ドライシャンプー

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[記事公開日]2018/03/28
[最終更新日]2018/06/12
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ドライシャンプーとは

ドライシャンプーとは、お湯(水)を使用せずに全工程が完結するシャンプーのことである。スプレータイプ、パウダータイプ、シートタイプなど、様々なタイプのドライシャンプーがある。ドライシャンプーの用途は、被災時や入院時、キャンプなど、お湯(水)を使えない状況における洗髪。東日本大震災などの災害時には、被災者の間でドライシャンプーが多く用いられた。ドライシャンプーの目的は臨時使用であり、日常的・習慣的な使用には適していない。

お湯や水を使用しないシャンプー

通常、シャンプーを行なう際には、洗髪前に髪を濡らし、洗髪後に洗浄剤を洗い流す。この工程において、お湯(水)は不可欠である。しかしながらドライシャンプーにおいては、お湯(水)を使用する工程が一切ない。

キャンプの時、災害の時、入院中、生理中など、様々なシーンでドライシャンプーは活躍する。近年増加している自然災害時には、被災者の間で多くのドライシャンプーが使用されていた。

ドライシャンプーに配合されている洗浄成分は、エタノールを中心とする少量の界面活性剤。頭皮に清涼感を持たせるため、メントールが配合されていることもある。[注1]

ドライシャンプーのタイプ

ドライシャンプーには様々なタイプがある。以下、主なタイプとして「スプレータイプ」「パウダータイプ」「シートタイプ」の特徴をまとめる。

【スプレータイプ】

数あるドライシャンプーのタイプの中でも、最も一般的に使用されているものがスプレータイプである。ミスト状の洗浄液を頭髪にスプレーし、頭皮をマッサージする要領で洗髪する。洗髪後、タオル等で拭き取るタイプと、拭き取らずにブラッシングをするタイプとがある。

【パウダータイプ】

洗浄剤となる粉を手に取り、頭髪・頭皮にしっかりとなじませる。粉が皮脂を吸着することで、頭皮・頭髪が清潔になる。ベビーパウダーで代用しても、同じ要領で頭髪の清潔が保たれると言われている。

【シートタイプ】

洗浄液を含んだシートで頭髪を拭き取るタイプ。ウェットティッシュやメイク落としのようなイメージである。頭髪の汚れの除去は期待できるが、頭皮の汚れまでしかりと拭き取ることは難しい。

ドライシャンプーのメリット・デメリット

以下、ドライシャンプーのメリットとデメリットを考察した。

【ドライシャンプーのメリット】

緊急時のシャンプーとしての利用価値が高い

キャンプの時や災害に被災した時など、緊急時のシャンプーとしては、非常に利用価値が高い。

2011年の東日本大震災では、地震から4日後の3月15日の時点で、被災地域の約50%において断水状態であった。完全に復旧したのは、4月2日である。2016年4月14日には熊本地震が発生したが、水道が完全復旧したのは5月9日である。

緊急用として、ドライシャンプーを一家に1~2本は用意しておくべきであろう。

頭皮の乾燥対策として有効な場合がある

お湯(水)を使ったタイプのシャンプーの場合、その洗浄力の強さやシャンプーの仕方次第では、皮脂が過剰に洗い流され、頭皮が乾燥することがある。頭皮の乾燥は、抜け毛を招く要因にもなるので、薄毛に悩む者においては注意が必要である。

ドライシャンプーは、いかなるタイプであれ頭皮の皮脂を過剰に洗い落としてしまうリスクが少ない。週に1~2回程度の頻度でドライシャンプーを用いることは、良好な頭皮環境の維持に貢献する可能性がある。

夕方の頭皮のベタ付きを抑えることができる

特に脂性の者の場合、たとえ朝にシャンプーをしたとしても、夕方には頭皮がベタベタとして来る場合がある。ドライシャンプーを使用することで、夕方の頭皮・頭髪のベタ付きを抑えることが可能である。

【ドライシャンプーのデメリット】

毎日使用するシャンプーには適していない

ドライシャンプーのみで頭皮や頭髪の清潔を完全に保つことは、不可能である。よって、病気や入院、被災などの特殊事情下でない限り、ドライシャンプーの連日使用は推奨されない。良好な頭皮環境の維持のためには、お湯(水)を使用したシャンプーをベースとすべきである。

脂性やフケ症の者には向いていない

極端な脂性やフケ症の者がドライシャンプーを使用しても、期待するほどの洗浄効果は得られない。脂性やフケ症の者は、お湯(水)を使用する通常のシャンプーで毎日しっかりと洗髪し、補助的にドライシャンプーを使用する形が望ましい。

ドライシャンプーに薄毛改善効果は期待できない

頭皮の清潔を保つことは、薄毛の進行予防において大事なことなので、その意味においては、ドライシャンプーの使用が育毛作用に貢献すると言えない訳ではない。

あるいは、お湯を使用したシャンプーの場合、頭皮に必要な皮脂までも洗い流してしまう恐れがある。皮脂が過剰に洗い流されると、頭皮は乾燥して薄毛の症状を助長する可能性がある。一方、ドライシャンプーには、そのような恐れがほとんどない。

しかし、これらのみの根拠をもって「ドライシャンプーに薄毛改善効果がある」とする考えは、短絡的である。

シャンプーによって頭皮環境の改善を目指したいのであれば、ドライシャンプーではなく、頭皮にやさしいアミノ酸系シャンプーを使用するほうが理に適っているであろう。

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