ニンジンエキス

TOP » 用語辞典 » ニンジンエキス
[記事公開日]2018/03/28
[最終更新日]2018/06/08
125 views

ニンジンエキスとは

ニンジンエキスとは、「オタネニンジン」(高麗人参)から抽出されたエキスのこと。滋養強壮など様々な薬効を持つとされ、古くから生薬に利用されている。ニンジンエキスが持つ各種の薬効のうち、「血行促進作用」「細胞賦活作用」「抗酸化作用」「抗菌作用」には、発毛・育毛をサポートする働きがあると言われている。AGA(男性型脱毛症)を根本的に改善させる作用ではないものの、改善に向けた補助的な作用を期待することはできる。

古くから生薬として利用されている成分

ニンジンエキスは、ウコギ科の多年草「オタネニンジン」から抽出したエキスであり、「高麗人参」「朝鮮人参」とも呼ばれる。その抽出エキスには数々の薬効があることで知られ、古くから生薬として広く利用されている。薬効をもたらす主要成分は、サポニンである。

一般にニンジンエキスは、糖尿病や動脈硬化の予防、滋養強壮で知られている。しかし、それら薬効のインパクトがあまりにも強いため、他にも様々見られている作用の影が薄い。

ニンジンエキスには、他にも自律神経の乱れを抑える作用や、血圧を調整する作用などがある。さらには、発毛・育毛をサポートする作用もあるとされる。

もちろん製薬会社・化学会社では、ニンジンエキスの発毛・育毛サポート作用に注目している。現在、ニンジンエキスは、非常に多くの育毛剤に配合されているメジャーな成分の一つとなっている。

なお、スーパーなどで販売されている食用のニンジンはセリ科の植物であり、「オタネニンジン」とは全く異種の植物である。

ニンジンエキスが持つ発毛・育毛促進効果とは

ニンジンエキスの主要成分となるサポニンには、様々な作用がある。それら作用の中でも、特に「血行促進作用」「細胞賦活作用」「抗酸化作用」「抗菌作用」が発毛・育毛に良いとされている。

【血行促進作用】

人体の維持・成長には、栄養素と酸素が必要である。毛髪組織も人体の一部である以上、健全な成長のためには栄養素と酸素が不可欠である。

栄養素と酸素を体の隅々まで運搬する担当者は、血液。よって、血行を改善することは、毛髪、ひいては身体の健全な維持・成長に貢献する。ニンジンエキスが持つ強い血行促進作用は、発毛・育毛をサポートする。[注1]

【細胞賦活作用】

細胞賦活作用とは、簡単に言えば「細胞分裂を活発化させる作用」のことである。

毛髪は、毛根部分に存在する毛母細胞の分裂によって生まれる。毛母細胞の細胞分裂が佳発であればあるほど、毛髪の成長が促される、という訳である。ニンジンエキスが毛母細胞に賦活作用を与えることで、発毛・育毛にも何らかの好影響が及ぶであろう。[注1]

【抗酸化作用】

人間の体は、いたるところで酸化が進んでいる。体の酸化は老化の原因の一つでもあり、また、様々な病気の原因の一つでもある。この酸化を抑える働きのことを、抗酸化作用と言う。

頭皮や毛穴もまた、酸化する。頭皮・毛穴が酸化するということは、毛髪を作り出す土台が老化するということでもある。ニンジンエキスが持つ抗酸化作用により、毛穴・頭皮の老化を抑制することで、発毛・育毛に良い良好な頭皮環境が維持される可能性がある。

【抗菌作用】

頭皮には、常在菌と呼ばれる様々な菌が生息している。これら菌は、それぞれが常に一定比率を保っている限り、頭皮や頭髪に悪影響はない。

しかしながら、何らかの理由によって常在菌の比率のバランスが崩れたとき、頭皮や毛穴に炎症が生じて脱毛に至ることがある。特にマラセチア真菌の増殖は、脂漏性脱毛症の原因ともなる。

ニンジンエキスによって頭皮を抗菌することで、炎症の発症・悪化を抑える効果が期待できる。

AGAを直接的に快方へと向ける訳ではない

上記の作用により、ニンジンエキスには一定の発毛・育毛効果、または良好な頭皮環境を維持する効果は期待できる。そのため、多くの育毛剤に配合されている。

しかしながら、これらニンジンエキスの作用そのものは、AGAを直接的に改善に向ける作用ではない。よって、ニンジンエキス入りの育毛剤を使用するにあたっては、あくまでもその作用が発毛・育毛を「サポートする」「補助する」といった程度のものであることを、十分に認識されたい。

【AGA発症の原因とニンジンエキスとの関係】

AGAは、DHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる物質が原因で発症する。よってAGAを改善させるためには、DHTの活動を抑制しなければならない。DHTとは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが変質した物質。テストステロンが5αリダクターゼという酵素と結合することによって、DHTへと変質する。

ニンジンエキスには、DHTの活動を抑制する働きもなければ、DHTを生み出す仲介物質である5αリダクターゼの活動を抑制する働きもない(少なくとも、現段階では確認されていない)。

関連記事