キューティクル

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[最終更新日]2018/06/08
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キューティクルとは

キューティクルとは、毛髪の最も外側を覆っている組織。外部の刺激に対してバリア機能を有するなど、毛髪の健康を守る上で極めて重要な役割を果たす。その一方で、キューティクルは非常に壊れやすい性質を持つ。健全な毛髪を維持するためには、紫外線対策をする、パーマやカラーリングの頻度を抑えるなど、いくつかの対策が必要である。

キューティクルとは毛髪の表面を覆っている組織

毛髪の断面図を確認すると、芯の部分に「メデュラ」、それを取り囲むように「コルテックス」、最も外部を覆うように「キューティクル」が存在する。簡単に言えば、キューティクルとは毛髪の表面を覆っている組織、ということである。毛の根元から先端に向け、ウロコ状の組織が無数に重なるように存在する。

キューティクルの厚さは、わずか0.005mmほど。毛髪全体の重さのうち、10~15%を占める。主として硬質なタンパク質で構成されている。

髪のバリア機能として働くキューティクル

キューティクルの役割は髪の美しさを守ること、との説明を多く見受けるが、厳密に言えば、この認識は正しくない。正しくは「キューティクルが本来の役割を果たした結果として髪の美しさが守られる」ということである。

キューティクルの主な役割は、①毛髪への水分や薬剤等の浸透を抑制すること、②外部からの刺激から毛髪を守ること、③毛髪内部の水分やタンパク質の流出を防ぐこと、の3点である。

これら3点の働きの結果、毛髪の表面における細胞が整然と並ぶ。これにより、毛髪が美しい艶を放つ。

逆に、これら3点のいずれかの働きが不十分な場合、ウロコ状に重なるキューティクルが毛羽立つ格好となり、毛髪は艶を失ったりパサついたりする。

なお、キューティクルが本来の働きを失ったとしても、脱毛症に至ることはない。ただし、切れ毛などを招くことはある。日本臨床毛髪学会常任理事の倉田荘太郎医師は、この点について次のように説明する。

髪のキューティクルがはがれること自体は抜け毛にはつながりませんが、毛が折れたり、切れたりすれば、まとまりやツヤがなくなるので、見た目が劣化します。[注1]

キューティクルの破損によって切れ毛が多くなれば、薄毛にはならないものの毛髪のボリュームは低下する。結果として薄毛と類似した外見になることもありうる。

キューティクルが破損する3つの原因

キューティクルが破損する原因として、主に以下の3点が挙げられる。

【紫外線】

キューティクルは紫外線に弱い。長時間にわたり紫外線を浴びることで、キューティクル本来の働きが損なわれ、やがて剥がれ落ちてしまうことがある。

頭髪は、人体の中では最も太陽に近い部分であり、最も多く紫外線を浴びる部分である。かつ、露出されていることが多い。日差しの強い日には、頭髪を紫外線から守る何らかの対策が望まれる。

【パーマ・カラーリング】

パーマやカラーリングの成分の中には、キューティクルを剥がし落とす働きを持つものがある。よって、短期間のうちに繰り返しパーマやカラーリングを受けることで、徐々にキューティクルの数が減少し、やがてキューティクルは完全に剥落する。

【誤ったブラッシング】

キューティクルは、摩擦に弱い。乱暴なブラッシング等によって毛髪の表面に摩擦を与えると、キューティクルが壊れたり剥がれたりする。特に毛髪が濡れた状態でブラッシングをするとき、毛髪の表面には強い摩擦が発生する。

健全なキューティクルを維持する方法

健全なキューティクルを維持するためには、以下の6点を実行されたい。

【紫外線対策をする】

すでに説明した通り、キューティクルは紫外線に弱い。よって、特に日差しの強い日には紫外線対策が不可欠である。具体的な方法としては、①帽子をかぶる、②バンダナ等を巻く、③日傘をさす、④頭髪に使用できる日焼け止めスプレーを使う。

【パーマやカラーリングの頻度を抑える】

パーマやカラーリングを受けてはならない、というわけではない。ただし、その頻度には注意すべきである。短期間で複数回のパーマ、カラーリングを受けることは避けたい。あるいは、パーマとカラーリングを同時に受けることも推奨されない。

昨今はキューティクルにやさしいタイプの薬剤もあるため、美容院で相談されたい。

【トリートメントを正しく使用する】

トリートメントにはキューティクルを守る働きがあるので、積極的に活用する。ただし、頭髪が濡れた状態ではトリートメント成分が浸透しにくくなるため、タオルで頭髪の水分を拭き取ってからトリートメントを塗布する。

【洗髪後はすぐに髪を乾かす】

毛髪が濡れている状態の時、キューティクルのウロコは開いた状態となっている。よってシャンプーの後はすぐに髪を乾かし、迅速にキューティクルを閉じるようにする。

【正しい角度でドライヤーを当てる】

先に説明したが、キューティクルのウロコは毛髪の根元から先端に向けて重なるように存在する。よって、ウロコの角度に逆らってドライヤーを当てると、キューティクルが乱れる。ドライヤーは「下から上」ではなく、「上から下」に向けて(毛髪の流れに沿って)当てる。

【正しいブラッシングをする】

キューティクルのウロコを乱さないよう、毛髪の流れに沿ってやさしくブラッシングする。

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