成長期

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[記事公開日]2018/03/22
[最終更新日]2018/04/25
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毛周期における成長期とは

毛周期における成長期とは、毛髪が生き生きと成長を続けている期間のことである。本来、成長期は概ね2~6年ほどであるが、何らかの理由によって半年~1年に短縮されてしまうことがある。この状態のことを「毛周期が乱れる」と言う。毛周期が乱れると、AGAが発症しやすい。毛周期を正常に戻すためには、フィナステリドを配合する医薬品(プロペシアなど)を服用し、かつ生活習慣に気を配る。

毛髪が成長を続けている期間のこと

毛周期(※)における成長期とは、毛母細胞の分裂が活発に行われ、毛髪が生き生きと成長を続けている期間のことを言う。

一般に成長期は2~6年ほど続くが、何らかの原因によって期間が短縮されることがある。これを「毛周期が乱れる」と言う。毛周期が乱れた場合、高い確率でAGA(男性型脱毛症)が発症する。

※毛周期とは

毛母細胞の分裂によって毛髪が毛穴から生まれると、その後、2~6年の間は成長を続ける。この期間を、成長期と言う。

その後、毛母細胞の細胞分裂が鈍り、約2週間ほど毛髪の成長がストップする。この期間を退行期と言う。

のち3~4ヶ月ほどかけて、同じ毛穴の中で、新たな毛を生み出すための細胞分裂が展開される。この期間を休止期と言う。

やがて新たに生まれた毛に押し出される形で、古い毛は抜けていく。

毛根の寿命が訪れるまで続くこの循環活動のことを、毛周期(=ヘアサイクル)と言う。[注1]

成長期が短縮される理由

毛周期が乱れる直接的な要因は、男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)からの指令である。毛根の最下部に存在する毛乳頭細胞にDHTが生まれ、男性ホルモン受容体と結合することにより、DHTが「成長期を短くせよ」という指令を出す。これにより毛周期が乱れる。

DHTは、もともと男性ホルモンの一つであるテストステロンである。テストステロンが「5αリダクターゼ」と呼ばれる酵素と結びつくことで、DHTに変質する。

「5αリダクターゼ」は、主に男性の前頭部・頭頂部に多く存在することから、必然的にDHTは前頭部・頭頂部に多く生まれる。AGAの進行が前頭部・頭頂部を中心に展開される理由は、そのためである。

なお、DHTは頭部のみならず、僅かながら鼻の下や胸などにも存在する。これらの部位に存在するDHTは、逆に「成長期を長くせよ」という指令を出す。結果、髭や胸毛が濃密化する。

成長期を正常化する方法

成長期を正常化するためには、DHTの働きを抑えなければならない。そのための方法として、以下の3種類の方法が検討される。

1.原料となるテストステロンの分泌量を減らす

2.DHTの指令を受ける器官「男性ホルモン受容体」の感度を下げる

3.DHTに変質させる酵素「5αリダクターゼ」の働きを阻害してDHTの生産量を減らす

男性ホルモンであるテストステロンは、身体の形成において非常に重要な役割を果たしている。よって、人為的にテストステロンの分泌量を減らすことは健康上のリスクを伴うことから、「1」の選択肢は除外される。

DHTの指令を受ける器官「5αリダクターゼ」の感度は、遺伝によって決まっている。人為的に感度を左右することは不可能ではないかも知れないが、現代医学では困難を極める選択肢であり、「2」も除外される。

「5αリダクターゼ」の働きを阻害する成分として、以前から前立腺肥大症の治療に使用されてきたフィナステリドが知られている。よって現状の選択肢としては、「3」を採用することが現実的である。

なお、フィナステリドを配合した医薬品が、かの有名な「プロペシア」である。

正しい成長期を維持するための生活習慣

健全な生活習慣を実践することは、正しい成長期を維持するため(正常な毛周期を維持するため)に極めて重要である。以下5点を生活習慣として心がけたい。

1.栄養バランスの取れた食事を摂る

体を健康的に成長させるには、十分な栄養素が必要である。毛髪も体の一部である以上、栄養不足となったり、栄養成分が偏ったりすると、健全な毛周期を維持できなくなる。

2.適度な運動をする

栄養を十分に摂取したとしても、栄養を運ぶ血流に勢いがなければ、毛乳頭細胞の毛細血管まで十分な栄養が届かない。適度な運動によって血行促進を図ることが大切である。

3.十分な睡眠を取る

毛髪が最も成長するタイミングは、成長ホルモンと呼ばれる物質が分泌されている時である。成長ホルモンは、夜間の熟睡中に多く分泌される。十分な睡眠を取るようにされたい。

4.ストレスを解消する

ストレスが溜まると交感神経(自律神経の一種)が優位となり、血行不良となる。健全な毛髪の成長のためには血行促進が大事であることは、上で説明した通りである。

5.禁煙する

ニコチンが毛細血管を収縮させることは、有名な話である。毛乳頭細胞の先には無数の毛細血管が存在しているため、喫煙すると毛髪組織の周辺が栄養不足・酸素不足となる。

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