慢性びまん性休止期脱毛

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[最終更新日]2018/06/12
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慢性びまん性休止期脱毛とは

慢性びまん性休止期脱毛とは、その名の通り「びまん性脱毛症」の一種である。「びまん性脱毛症」とは、男性に見られるような局所的な脱毛症状ではなく、頭部全体にわたってボリュームがダウンする脱毛症状のこと。閉経前後の女性に多く見られる。

慢性びまん性休止期脱毛は、厳密に調べることによって、その原因を特定することができる(原因が複数ある場合もある)。原因が特定できれば、これを排除することによって症状を快方に向けることも可能である。[注1][注2]

慢性びまん性休止期脱毛の位置づけと定義

女性に発症する「びまん性脱毛症」を大きく分けると、(1)加齢による頭髪の減少、(2)女性における男性ホルモンの影響による頭髪の減少、(3)休止期脱毛による頭髪の減少、の3種類がある。慢性びまん性休止期脱毛は、(3)に属する。

以下、(3)の休止期脱毛の種類を明らかにしながら慢性びまん性休止期脱毛を理解していく。[注2]

休止期脱毛の分類

休止期脱毛は、大きく分けて以下の3つに分類される。

1.急性休止期脱毛

ストレス、高熱、外科手術、大量出血、出産、ピルの服用中止などの影響により、急激に頭髪全体のボリュームが少なくなる症状である。

2.慢性びまん性休止期脱毛

慢性的な全身疾患や薬などの影響により、6ヶ月以上にわたってゆっくりと進行していく脱毛症状。頭髪全体が均等にボリュームダウンする。

3.慢性休止期脱毛

慢性びまん性脱毛と症状は同じだが、原因不明なものを慢性休止期脱毛とする。

慢性びまん性休止期脱毛の様々な原因

慢性びまん性休止期脱毛には、様々な原因がある。確認されている原因の一部を紹介する。[注2]

  • 甲状腺機能低下症
  • 甲状腺機能亢進症
  • 肝機能障害
  • 慢性腎不全
  • 悪性腫瘍
  • 膠原病
  • 梅毒
  • 亜鉛欠乏症
  • 鉄欠乏性貧血
  • 何らかの薬剤の使用
  • 急激なダイエット

以上の他にも多くの原因が確認されている。また、これらの原因が複合的に重なって慢性びまん性脱毛が生じることもある。

なお、精密検査によって慢性びまん性脱毛の原因が特定できた場合、この原因に対処することによって慢性びまん性脱毛症が改善することが多い(加齢性の脱毛症やFAGAを併発している場合には、別の種類の治療も必要となる)。

慢性びまん性休止期脱毛の治療法

慢性びまん性休止期脱毛を治療するにあたり、脱毛症そのものを治療する選択肢は優先されない。まずは脱毛の原因を特定し、原因が明らかになれば、これに対処する。

たとえば亜鉛や鉄の不足が原因であると特定された場合には、病院では、これらミネラルを処方する。あるいは、梅毒が原因であると特定された場合には、梅毒を治すためのペニシリンを処方する。これら対処により原因が取り除かれた場合、慢性びまん性休止期脱毛は高い確立で改善へと向かう。

ただし、加齢性の脱毛症やFAGA(女性男性型脱毛症)を併発している場合には、薄毛治療を直接的な目的とした治療を並行することになる。

具体的には、ミノキシジルを配合した外用薬(リアップ)の処方や、パントガールなどの内服薬の処方である。

慢性びまん性休止期脱毛を防ぐための注意点

慢性びまん性脱毛は、主に上記のような身体的な疾患を原因として発症する。よって、まずは健康診断を欠かさずに受け、体内に何らかの不調が見つかった場合には、速やかに治療をすることが大切となる。また、体調に不具合を自覚した場合には、健康診断とは別に、積極的に病院を受診すべきであろう。

あわせて、薄毛症状を助長しないような生活習慣を送ることも大切である。具体的には、以下を意識して日常生活を過ごされたい。

睡眠を十分にとる

睡眠不足や質の悪い睡眠は、抜け毛を助長する。睡眠中には毛髪の成長に欠かせない「成長ホルモン」が多く分泌されているためである。特に22:00~2:00の4時間は、「成長ホルモン」の分泌量が多くなるとされている。

適度な運動をする

運動は、全身の血行を改善させる有効な手段である。血行不良は薄毛の代表的な原因の一つであるため、薄毛予防を目指す上での適度な運動は強く推奨される。

過度なダイエットをしない

身体の他の部位と同様、毛髪の成長にも一定の栄養素が必要である。ダイエットによって体内に栄養が不足した場合、毛髪の健全な成長に必要な栄養素が不足し、抜け毛症状を悪化させる。

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