薄毛と筋トレは関係ある?

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[最終更新日]2018/03/15
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筋トレをすると薄毛になるって本当?

筋トレ

筋トレなどで筋肉を鍛えるとAGAになりやすい!という話を聞き、不安に思っている方もいるかもしれません。果たして、これは本当のことなのでしょうか。

身体を鍛えることが好きな人にとっては大問題ですよね。そこで、筋トレとAGAの関係性についてご紹介します。

筋トレが薄毛を招く疑惑の原因

男性として男らしい引き締まった体を目指すために欠かせないことといえば筋トレです。忙しい仕事の合間を縫ってジムに通っている方もいますよね。また、健康のためにも体を鍛えている方も多いはず。

しかし、その一方で「筋トレをすると薄毛になる!」なんていわれることも…。これは、次のような理由によるものです。

筋トレで男性ホルモンが増加する

筋肉を強化する際に男性ホルモンが増加します。筋トレによって薄毛が発生するといわれる最も大きな理由はここにあるといえるでしょう。

テストステロンは筋肉を大きくする働きがあるほか、骨を太くしたり、ドーパミンを生成するなどの役割も持っています。他にも動脈硬化を予防したり、内臓脂肪を抑制するなど健康な体づくりにも役立ってくれる非常に重要なものです。

精子の形成や性欲増進に関わるホルモンということもあり、男性ホルモン男性にとってはなくてはならないものです。

しかし、その一方で男性の薄毛の大きな原因となっているAGAを引き起こすのも男性ホルモンです。つまり、筋トレによって男性ホルモンが分泌されるとそれが原因で薄毛になってしまうのでは…といわれているわけですね。

テストステロンの増加はAGAに繋がる?

ここで重要な問題として挙げられるのが、筋トレをすると分泌される男性ホルモン「テストステロン」は、本当にAGAと関係があるのか?ということ。確かにAGAには男性ホルモンが深く関わっています。

ですが、筋トレをして分泌されるテストステロン自体がAGAの直接的な原因になるわけではありません。

AGAになるまでの流れ

AGAは、男性ホルモンによって毛根が攻撃されるために起きる薄毛トラブルです。健康な髪の毛だったとしても一定周期で抜けて生え変わっています。この周期のことをヘアサイクルと呼ぶのですが、AGAは本来であればまだ成長途中にあったはずの髪の毛が途中で抜け落ちてしまう状態のこと。

男性ホルモンによって毛根が攻撃され、正常な働きができなくなるとこういったトラブルが発生しやすくなります。

それならばやはり、筋トレによって男性ホルモンが増えるのはAGAの原因になるのでは…と思うかもしれませんが、実は毛根を攻撃するホルモンは筋トレで増えるテストステロンではなく、「ジヒドロテストステロン」と呼ばれるホルモンなのです。

ジヒドロテストステロンとは?

ジヒドロテストステロンは通称DHTとも呼ばれており、テストステロンが変化することによって生成されます。

「つまり結局は筋トレで分泌されるテストステロンに原因があるのではないか」と思いますよね。しかし、ここで押さえておきたいのが「5αリダクターゼ」と呼ばれる酵素が持っている働きです。

5αリダクターゼとは、筋トレなどによって増える男性ホルモン「テストステロン」を、「ジヒドロテストステロン」に変換する役割を持っています。

先述したようにこのジヒドロテストステロンは毛根を攻撃してAGAの原因にもなる厄介なホルモンですが、いい換えれば筋トレでテストステロンが増えたとしても、5αリダクターゼがジヒドロテストステロンにさえ変換しなければ毛根を破壊する働きはないということ。

筋トレが原因でAGAに繋がる可能性はゼロではありませんが、その大きな原因は5αリダクターゼの働きによるものなのです。

更にいえば、筋トレをしたとしても5αリダクターゼの働きを抑えられればジヒドロテストステロンによってAGAに繋がるリスクを抑えられます。

テストステロンは筋肉増強に使われる

そもそもなぜ筋トレをすると男性ホルモンのテストステロンが分泌されるのか?というと、これは筋肉を増強させるためです。テストステロンは有酸素運動のような軽い負荷の運動ではなく、筋トレのように激しいハードなトレーニングを行った際に分泌されるものであり、筋トレを行った際に筋肉を増強させる働きを持っています。

つまり、筋トレをしてテストステロンが分泌されたとしても、そのほとんどは筋肉増強目的で消費されてしまうわけです。こういったこともあり、筋トレによるテストステロンの分泌はAGAとは関わりがないともいわれています。

筋トレがAGAを進行させる可能性はゼロではない

筋トレによるAGAへの影響についてご紹介しましたが、必ずしも関係がないとはいい切れません。実際に、筋トレをしてから何となく薄毛が進行してきたような…と感じている方もいるようです。次のようなことに当てはまる方は注意してみてくださいね。

すでにAGAの症状がある

先述したようにAGAはジヒドロテストステロンによって引き起こされるわけですが、男性の中には薄毛の方もいれば、フサフサの方もいますよね。この違いはどこにあるのでしょうか。

ここで注目したいのが、アンドロゲンレセプターと呼ばれる男性ホルモン受容体の働きです。ジヒドロテストステロンがAGAの大きな原因だとご紹介しましたが、ジヒドロテストステロンは毛根にある毛乳頭と呼ばれるところに存在している男性ホルモン受容体と結びつくことによって髪の毛の寿命を縮めます。

つまり、ジヒドロテストステロンだけでなく、男性ホルモン受容体もAGAと深く関わっているわけですが、人によってジヒドロテストステロンと男性ホルモン受容体がどれくらい結びつきやすいのか?は違いがあるのです。

男性ホルモン受容体の感受性が強い人ほどAGAになりやすいといえるでしょう。また、人によって5αリダクターゼの生産量も異なるため、生産量が多い人ほどAGAになりやすい体質といえます。

すでにAGAで薄毛が進行している方の場合、こういったAGAリスクとなる土台が整っている状態でもありますよね。その場合、筋トレによってテストステロンが分泌されると、AGAの進行を早める手助けをすることにもなりかねません。

もちろん、適度な運動は健康のためにも良いものなので、ぜひとも実践したいところではありますが、ハードな筋トレを行うとAGAが進行する可能性もないとはいい切れないでしょう。

AGAは遺伝の影響も大きいといわれているので、親族にAGAの方がいる場合も注意が必要です。

生活習慣に問題がある

生活が不規則になるとテストステロンの分泌量が減少することがありますが、テストステロンは男性の健康とも深く関わっています。そのため、不足を危険だと判断した身体は5αリダクターゼの働きを高め、それを補おうとすることがあるのです。

これによってジヒドロテストステロンが作られやすい状態になるとAGAに繋がるケースもあるため、生活習慣が乱れている方もそれを改善した上で筋トレを行いましょう。

AGA対策をしながら筋トレをしよう

筋トレをしたからといって必ずしもAGAになるとは限りません。「薄毛になるのが怖いから…」といってぶよぶよのお腹を我慢するのは正しい選択とはいえないでしょう。

そもそも、AGA遺伝子のない方は筋トレで薄毛になるリスクはないので、自分がAGA遺伝子を持っているかAGAクリニックで調べてもらうのもおすすめです。

筋トレによるAGAリスクを減らすためにも育毛剤を使いながら筋トレをしたり、髪の毛に良い働きを持った成分が含まれているプロテインを活用しながら筋トレをするなどの対策を取り入れてみてはどうでしょうか。

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