紫外線は薄毛にどう影響するのか

TOP » コラム » 紫外線は薄毛にどう影響するのか
[最終更新日]2018/03/15
314 views

紫外線ってどんな光?

紫外線

燦々と輝く太陽を見ていると、太陽光を思い切り浴びたくなることがあるはずです。ストレス解消や健康維持に役立つ行為ですが、太陽光の浴びすぎはおすすめできません。太陽光は目に見える可視光線と目に見えない紫外線・赤外線に分かれます。可視光線より波長の短い光が紫外線、可視光線より波長の長い光が紫外線です。紫外線は、波長が短い順にUVC・UVB・UVAに分類されます。これらのうち、UVCは大気層で吸収されるので地表には届きません。つまり、地表にはUVAとUVBが降り注いでいるのです。

参考:『KOSEの紫外線(UV)ケア』KOSE

UVAの特徴

UVAは、最も波長の長い紫外線です。肌に急激な変化を与える力はありませんが、肌奥深くまで到達してじわじわとダメージを蓄積していくと考えられています。具体的には、コラーゲンを変性させてしわを作る、メラニン色素を酸化させて肌を黒くする、シミを作るなどの影響を与えます。これらの影響を光老化といいます。

波長の長いUVAはオゾン層を通過しやすく、地表に降り注ぐ紫外線の約9割を占めると考えられています。雲やガラスなども通り抜けやすいので、天候や環境によらず注意が必要な紫外線と考えられています。

UVBの特徴

UVBは、肌への作用が強い紫外線です。日光浴で肌が赤くなる、水ぶくれが出来るなどの症状が現れるのはUVBの作用と考えられています。これらのほか、肌の細胞を傷つける、シミを作るなど様々なトラブルを引き起こします。地表に到達する量は少ないですが、影響の大きな紫外線です。UVAと異なり、室内に入る、日傘で遮るなどで、影響を緩和しやすい特徴があります。

参考:『こわいのはどっち!?紫外線A波(UVA)と紫外線B波(UVB)』ロート製薬

紫外線が最も強くなる時期

紫外線の強さは季節や天候、時間帯等により異なります。1年のうちで最も強くなるのが6月~8月です。4月~9月にかけて強くなると考えられています。1日のうちでは、正午を挟む数時間が強くなります。これらの時期は、紫外線対策を念入りに行う必要があります。

参考:『紫外線環境保健マニュアル2008』環境省

紫外線が頭皮や髪の毛に与える影響

ここで気になるのが、紫外線が頭皮や髪の毛などに与える影響です。紫外線は頭皮や髪の毛にどのような影響を与えるのでしょうか。

髪の毛の成長を妨げる紫外線

髪の毛に覆われているため意識することは少ないですが、頭皮も顔や身体の肌とつながっています。紫外線を浴びると、顔や体の肌と同じく日焼けします。日焼けは紫外線による火傷です。頭皮が日焼けをすると炎症を起こします。炎症は、髪の毛を育てる毛母細胞の働きを妨げます。この状態が続くと、健康な髪の毛を上手く作れなくなり、抜け毛や薄毛などのリスクが高まるとされています。

参考:『紫外線と薄毛の関係Part.1』川崎クリニック

皮脂が酸化する

頭皮にはたくさんの皮脂が存在します。身体の中でも皮脂が多い部位だからです。皮脂には外部の刺激から肌を守る働きがあります。肌のバリア役を果たしているといえるでしょう。ただし、紫外線を浴びると肌を守れなくなることがあります。皮脂が酸化して肌の刺激物となるからです。紫外線の影響で皮脂が酸化すると、毛根が委縮して健康な髪の毛を育てられなくなります。この影響によっても、抜け毛や薄毛などのリスクが高まると考えられています。

参考:『薄毛の原因と対策』脇坂クリニック大阪

活性酸素が増える

頭皮が紫外線を浴びると活性酸素が作られます。紫外線が肌にとっての有害物だからです。活性酸素は強力な酸化力で有害物を攻撃します。ただし、その量が増えすぎると身体にも悪影響を及ぼします。紫外線を大量に浴びて、大量の活性酸素が作られると髪の毛の成長に関わる細胞も悪影響を受けると考えられています。この影響によっても、抜け毛や薄毛のリスクは高まります。

紫外線とAGAの関係

続いて気になるのが、紫外線とAGAの関係です。AGAは男性に最も多い薄毛の原因です。紫外線はAGAの原因になるのでしょうか。

AGAの原因

AGAは、毛乳頭細胞に取り込まれた男性ホルモン・テストステロンが、5αリダクターゼという酵素の働きでジヒドロテストステロンという男性ホルモンに変換されることで起こります。この男性ホルモンが、アンドロゲンレセプターという受容体と結びつくことでヘアサイクルの成長期が短縮されるなどの影響が現れるからです。AGAを発症すると、生え際や頭頂部の髪の毛が産毛のようになり薄毛が進行していきます。

AGAを引き起こす要因

AGAに大きな影響を与えているのが遺伝です。具体的には、5αリダクターゼの活性が高い遺伝子とアンドロゲンレセプターの感受性が高い遺伝子を受け継ぐとAGAになりやすいと考えられています。基本的には、遺伝により引き起こされるものなので紫外線を浴びたからといってAGAを発症することはないと考えられます。

参考:『薄毛遺伝子の解説』AGA薄毛治療情報サイト

薄毛を進行させる要因にはなる

ただし、紫外線が薄毛の進行に影響を与えないわけではありません。AGAを発症している方が紫外線の影響を強く受けると、さらに薄毛が進行しやすくなると考えられます。AGAの影響に紫外線の影響がプラスされるからです。紫外線がAGAの直接的な原因になることはありませんが、薄毛を進行させる要因にはなりうると考えられるのです。

頭皮は紫外線を浴びる量が多い

紫外線は、頭皮や髪の毛に以上の影響などを与えます。太陽から一番近い場所にある頭皮は、身体の中で紫外線を浴びる量が最も多い部位です。紫外線や抜け毛、薄毛などが気になる方は適切な対策をとるほうが良いでしょう。おすすめの対策を紹介します。

UVヘアケアグッズの活用

紫外線が気になる方は、紫外線対策用のヘアケアグッズを活用すると良いでしょう。最近では、頭皮を紫外線から守る日焼け止めが登場しています。こちらを使えば、効率よく紫外線を防げます。頭皮に使用するときは、スプレータイプの日焼け止めが便利です。2時間程度に1回の割合で小まめに対策することが重要です。

帽子をかぶる

同じく、有効な対策が帽子です。特におすすめなのが、UVカット加工されている素材を使っているツバの大きな帽子です。帽子のデメリットは蒸れやすい点です。蒸れも頭皮に良い影響を与えません。この点が気になる方は、淡い色の帽子を選ぶとよいかもしれません。通気性の良い麦藁帽も選択肢に挙がりますが、網目が緩いと帽子の中に紫外線が入ってきます。メリット・デメリットをよく考えて検討しましょう。

日傘をさす

以上のほかでは、日傘もオススメです。最近では、日傘男子という言葉も生まれているほどなので、男性でもさしやすくなっています。日傘のメリットは、日影が出来るので夏でも涼しく過ごせることです。この点に魅力を感じる方は、紫外線対策に日傘を利用すると良いでしょう。

まとめ

紫外線は可視光線より波長の短い光です。紫外線の中で頭皮に影響を与えるのがUVAとUVBです。紫外線を浴びると頭皮の細胞が壊れるなどの影響を受けます。AGAと直接的な関わりはありませんが、抜け毛や薄毛の要因になると考えられます。紫外線が気になる方は、UVヘアケアグッズや帽子、日傘などを上手に活用しましょう。これらで遮れば、健康な髪の毛を育てやすくなるはずです。

関連記事