A字型(U字型)脱毛症

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A字型(U字型)脱毛症とは

A字型(U字型)脱毛症とは、AGAの進行パターンの一つ。頭部前方から徐々に薄毛が進行していくパターンの脱毛症を、A字型(U字型)脱毛症と言う。進行途中の頭部の外観がアルファベットのAやUに似ていることから、そのような名称が付けられた。A字型(U字型)脱毛症の原因は、DHTと呼ばれる男性ホルモンの一種。症状のレベルによっては、内服薬や外用薬、施術などで改善を目指すことができる。

A字型(U字型)脱毛症とは前頭部から薄毛が始まるパターン

A字型(U字型)脱毛症では額の前方から徐々に薄毛が進行し、最終的には側頭部、および後頭部のみに頭髪を残した様態を目指す。薄毛の進行途中、前頭部が広く羽毛に覆われたような状態を示す場合もある。

薄毛の進行パターンとしては、他にもM字型とO字型があるが、これら3種類のうち最も多く見られるタイプが、A字型(U字型)である。

他の薄毛進行パターンに比べると、A字型(U字型)は外見的に薄毛の発症・進行が分かりやすい。早期発見・早期治療が功を奏すAGA治療であるため、前頭部に変化が確認された場合には迅速に美容外科やAGAクリニック等を受診すべきである。

男性ホルモン・DHT(ジヒドロテストステロン)が原因

A字型(U字型)を描くAGAの直接的な原因は、男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)である。

DHTが毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体(レセプター)と結合することにより、ヘアサイクル(毛の生まれ変わりのサイクル)が乱調になる。その結果、サイクルの中の休止期という期間が長くなり、やがてA字型(U字型)脱毛へと進行する。

DHTは男性ホルモンの一種であるが、もともと体内で分泌されているホルモンではない。男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼという酵素と結びついて変質したものが、DHTである。よって、A字型(U字型)脱毛症を招く実行犯はDHTであるものの、背後にいる真犯人は5αリダクターゼである。

なお、5αリダクターゼには1型と2型の2種類がある。これらのうち前頭部や頭頂部に多く存在するのは2型である。よってA字型(U字型)脱毛症の真犯人を厳密に言うならば、「2型5αリダクターゼ」である。

発症初期における対策

A字型(U字型)脱毛の発症初期においては、次の対策が改善に有効である。

内服薬

AGA治療を目的とした内服薬を服用することで、多くの場合、少なくとも薄毛の進行を止める(または遅らせる)ことは可能である。

代表的な内服薬は「プロペシア」。配合される主要成分であるフィナステリドが、2型5αリダクターゼの働きを阻害し、A字型(U字型)脱毛症の進行を抑える。ただし、服用をやめると薄毛が再び進行する。

外用薬

内服薬と並行して外用薬を使用することで、より高いAGA改善効果が期待できる。

代表的な外用薬は「リアップ」。薄毛の改善に効果的とされる成分ミノキシジルを5%配合した塗り薬である。ただし、外用薬もまた使用を中止すると薄毛進行が再開する。

育毛剤・育毛シャンプー

A字型(U字型)脱毛症の初期段階であれば、育毛剤や育毛シャンプーの使用も推奨される。2型5αリダクターゼの働きを阻害するとされる「ノコギリヤシ」を配合したものが良い。シャンプーの洗浄成分については、アミノ酸系が良いとされている。

生活習慣の見直し

暴飲暴食や睡眠不足、運動不足、極端なダイエットなどは頭皮に悪影響を及ぼす。生活習慣を見直すことで、薄毛改善に向けた良好な頭皮環境を作るべきである。

発症中期における対策

A字型(U字型)脱毛症の発症中期においては、次の対策が改善に有効である。

内服薬

発症中期の場合でも、発症初期と同様の内服薬の服用は有効である。髪の毛が増えるかどうは別問題だが、少なくとも薄毛の進行を止める(遅らせる)ことはできるであろう。

クリニックによっては、オリジナルで内服薬を調合しているところもある。オリジナル処方薬は、既製品である「プロペシア」などに比べて、一般に薄毛改善効果が高いとされる。

外用薬

発症中期の場合でも、発症初期と同様の外用薬の塗布は有効である。多くのクリニックにおいて、内服薬と外用薬の併用が推奨されている。

施術系治療

育毛メソセラピーやHARG療法など、頭皮への施術系治療も検討されたい。施術系治療の薄毛改善効果は非常に高く、中には患者の発毛実感率99%を謳う美容外科もある。

生活習慣の見直し

薄毛の進行を止めるためにも、健全なる生活習慣を維持することが大切である。栄養バランスの取れた食事、適度な運動、良質な睡眠の確保などである。

最終様態に至ってからの対策

A字型(U字型)脱毛症の最終態様に至った場合でも、毛根が生きていれば、上記の対策で一部の毛髪が再生する可能性はある。しかしながら、その効果には限界があるであろう。よって検討すべき対策は、以下の3点となる。

自毛植毛

自毛植毛とは、後頭部に残っている自毛を採取し、前頭部や頭頂部へと移植する外科手術である。移植後に生着した毛髪組織からは、以後、半永久的に髪の毛が生え続ける。つまり、A字型(U字型)脱毛症が完治する。

ただし後頭部の毛髪にも限りがあるため、全体的に完全にフサフサにできるかについては、各症例による。治療費が極めて高額であることも承知されたい。

かつら

かつらの着用も有効であるが、頭部の特徴に合わせて精巧に作成されたかつらでなければ、着用時に若干の違和感が生じる。

スキンヘッド

残存する後頭部の毛、および側頭部の毛を剃毛し、僧侶のようなヘアスタイルとする。A字型(U字型)脱毛症の最終態様よりはスキンヘッドのほうが良い、とする意見が多い。コストがほとんどかからないことも利点。

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