コルテックス

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[最終更新日]2018/06/08
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コルテックスとは

コルテックスとは、毛髪の内部に存在する主要組織の一つ。髪の弾力性や太さ、色などを決める組織で、毛髪の約90%を占めている。その内部はマクロフィブリルと細胞間充物質で構成される。キューティクルに保護されているコルテックスは健全だが、キューティクルが損傷するとコルテックスが劣化し、毛髪に様々なトラブルを招く。紫外線やカラーリング、摩擦などに注意する。

毛髪の質を左右するコルテックス

毛髪の外側を覆っている組織はキューティクル、毛髪の芯となっている組織はメデュラ、キューティクルとメデュラの間に存在する組織がコルテックスである。

毛髪に占めるコルテックスの割合は85~90%。つまり、毛髪の大半はコルテックスで出来ている。よって、髪が太くて丈夫な者は、その毛髪内にコルテックスを多く含んでいるといことである。

コルテックスの主成分は、ケラチンと呼ばれるタンパク質の一種。加えて、脂質や水分、メラニン色素などが含まれる。これら成分の量の違いによって、毛髪の硬さやしなやかさ、色などが左右される。

マクロフィブリルと細胞間充物質

コルテックスの内部は、マクロフィブリルと細胞間充物質で構成されている。

【マクロフィブリル】

コルテックスの内部には、繊維状のケラチンの束が、互いに捻じり合うような形で多数存在している。この繊維状のケラチンの束のことを、マクロフィブリルと言う。マクロフィブリルは、ミクロフィブリルと呼ばれるケラチンで構成されている。

【細胞間充物質】

多数のマクロフィブリルの間を埋めている組織が、細胞間充物質である。細胞間充物質は、マトリックスタンパク質と非マトリックスタンパク質から構成される。

細胞間充物質の主な役割は、水分を蓄えること。毛髪の潤いは、細胞間充物質が蓄えている水分量が左右している。キューティクルが剥がれると髪が傷むことが知られているが、これは、キューティクルの剥落によって細胞間充物質に蓄えられた水分等が流出するからである。

また細胞間充物質の中には、メラニン色素も含まれている。ブリーチによって毛髪の色が変化するのは、薬剤がコルテックス内の細胞間充物質に働きかけるからである。

キューティクルが壊れるとコルテックスが劣化する

コルテックスは、毛髪のバリア機能でもあるキューティクルによって保護されている。そのため、キューティクルが壊れるとコルテックスは外部に露出する格好となる。外部からの刺激に晒されたコルテックスは劣化し、毛髪のハリやコシは失われる。健全なコルテックスを維持するためには、健全なキューティクルを維持することが前提となる。

以下、キューティクルやコルテックスの劣化を招く主要な原因を確認する。

【紫外線】

大手化粧品会社・花王は、キューティクルの損傷の大きな原因について、太陽光を挙げている。太陽光の影響によってキューティクルが破損した後の状況について、同社は公式ホームページで次のように解説している。

キューティクルが損傷すると、髪内部のタンパク質や脂質がシャンプーのたびに流れ出やすくなります。毛髪内部も損傷して空洞が多くなると、パサつきやゴワつきが感じられ、強度も弱くなることがあります。[注1]

【ヘアカラー・ブリーチ】

毛髪の構造に詳しいAGAヘアクリニック院長の水島豪太医師によると、キューティクルの損傷、ひいてはコルテックスへのダメージを招く大きな原因として、ヘアカラーやブリーチを挙げている。[注2]

ヘアカラーは、キューティクルを強引に開く形で染毛する。ブリーチはコルテックスに直接働きかける。ともに毛髪に強いダメージを与える。

【摩擦】

キューティクルは摩擦に弱いため、強い力でタオルドライやブラッシングをすると、損傷することがある。結果、内部のコルテックスにダメージを与える。

健全なコルテックスを守るための方法

【紫外線対策】

太陽の紫外線から頭髪を守る。日差しの強い日は帽子や日傘、頭髪用の紫外線スプレーなどを利用する。

【ヘアカラーやブリーチの頻度を減らす】

ヘアカラーやブリーチを短期間で繰り返さないようにする。特にブリーチはコルテックスへのダメージが大きい。

【髪の摩擦を最小限にする】

洗髪後にタオルドライをする際には髪をこすらず、頭部を抑えるようにして水分を吸収する。ブラッシングをする際には、頭髪の流れに沿ってやさしく行なう。

【洗髪したら速やかにドライヤーで髪を乾かす】

水分を含んだ髪においては、キューティクルが壊れやすい。よって洗髪後は、速やかにドライヤーを使って髪を乾かす。自然乾燥は避ける。

【トリートメントを使用する】

トリートメントにはキューティクルを守る働きがあるので、適宜使用する。タオルドライをした後にトリートメントを塗布することで、成分が毛髪に浸透しやすくなる。

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