コラーゲンと薄毛の関係

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[最終更新日]2018/03/15
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薄毛の原因が解明!コラーゲンの減少が関係していた

コラーゲン

男女含め、薄毛の原因には様々なものがあります。それらの中でもAGAと呼ばれる男性特有の薄毛の原因は、男性ホルモンが変質したジヒドロテストステロンという物質によるものとされてきました。もちろん、この説は正しいわけですが、ところがこの原因にしたがって開発された薬を服用しても、その効果を得られない患者も多くいました。そのため医学者たちは、AGAの根本的な原因解明に向けて長く模索。そしてついに2016年、東京医科歯科大学の西村栄美教授のグループが、AGAの原因に関する大きな発見に至ったのです。

AGAを始めとする薄毛の原因はコラーゲンの減少にあった!

西村教授らのグループは、男性ホルモンの影響ではない一般的な薄毛・抜け毛について、頭皮内に存在する「毛包」とよばれる組織のコラーゲンの減少が原因である、と結論付けました。

「毛包」とは、髪の毛を作る細胞組織。髪の毛の根元を包むように存在する組織で、毛包細胞という細胞の塊からできています。この毛包細胞が細胞分裂を繰り返すことにより、私たちの髪の毛は成長しています。

ところで、毛包細胞が髪の毛を作り出すとき、毛包細胞のDNAは僅かに傷付きます。年齢が若い段階であれば、この傷を自己修復することもできるのですが、年齢が上がるにつれて自己修復が困難に。そこで、ある酵素が修復の助っ人として登場するのですが、この酵素は同時に毛包細胞を取り巻くコラーゲンを分解する働きを持っています。このコラーゲンが分解されると、毛包細胞は弱くなり毛包自体が縮小。やがて髪の毛も弱くなって毛穴から外へと追い出され「抜け毛」へと至る、というメカニズムです。

つまり、男女を問わず年齢とともに徐々に頭髪全体が薄くなっていく背景には、加齢によるコラーゲンの減少があった、という西村教授らの結論でした。

コラーゲンを摂取しても薄毛の進行をくいとめることはできない

昨今、コラーゲンを主成分としたサプリメントが多く流通しています。コラーゲンの減少が薄毛の原因ならば、コラーゲンサプリを積極的に摂取すれば髪の毛は復活するのでしょうか?

答えは、Noです。残念ながらコラーゲンサプリを飲んだところで、コラーゲンがそのままの姿で体内を巡ることはありません。お腹の中でアミノ酸に分解されて吸収されていくだけです。

あるいは、頭皮に直接コラーゲンを塗るという方法もありますが、コラーゲンの分子は大きいため、頭皮に塗っても中へと浸透することはできません。

病院による施術でもない限り、飲んだり塗ったりなどして人為的に体内のコラーゲンの量を増やすことは、事実上、不可能なのです。

薄毛を進行させないためにはビタミンCの摂取が必要

コラーゲンを増やすことが不可能ならば、残された手段は一つ。体内に残存しているコラーゲンを、それ以上減らさないことです。コラーゲンの減少を食い止めることで、薄毛の進行を抑えるしかありません。そのためのポイントとなるのが、ビタミンCです。

コラーゲンは体内で自然に生成される成分なのですが、ビタミンCの力を借りなければ生成されないという性質を持っています。ビタミンC不足によって肌荒れが生じた経験のある人も多いと思いますが、これは厳密に言えば、ビタミンC不足によるコラーゲンの減少が原因。コラーゲン生成には、ビタミンCは不可欠な存在なのです。

ところがビタミンCは、体内に入ると、コラーゲン生成よりも前に活性酸素の除去を優先して働いてしまう傾向があります。活性酸素とは様々な病気などの原因となる有害な物質。この活性酸素の除去にビタミンCが使われてしまうと、コラーゲンはなかなか生成されません。

薄毛改善のためには、ビタミンCの継続的な摂取と、活性酸素を増やさないための生活習慣が大事。サプリなどからビタミンCを摂取するとともに、栄養バランスの取れた食事、禁煙、ストレス解消などを通じ、活性酸素の少ない体質を目指すようにしましょう。

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