FAGA(女性のAGA)

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[最終更新日]2018/04/06
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FAGA(女性のAGA)とは

FAGA(女性のAGA)とは、女性に見られる薄毛症状の総称である。ただし円形脱毛症などとは異なり、局所的な脱毛を示すものではない。全体的に毛髪が減る、または全体的に毛髪が細くなり弱る症状が、FAGAである。FAGAの原因は、加齢による女性ホルモン(エストロゲン)の減少を始め、妊娠・出産、ストレス、食生活の乱れなど様々である。適切な治療を受けることで、男性のAGAよりも効率的に症状が改善していくとされる。

FAGA(女性のAGA)とは女性に発症する薄毛の総称

FAGA(女性のAGA)は主に更年期以降に発症する女性の薄毛の総称を指す。男性型脱毛症のAGAにFemale(女性)の頭文字を付し、FAGAと命名された。日本語訳では「女性男性型脱毛症」と言う。

男性のAGAの場合、前頭部や頭頂部などから薄毛が進行し、最終的には後頭部と側頭部の毛髪を残すのみの状態を目指していく。薄毛の進行過程において、外観的に薄毛部分が判別しやすいのが男性のAGAの特徴である。

それに対してFAGAの場合、薄毛の進行プロセスにおいて外観上の偏りがない。全体的に毛髪の量が減少していく。よって、男性に比べると薄毛の発見が遅れがちとなる。

昨今、FAGAの認知が拡大してきたこともあり、全国の多くの皮膚科・美容皮膚科・美容外科等でFAGAの治療が行なわれている。

FAGAの治療で豊富な実績のある湘南美容外科が公表するデータによると、2009年から2012年の3年間で、女性の薄毛の相談来院者数が2.5倍まで急増したという。[注1]

エストロゲンの減少を始めFAGAの要因は様々

FAGAに至る原因にはいくつかあるが、それらのうち主要な原因はエストロゲンの減少である。

エストロゲンとは女性ホルモンの一種。艶のある豊かな毛髪を維持するにおよび、極めて重要な役割を果たしているホルモンである。よってエストロゲンの分泌量が減少すると、必然的に毛髪組織が弱くなっていく。

また、エストロゲンの減少以外にもFAGAの原因には様々ある。FAGAの原因について、薄毛治療に詳しいAGAヘアクリニックの院長水島豪太医師監修の記事[注2][注3]を参照し、以下にまとめる。

【加齢】

加齢にともなってエストロゲンの分泌量は減少する。特に更年期に差し掛かると、その減少スピードは著しい。エストロゲンが減少すると、上述の通り毛髪組織が弱る。

【妊娠・出産】

妊娠中、女性の体内ではホルモンバランスが大きく変化する。この変化の影響により、出産後、一時的にFAGAを発症する。

【ストレス】

人はストレスを感じると、自律神経のバランスが乱れる。具体的には、交感神経の活動が活発となる。交感神経が活発になると、体内では血管や筋肉がこわばり血行不良となる。これにより、頭皮では毛髪の成長に不可欠な栄養素が不足し、FAGAを発症する。

【食生活の乱れ】

食生活の乱れが習慣化し、特にタンパク質、亜鉛、ビタミンBが不足すると毛髪の生産力が低下する。結果、FAGAを発症する。過度なダイエットを行なっている女性によく見られる。また、動物性脂肪を多く摂取する習慣のある女性は、血行不良からFAGAを発症することもある。

【髪の洗いすぎ】

洗浄力の強いシャンプーで日に何度も髪を洗うと、頭皮が乾燥して炎症を起こしやすくなる。頭皮の炎症はFAGA発症の要因ともなる。

FAGAの代表的な治療法

FAGAの改善を目指しては、内服薬、外用薬、施術で治療を試みる。具体的には、以下のような医薬品、または施術が行なわれる。

【内服薬】

パントガール

FAGAの治療薬として、世界で最も有名な内服薬である。髪の成長を促進するケラチン、パントテン酸カルシウム、シスチン、ビタミンBなどを配合する。加齢、妊娠、ストレス、食生活の乱れなど、様々な原因によるFAGAに対して高い改善効果を発揮する。

【外用薬】

ミノキシジル

男性のAGA治療にも用いられているミノキシジル外用薬が、女性のFAGAにも有効である。

ミノキシジル外用薬においては、世界的には「ロゲイン」という医薬品が著名であるが、国内では大正製薬の「リアップ」がメジャーである。

パントスチン

比較的軽度のFAGAに対しては、パントスチンという外用薬が処方されることもある。男性ホルモンの一種であるDHTという物質の生産を抑えることで、FAGAの改善を目指す薬である。

【施術】

育毛メソセラピー

毛髪の成長に良いとされる薬剤を、直接頭皮に注入する方法。薬剤の中身は、ミノキシジル、ビタミン、ミネラル、各種の増殖因子等である。発毛率は極めて高い。

HARG療法

毛髪の成長に良いとされる薬剤を、直接頭皮に注入する方法。薬剤にAAPEと呼ばれる成長因子を配合している点で、育毛メソセラピーとは区別される。毛髪分野における再生医療である。

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