薄毛と白髪には関係がある?

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[最終更新日]2018/03/15
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薄毛と白髪は無関係?

白髪

薄毛と白髪は、見た目年齢に影響を与える髪の毛のトラブルです。薄毛になるだけ、白髪が増えるだけで、5歳は年上にみられてしまいます。薄毛と白髪はどのような原因で引き起こされるのでしょうか。

また、それぞれに関係はあるのでしょうか。薄毛と白髪について詳しく解説いたします。

薄毛の原因

薄毛の原因は様々です。代表的な原因として、男性型脱毛症(AGA)、女性男性型脱毛症(FAGA)、牽引性脱毛症、脂漏性脱毛症などを挙げられます。それぞれどのような薄毛の原因なのでしょうか。

AGAの原因

AGAは、成人男性に多い薄毛の原因です。思春期以降の男性で、生え際が後退する、頭頂部が薄くなるなどの症状が現れます。進行すると頭皮が完全に露出した状態になります。男性に最も多い薄毛の原因と考えられています。

AGAは、男性ホルモン・テストステロンが毛乳頭細胞内に入り込み5αリダクターゼという酵素の働きでジヒドロテストステロンという男性ホルモンに変換されることで引き起こされます。ジヒドロテストステロンが、毛乳頭細胞内のアンドロゲンレセプターと結びつくことにより、ヘアサイクルが乱れて健康な髪の毛を育てられなくなります。その結果、髪の毛が成長する前に抜け落ち、やがては毛包が消失し薄毛になってしまうのです。

5αリダクターゼの活性の高さ、アンドロゲンレセプターの感受性の強さは、遺伝で決まると考えられています。

FAGAの原因

FAGAは、女性男性型脱毛症の名前の通り女性で起こる男性型脱毛症です。基本的に、女性は男性に比べ女性ホルモンの分泌が活発なので、薄毛になりにくいとされています。女性ホルモンに髪の毛の成長を助ける働きなどがあるからです。何かしらの影響で女性ホルモンの分泌が減ると、わずかに分泌されている男性ホルモンの影響が相対的に大きくなります。その結果、引き起こされるのがFAGAです。ホルモンバランスが大きく乱れる更年期以降の女性や過度なダイエットに取り組む若い女性などに多いといわれています。

AGAと同じメカニズムで起こるFAGAですが、症状は異なります。女性は男性ホルモンの分泌量が少なく、ホルモンバランスが乱れても男性より多くの女性ホルモンが分泌されているからです。男性のように局所的に薄毛が進行することは稀で、頭部全体が薄くなることが多いとされています。

牽引性脱毛症の原因

牽引性脱毛症は、髪の毛を長期間にわたり引っ張り続けることなどで生じる脱毛症です。髪の毛を束ねている、エクステをつけているなどを続けていると、頭皮が緊張して血流が悪くなります。髪の毛の成長に必要な栄養は血液に運ばれて届けられるので、頭皮の血流が悪くなると健康な髪の毛を育てられなくなります。その結果、引き起こされるのが牽引性脱毛症です。

基本的には女性に多い脱毛症ですが、男性も無関係ではありません。いつも同じ分け目だと、同じ場所に刺激が加わる、同じ場所が紫外線の影響を受けやすくなるため、牽引性脱毛症につながる恐れがあります。毛根がダメージを受けると薄毛の原因になります。

脂漏性脱毛症の原因

脂漏性脱毛症は、皮脂の異常な分泌がきっかけとなり毛穴などで炎症が引き起こされて抜け毛につながる脱毛症です。はっきりとした原因は分かっていませんが、マラセチア真菌という皮膚常在菌が発症に関わっていると考えられています。マラセチア真菌は皮脂を栄養源としているため、皮脂の分泌量が増えるとマラセチア真菌も増殖します。

マラセチア真菌は、皮脂を分解するときに遊離脂肪酸という刺激の強い物質を作り出します。この物質が多く作られることなどで、頭皮の炎症が起こると考えられているのです(これを脂漏性皮膚炎といいます)。脂漏性脱毛症、あるいは脂漏性皮膚炎では、頭皮のべたつきやふけ、頭皮の赤み、頭皮のかゆみなどの症状が現れます。

白髪の原因

薄毛は以上の原因などで引き起こされます。では、白髪はどのような原因で引き起こされるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

メラニン色素を作れなくなる

私たちの髪の毛は、毛母細胞と呼ばれる細胞が作っています。髪の毛の色を作っているのが、毛母細胞のすぐ近くに存在するメラニン細胞です。メラニン細胞が毛母細胞にメラニン色素を受け渡すことで髪の毛に色が付きます。

何かしらの原因でメラニン細胞がメラニン色素を作れなくなると髪の毛に色を付けられなくなります。その結果、生まれるのが白髪です。「何かしらの原因」には、「メラニン細胞が上手く働かない・メラニン細胞が減少・消滅した・メラニン細胞を作る色素幹細胞が減少・消滅した」などがあると考えられています。

メラニン細胞は存在するもののメラニン色素を作れないため生じた白髪を休止型、メラニン細胞が減少・消失したため生じた白髪を欠損型といいます。日本人は欠損型の白髪が多いとされています。

白髪になる原因は分かっていない

では、なぜメラニン色素を作れなくなるのでしょうか。現在のところ、白髪のメカニズムは分かっていますが、白髪になる根本的な原因は分かっていません。主に、次の要因などが関わっていると考えられています。

▼年齢の影響

白髪の発生に大きな影響を与えていると考えられているのが年齢です。このことは年を重ねると白髪が増えることから分かるはずです。年齢の影響で白髪が増える原因は、色素細胞などの働きが衰えるからです。

▼遺伝の影響

白髪に悩む方の中には、10代・20代の方もいます。これらの方は年齢以外の要因が関与していると考えられます。最も深く関わっていると疑われるのが遺伝の影響です。白髪は、メラニン細胞の働きに関わる遺伝子の発現量が低下していることが分かっています。

▼栄養不足

栄養不足も白髪の発生に関わるといわれています。栄養が不足するとメラニン細胞の働きが衰えて、メラニン色素を作れなくなる恐れがあるからです。

特に重要と考えられている栄養がヨードとチロシンです。ヨードはメラニン細胞を活性化し、チロシンはメラニン色素の材料になります。ヨードは海藻類に、チロシンは納豆などに含まれています。

薄毛と白髪の原因は異なる

以上の原因などで、薄毛と白髪になると考えられています。薄毛と白髪の原因は異なります。白髪が多い人は薄毛にならない、薄毛の人は白髪にもなりやすいなどといわれることがあるようですが、原因が異なるので関連性はないと考えられます。

つまり、白髪の人でも薄毛になること、薄毛の人でも白髪にならないことはあります。別々のトラブルと考えて対処しましょう。

薄毛と白髪にお困りの方はクリニックで相談を

基本的に、薄毛はクリニックで治療を受けられます。薄毛の原因に合わせた治療を受けられるので、セルフケアよりも効率的に改善できると考えられます。残念ながら、白髪の特効薬は開発されていません。

しかし、クリニックによっては相談に乗ってくれるところがあるようです。どの程度、改善するかは分かりませんが、一人で悩むよりは解決策を見つけやすいはずです。薄毛や白髪にお悩みの方は、髪の毛のトラブルを治療しているクリニックで相談するとよいでしょう。

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