コンパニオン層

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[最終更新日]2018/04/24
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コンパニオン層とは

コンパニオン層とは、毛根(頭皮の下に存在する毛髪関連組織)を構成している組織の一つ。皮下における毛髪は、毛包と呼ばれる組織に覆われている。毛包の内部を観察すると、外側から順に外毛根鞘、コンパニオン層、内毛根鞘が存在する。内毛根鞘の中が毛髪の根元(キューティクル、コルテックス、メデュラ、毛乳頭)となる。毛髪は、何らかの組織が単独で働いて成長する組織ではなく、これらすべての協働において成長する組織である。

毛根を構成している組織の一つ

コンパニオン層は毛包に存在する各層の一つのこと。毛包とは、頭皮の下に存在して、毛の根元を囲むようにして存在している組織である。

毛包はバウムクーヘン状になっており、外側から順に外毛根鞘、コンパニオン層、内毛根鞘という構造となっている。

以下、薄毛治療の実績で知られる東京ロイヤルクリニック院長の桐生医師(日本美容外科学会専門医)の説明等を参考に、コンパニオン層を含めた毛包の構造や役割等について解説する。[注1][注2]

コンパニオン層は毛包を構成する組織の一つ

頭皮から上に現れた毛髪組織を毛幹と総称し、頭皮から下に埋もれた部分を毛根と総称する。毛根は、毛幹(=髪の毛)の根元と、それを覆う毛包と呼ばれる組織から成り立つ。

毛包の中を詳しく観察してみると、外側から順に外毛根鞘、コンパニオン層、内毛根鞘という構造となっている。さらに内毛根鞘の内側には、毛幹(=髪の毛)の根元となる部分が存在し、外側から順にキューティクル(毛小皮)、コルテックス(毛皮質)、メデュラ(毛髄)という層となる。

毛幹の最下部には毛乳頭が存在し、毛細血管から運ばれる栄養素・酸素などを受け取る等の役割を果たしている。

以下、それぞれの組織について、より詳しく確認する。

【毛包】

外毛根鞘

外毛根鞘とは、毛包の表面を構成している組織。表皮の細胞をもとにして生まれる。毛の組織の中では、唯一、毛母細胞以外の細胞から生まれる組織である。

コンパニオン層

コンパニオン層は、外毛根鞘の内側に接して存在している組織。毛母細胞から生まれる組織の、第一層目となる。言い方を変えれば、最も表皮に近い毛母細胞である。

かつてコンパニオン層は外毛根鞘の一部とされてきたが、2013年、外毛根鞘とは全く異なる別の層であることが確認された。

内毛根鞘

内毛根鞘は、外側から、ヘレン層、ハックスレー層、内毛根鞘小皮の三層から構成される。外側から順に「角化」していき、三層は徐々に一体化。毛穴近くまで押し出された段階で、自然崩壊する。

【毛幹の根元】

キューティクル(毛小皮)

毛幹の表面を覆うようにして存在している組織。ウロコ状に重なるようにして存在している。毛幹の水分量を維持したり、外部から刺激から毛幹を守ったりなど、最前線で毛幹を守るバリア機能を持つ。

コルテックス(毛皮質)

キューティクルの内側に存在し、毛幹の85~90%を占めている組織。ケラチンと呼ばれるたんぱく質で作られている。コルテックスの健康状態により、毛幹の強さや弾力、太さなどが決まる。

メデュラ(毛髄)

コルテックスの内側に存在する組織。毛幹の芯にあたる。毛幹が太いほど、メデュラが多いとされる。産毛や乳児の毛にメデュラは存在しない。

毛乳頭

毛幹の最下部に存在する組織。毛細血管から運ばれる栄養素や酸素を取り入れたり、周囲に存在する毛母細胞に対して「毛の製造指示」を出すなど、極めて重要な役割を果たしている。

なお毛乳頭の中にはアンドロゲンレセプターと呼ばれる組織が存在し、これとDHT(男性ホルモンの一種)が結合した時、毛乳頭は「毛の製造指示」をストップする。結果、抜け毛が生じる。

毛幹を育てる上で不可欠なコンパニオン層

髪の毛の主役は、毛幹(=髪の毛)である。しかし、毛幹を育てるためには、毛包の働きが不可欠となる。毛包を構成する外毛根鞘、コンパニオン層、内毛根鞘のいずれかが不全であれば、毛幹の質が劣化したり、場合によっては抜け毛に至る可能性もある。

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