1日に髪の毛はどれくらい抜ける?

TOP » コラム » 1日に髪の毛はどれくらい抜ける?
[最終更新日]2018/03/15
359 views

1日に髪の毛はどれくらい抜ける?正常・異常な抜け毛とは

抜け毛

最近抜け毛が多い…なんて悩んでいませんか?若い男性の薄毛も多いとされる昨今、不安になっている方は多いのではないでしょうか。抜け毛は正常な現象ですが、そうではない抜け毛(異常脱毛)もあります。ここでは、通常の抜け毛(自然脱毛)と生理的ではない抜け毛の特徴を解説していきます。

正常な抜け毛(自然脱毛)は1日に50~100本

正常な髪の毛の平均本数は、約10~15万ほどです。また季節によっても変化しますが、1日の抜け毛の本数は、50~100本程とされています。1本の髪の毛が生まれてから抜け落ちるまでの平均的な期間は2~7年と言われており、個人差があります。抜け毛を見つけると、「こんなに抜けて大丈夫なの?」と心配になりますが、髪の毛は1ヶ所からまとめて抜けているわけではなく、色々な箇所から抜けていますので、見た目的には何も変わりません。これは、抜けたところから新しい毛が生えてくることで、ある程度の毛量を保っているためです。

髪の毛が生まれ、成長し、抜け落ちるというこのヘアサイクルを毛周期といいます。毛周期は、成長期(約2~7年)、退行期(約1~2週間)、休止期(約3~4ヶ月)の3つに分かれています。成長期は、毛母が細胞分裂を繰り返して、ぐんぐんと上方に伸びていき、表皮から外に押し出されていきます。やがて、細胞分裂が止まり、成長が止まった髪の毛は、毛乳頭から離れて上に移動していく退行期に入ります。そして成長が完全に止まると、自然に抜け落ちるのを待つだけの休止期となります。毎日100本程の毛髪が休止期に入って抜け落ち、その下では再び新しい髪の毛をつくる準備がされているのです。

異常な抜け毛(異常脱毛)とは

毛周期のサイクルが狂うことで男性型脱毛症(AGA)は始まります。AGAは、最初から毛母細胞が無くなってしまうわけではありません。毛母は毛周期を繰り返すうちに成長期が短くなります。成長期が短いため、外に出た髪の毛は細く短いうぶ毛の状態となり、そのままの状態で休止期に入ってしまいます。そのうち、うぶ毛も外に出てこなくなるのです。

通常、毛母細胞は毛乳頭から「髪の毛を作りなさい」という指令を受けて細胞分裂を行い、髪の毛を成長させますが、AGAでは、男性ホルモンであるテストステロンがこの毛周期のサイクルを狂わせます。テストステロンは毛乳頭にあるII型5α還元酵素と結びつくと、ジヒドロテストステロン(DHT)という脱毛を促進する物質が作られます。これが脱毛シグナルを発信して、髪の毛の成長期を終わらせてしまうのです。

後頭部と側頭部の毛乳頭にはDHTと結びつくII型5α還元酵素がほとんど存在しません。そのため、この酵素が多く存在する前頭部や頭頂部の髪の毛から薄くなってくるのがAGAの特徴です。さらに、DHTには皮脂腺を刺激して頭皮の皮脂の分泌を増やす作用があります。適度な皮脂は皮膚を守るために必要ですが、男性ホルモンによって分泌量が多くなりすぎてしまうと、頭皮のべたつきや痒み、炎症が起きやすくなります。これにより、さらに抜け毛が増えてしまうのです。

異常な抜け毛の対策法

人によって薄毛や抜け毛のタイプは異なりますが、それぞれに合った発毛・育毛対策をご紹介します。ケアの方法は、時間経過とともに自然と改善するものから、生活習慣を見直すことで改善できるもの、治療を要するものまで多様です。

今すぐできる生活習慣の見直しとして、バランスの良い食生活や正しい洗髪、しっかり休養をとることをおすすめします。

栄養バランスの偏りは髪に大きなダメージを与えてしまうため、頭皮環境を整えるためには食生活の見直しが必要不可欠です。加えて、休養をしっかり取ることでストレスを溜め込まないようにしたり、育毛成分や刺激の少ない成分を含むシャンプーを使うことで頭皮ケアを行うことなどが効果的であるといわれています。

抜け毛が生じる仕組み

髪の毛のうち、頭皮から外に出ている部分を毛幹といい、髪の毛として見えている部分を指します。また、頭皮の下に埋もれている部分を毛根といいます。毛根は毛包に包まれており、1つの毛包に2~3個の毛根が包まれていることもあります。

髪の毛を作り出す場所は、毛根の根本にある毛球部という部分にあり、毛球部には毛乳頭と毛母細胞が存在します。毛乳頭は血中のホルモンを受け取り「髪の毛を作りなさい」という指令を毛母細胞に出します。すると、毛母細胞は細胞分裂を行い、髪の毛を成長させます。そして細胞分裂を繰り返し角化したものが頭皮の外に出ていき、髪の毛となるのです。

この細胞分裂はやがて止まります。成長をやめた髪の毛は毛乳頭から離れて上へ移動し、やがて成長が完全に止まることで自然に抜け落ちていきます。これが髪の毛が成長し、やがて抜けていく仕組みです。

毛が抜ける際の種類は何があるのか

男性型脱毛症(AGA)

成人男性の脱毛は、男性型脱毛(AGA)の場合が多いと言われています。これは男性ホルモンであるテストステロンが影響しています。頭頂部や額の生え際の毛が抜けて生えてこなくなったり、産毛のように細くなり地肌が見えるようになることで進行します。しかし、後頭部や耳の上あたりの髪の毛は残っているのが特徴です。

円形脱毛症

年齢や性別に関係なく発症します。10円ハゲと言われるもので、円形や楕円形などの形で脱毛し、地肌が露出します。大きさとしては、直径1cm程のものからもっと大きなものまであり、頭のどの部位にもできる上、1か所だけでなく数ヶ所に発生することもあります。さらに重症の場合は、頭髪全体に脱毛が及ぶこともある症状です。

これらはの原因は、はっきりとは分かっていませんが、自己免疫が関係していると言われています。また、数個程度の脱毛なら1年以内に自然治癒することが大半です。

全身性疾患に伴うもの

全身性エリテマトーデスや甲状腺機能低下によるもの等があります。

栄養障害にともなう脱毛

無理なダイエットなどによって、髪の毛の元となるアミノ酸やたんぱく質が不足し、弱くて抜けやすい髪の毛になります。この場合、栄養状態を改善することで頭皮環境が変化し、脱毛の改善へとつながる可能性があります。

出産後の脱毛

出産後の脱毛は、女性ホルモンの変化が原因と言われています。症状としては、シャンプー中や髪の毛を乾かしている時に、ごっそりと抜けてしまうというものです。しかしほとんどの場合、半年以内程で自然に回復します。

自分の抜け毛タイプを知ることが大切

本記事のポイント

  • 1日に100本程度の抜け毛は正常の範囲。心配はいりません。
  • 毛周期による正常な抜け毛以外に、病的な脱毛があり、原因としては円形脱毛症や男性型脱毛症(AGA)が考えられます。

薄毛や抜け毛で悩んでいる人は、自分がどのタイプの脱毛なのか把握できましたか?

時間の経過とともに改善するものから、生活習慣を正すことで改善するもの、AGAのように治療を要するものまで様々です。最近多いAGAでは内服薬もあり、薄毛治療も病院で行われていますので、悩む前にまずは相談してみることをお勧めします。

関連記事