フケと薄毛の関係

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[最終更新日]2018/03/15
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【薄毛の疑問】フケと薄毛は関係はあるの?

頭を抱える男性

フケが多いと抜け毛や薄毛を心配する方が多いはず。フケは抜け毛や薄毛の原因になってしまうのでしょうか。フケと薄毛の関係を詳しく解説します。併せて、オススメの対策も紹介します。お悩みの方は参考にしてください。

誰にでも生じるフケ

日本人は、髪の毛が黒いのでフケが目立ちやすいといえるかもしれません。フケは頭皮の垢です。頭皮の新陳代謝により剥がれ落ちた角質と皮脂や汗などが混ざることで生じます。頭皮が健康な方でも、毎日、フケは生じています。

健康なフケは目立たない

ただし、頭皮が健康な方のフケはほとんど目立たないとされています。フケが目立つ方に比べ細かなフケしか生じないからです。また、一定のペースで生じるだけなので、量もそれほど多くありません。

頭皮の新陳代謝のサイクルはおおよそ14日です。新しく誕生した頭皮の細胞は、おおよそ14日をかけて頭皮の表面に押し上げられて角質になります。古い角質は、新しく角質になる細胞に押し上げられて剥がれ落ちます。何かしらの原因で、このサイクルが乱れて角質が剥がれ落ちるとフケが目立つようになります。フケが多いと感じている方は、頭皮で何かしらの異常が生じているかもしれません。

皮脂とフケが目立つ方は脂漏性脱毛症に注意

フケだけでなく頭皮の皮脂(べたつき)が目立つ方は脂漏性皮膚炎に注意が必要です。脂漏性皮膚炎とはどのような皮膚炎なのでしょうか。

皮脂が多い部位で起こる皮膚炎

脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い場所で炎症が引き起こされる病気です。具体的には、頭皮や髪の毛の生え際、鼻の脇などが好発部位です。脂漏性皮膚炎の原因は分かっていませんが、遺伝やストレス、ホルモンバランスの乱れ、過剰な皮脂、間違えたヘアケアなどが重なり発症すると考えられています。また、増悪にマラセチア真菌が関与していると考えられています。

マラセチア真菌は、ごく一般的な皮膚常在菌です。皮脂をエサにしているので、皮脂の分泌が増えると異常繁殖します。マラセチア真菌は、皮脂に含まれるトリグリセライドを分解するときに遊離脂肪酸を作ります。この成分が皮膚に刺激を与えることで炎症が発生・悪化すると考えられています。

脂漏性皮膚炎では、ヘアケアをしているつもりでもフケが目立ちます。具体的には、頭皮に大きめのフケがこびりつくなどの症状が現れます。放置していると、頭皮がフケだまりになる、頭皮が赤くなる、頭皮がかゆくなるなどの症状も現れます。さらに悪化すると、毛穴が膿んだようになる、頭皮にかさぶたができるなどの症状も現れます。

抜け毛や薄毛を引き起こす脂漏性脱毛症

脂漏性皮膚炎で頭皮が炎症を起こすと、髪の毛が抜けやすくなることがあります。脂漏性皮膚炎が原因となり起こる脱毛症を脂漏性脱毛症といいます。一般的に、皮脂の分泌が多い男性に多い脱毛症といわれています。フケや皮脂、抜け毛の量が気になる男性は注意しましょう。

異常なほどフケが多い方は粃糠性脱毛症に注意

フケが目立つ方でも、その量には個人差があります。クシで髪の毛をといたときにパラパラとフケが目立つ方から、枕が白くなるほどフケが目立つ方、部屋中フケだらけになるほどフケが目立つ方などがいます。異常なほどフケが多い方は、フケが原因のひとつとなり抜け毛が生じる粃糠性脱毛症に注意が必要です(頭皮のかゆみも注意したい症状です)。

粃糠性脱毛症とは

粃糠性脱毛症は、フケが多い方でみられる脱毛症です。フケと皮脂や汗などが混ざったものが毛穴を塞ぎ、そこで雑菌が繁殖することで毛穴が炎症を起こし抜け毛につながります。ケースによっては、ヘアサイクルに影響を与えて薄毛の原因になることがあるといわれています。粃糠性脱毛症の原因も分かっていませんが、間違えたヘアケアやホルモンバランス、アレルギー体質などが関わっていると考えられています。

粃糠性脱毛症は稀な脱毛症

フケが多いと粃糠性脱毛症を心配してしまいますが、粃糠性脱毛症はそれほど頻度の高くない脱毛症です。基本的に、フケが目立つ程度で発症する脱毛症ではありません。フケが毛穴を塞いでいることを肉眼でも確認できるほどひどいケースで疑われる脱毛症です。

異常なフケは抜け毛・薄毛のサインかも

フケが多いからといって薄毛になるわけではありませんが、多すぎるフケがきっかけで薄毛になること、多すぎるフケが薄毛のサインであることはあり得ます。いずれにせよ、フケが多い方は頭皮環境が乱れていると考えられます。適切なケアで頭皮を健康な状態に保ちましょう。フケを増やす身近な原因と、粃糠性脱毛症・脂漏性皮膚炎に有効なセルフケアなどを解説します。

フケを増やす身近な原因

フケを増やす原因は身近な生活習慣に潜んでいることが少なくありません。どのような原因が考えられるのでしょうか。

■自分に合っていないシャンプー・リンス

フケを増やす原因のひとつとして、自分に合っていないシャンプーやリンスの使用が挙げられます。自分に合っていないヘアケア用品を使用していると、頭皮に悪い影響が加わりフケが増えることがあるといわれています。

■シャンプー・リンスのすすぎ残し

シャンプーやリンスのすすぎ残しも原因のひとつになります。すすぎ残したシャンプーやリンスは、頭皮に刺激を加えることがあるからです。すすぎが不十分な方が、注意したい原因といえるでしょう。

■1日に何度もシャンプーをする

清潔を意識しすぎて、1日に何度もシャンプーをすることもフケが増える原因になります。複数回のシャンプーにより、頭皮を乾燥から守る皮脂まで奪ってしまうからです。頭皮が乾燥すると角質がはがれやすくなるので、フケは増えます。

フケが気になるときに取り組みたいセルフケア

フケと薄毛が気になる方は、次のセルフケアに取り組むと良いかもしれません。難しいセルフケアはないので、試してみてはいかがでしょうか。

■シャンプー・リンスを見直す

シャンプー・リンスが合っていないと感じる方は、次のポイントを参考にすることができます。頭皮の乾燥が気になる方には、保湿剤入りのシャンプーがオススメです。マラセチア真菌が気になる方には、抗真菌成分を配合したシャンプーがオススメです。

■シャンプーの回数を見直す

1日に何度もシャンプーをしている方は、シャンプーの回数を見直しましょう。頭皮の汚れや皮脂が気になる方などでも、シャンプーは1日1回で十分と考えられています。1日1回を目安に行ってみてはいかがでしょうか。

■洗い方を見直す

正しいやり方でシャンプーに取り組むことも重要です。ポイントは、シャンプーを塗布する前にしっかり予洗いをすること、シャンプーを手で泡立ててから塗布すること、頭皮をマッサージするように洗うこと、シャンプー・リンスをしっかりすすぐこと、シャンプー後はすぐに乾かすことなどです。

■食生活・ストレスにも注意

以上のほか、食生活やストレスにも注意が必要です。食生活では、皮脂の分泌を適切に保つ働きがあるビタミンB群を積極的にとりましょう。ストレスはホルモンバランスを乱す原因になるので、ため込まないことが重要です。

粃糠性脱毛症・脂漏性脱毛症とも治療できる

基本的に、セルフケアで行えるのは粃糠性脱毛症・脂漏性皮膚炎の予防です。すでに発症していると、セルフケアだけで治すことは難しいと考えられています。気になる点がある方は皮膚科などで相談すると良いでしょう。どちらの脱毛症も、炎症を抑えるステロイド外用薬などを用いて治療できます。抜け毛や薄毛がひどくなる前に相談してください。

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