βグリチルレチン酸

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[記事公開日]2018/04/25
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βグリチルレチン酸とは

βグリチルレチン酸とは、抗炎症作用や抗アレルギー作用を持つグリチルリチン酸の一種。甘草(かんぞう)と呼ばれる植物の抽出液を原料に作られる。甘草は、漢方の原料としても有名である。

βグリチルレチン酸は、すでに多くの医薬品や医薬部外品、化粧品などに配合されている成分であり、その作用や安全性について疑う余地はない。薄毛改善にも良いとされる成分なので、育毛剤や育毛シャンプーを購入する際には、βグリチルレチン酸の配合の有無を確認してみると良いだろう。

βグリチルレチン酸が持つ主要な作用

βグリチルレチン酸が持つ主要な作用は、抗炎症作用と抗アレルギー作用である。炎症やアレルギーとは、体内に侵入した異物に対する生体反応のこと。βグリチルレチン酸は、これら生体反応の程度を緩和したり、または予防したりする作用を持つ。

炎症の代表的な例は、ニキビである。ニキビとは、皮膚に存在するアクネ菌の繁殖によって生じる炎症のこと。ニキビ治療薬にはβグリチルレチン酸は配合されることがあるが、これはβグリチルレチン酸に抗炎症作用があるからである。

なお、化粧品研究者のデータベースサイトとして知られる「Cosmetic-Info-jp」では、βグリチルレチン酸の特徴として、フケや脱毛を予防する作用があるとも説明している。この作用もまた、βグリチルレチン酸における抗炎症作用に依拠したものと考えられる。[注1]

βグリチルレチン酸の作用と脱毛予防との関係

βグリチルレチン酸に脱毛予防の作用があるとされる根拠は、βグリチルレチン酸が持つ抗炎症作用にある。

上で説明した通り、抗炎症作用とは炎症を抑える働きのこと。頭皮の炎症は抜け毛・薄毛を招く一因となるため、βグリチルレチン酸で炎症を抑えることが脱毛予防につながるという理屈は、筋が通る。

様々な要因によって頭皮は炎症を起こす

頭皮は、様々な要因によって炎症を起こす。代表的な要因の一つが、乾燥である。頭皮が乾燥して皮脂の量が不足すると、頭皮のバリア機能が低下する。バリア機能が低下すれば、外部からの僅かな刺激でも炎症の要因となる。

逆に、頭皮における皮脂の過剰分泌もまた炎症の要因となる。皮脂をエサとする常在菌が異常繁殖すれば、その影響によって頭皮に炎症が生じる。

βグリチルレチン酸の抗炎症作用には脱毛予防効果が期待できる

いずれのタイプの炎症であれ、炎症が毛髪の健全な成長を妨げることは確かである。よって炎症は、薄毛を改善するにあたり大敵である。βグリチルレチン酸の作用によって頭皮の炎症が改善されれば、一定の脱毛予防効果は期待できるであろう。

多くのAGA患者の治療に携わっているAGAヘアクリニックの水島豪太院長は、βグリチルレチン酸の脱毛予防作用について次のように語る。

このグリチルリチン酸は、鎮痛作用や鎮痙作用、解毒作用のほか抗アレルギー作用などがある漢方薬として、古くから親しまれてきました。育毛シャンプーにおける作用は、炎症抑制効果や抗菌・殺菌効果などが期待できます。(中略)グリチルリチン酸を含む育毛シャンプーには、こういった症状を予防・改善する効果が期待できるのです。[注2]

頭皮の炎症を予防することが大事

βグリチルレチン酸による抗炎症作用には、確かに脱毛予防効果が期待できる。βグリチルレチン酸に限らず、他の抗炎症作用を持つ成分が育毛剤に配合されている理由も、同じ理屈で理解できるだろう。

ただし、本格的に脱毛を予防するためには、頭皮に炎症が発生してから対処するのではなく、頭皮に炎症が生じないよう日々を過ごすことが大事。頭皮の炎症を予防することは、決して難しいことではない。以下を意識して毎日を過ごすようにされたい。

1日1回シャンプーをする

特別な事情がない限り、シャンプーは、1日1回かならず行なうことが鉄則である。2日に1回ではなく、1日に2回でもない。1日1回である。頭皮の乾燥を防ぐこと、また頭皮の皮脂の蓄積を防ぐことが目的である。

低刺激のシャンプーを使う

安価で洗浄力の強すぎるシャンプーを使用した場合、人によっては頭皮が乾燥して炎症が生じることがある。皮膚が弱いと自覚している者は、アミノ酸系シャンプーなどの刺激の弱いタイプのシャンプーを利用したほうが良い。

脂の多い食材を摂り過ぎない

脂の多い食材を摂り過ぎると、頭皮の皮脂が過剰に分泌される。皮脂をエサにした常在菌が異常繁殖する要因ともなるので、バランスの取れた食事を摂るようにする。

ヘアカラーやブリーチの頻度を減らす

ヘアカラーやブリーチに使用する薬剤は、頭皮に強い刺激を与える。カラーリングの後に頭皮が赤くなった、という経験がある者も少なくないだろう。この赤みは、炎症の一種である。ヘアカラーやブリーチを頻繁に行なっている者は、注意が必要である。

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