毛周期

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[記事公開日]2018/04/25
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毛周期とは

毛周期とは、毛の生まれ変わりのサイクルのことである。ヘアサイクルとも言う。

毛は、一定のスピードで半永久的に成長を続けている訳ではない。成長し、成長が止まり、抜け、そして同じ毛穴から新たな毛が生まれる。このサイクルのことを、毛周期という。

毛髪1本1本、それぞれの毛周期は異なる。日々、一定の量の毛が毛周期の中で抜けているならば、頭髪の見た目は変わらない。しかしながら、何らかの理由で毛周期が乱れて抜け毛が多くなった場合、頭髪は薄毛の症状を示す。

毛周期の種類

毛周期には、「成長期」「退行期」「休止期」の3段階がある。「休止期」をに至った毛は、同じ毛穴から新生する「成長期」の毛に押し出される形で抜け落ちる。

以下、毛の各段階について詳しく確認する。

成長期

毛は、毛根にある毛母細胞という組織の分裂によって成長する。この毛母細胞の分裂が活発に行なわれている段階のことを、成長期と言う。成長期が長ければ長いほど、髪は伸び、かつ太くなる。

頭髪の成長期は、約2~6年。人により、また部位により期間には違いがある。

退行期

毛母細胞の分裂が低下し、毛が伸びにくくなった段階のことを、退行期と言う。退行期の間に毛根は縮小し、次の段階に来たる休止期に向けて準備が始まる。

頭髪の退行期は、約2週間である。

休止期

毛母細胞の分裂が停止し、毛が完全に伸びなくなった段階のことを、休止期と言う。休止期に入ると、毛穴の中では、次なる新たな毛髪を生み出すための準備が進む。

やがて新たな毛が生まれるや、古い毛は押し出されるようにして抜け落ちる。

頭髪の休止期は、約3~4ヶ月である。

毛周期が乱れると薄毛になることがある

毛周期の各段階には、上記のように、それぞれ大雑把な期間がある。たとえば成長期の期間は、約2~6年である。これら各段階の期間が、何らかの原因によって乱れることがある。成長期の期間が乱れた状態が長期的に続いた場合、薄毛となる。

すべての頭髪のうち、約90%は成長期の段階にある。ある毛が成長期を終えたとしても、代わって休止期だった毛が新たに生えてくるため、約90%という比率は安定している。安定しているからこそ、毛髪の見た目も一定となる。

しかしながら、何らかの原因によって各頭髪の成長期の期間が短縮された場合、全体に占める成長期の毛の比率は、時間とともに90%から80%、70%…、と減少する。

成長期の段階の毛の比率が減るということは、相対的に退行期や休止期の毛の比率が増えるということである。すなわち、時間とともに薄毛が進行していく、という見た目を呈する。

成長期の期間が短縮する大きな原因は2つ。男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)の働き、および生活習慣の乱れである。

DHT(ジヒドロテストステロン)を減らして頭髪の成長期を正常化する

男性の体内では、男性ホルモンの一種であるテストステロンが多量に分泌されている(女性の体内でも微量だけ分泌されている)。

テストステロンは体内で5αリダクターゼと呼ばれる酵素と結びつき、DHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる物質へと変化する。DHTが毛乳頭の男性ホルモン受容体と結び付くと、毛乳頭は成長期を短くするよう指令を出す。結果、毛周期が乱れて薄毛が進行する。これがAGA(男性型脱毛症)の主要な原因である。

頭髪の成長期を正常化するためには、DHTの生成を抑え込まなければならない。DHTの生成を抑え込むべく、AGAの治療を手掛けるクリニックでは、5αリダクターゼの働きを阻害する「プロペシア」や「ザガーロ」などの薬を処方している。

生活習慣を整えて頭髪の成長期を正常化する

毛周期が乱れる最大の要因はDHTだが、加えて生活習慣が要因となり、さらに毛周期の乱れが助長されることがある。毛周期を正常化させるためには、クリニックにおける治療とともに、以下のような生活習慣を心がけたい。

栄養バランスのとれた食生活

毛髪は身体組織の一部である以上、他の部位と同様に、成長のためには十分な栄養素が必要である。栄養素が不足した場合、成長期が短縮されて薄毛が進行する。過度なダイエットをしないこと、暴飲暴食をしないことなどが大切である。

適度な運動

摂取した栄養素を頭皮まで運搬するのは、血液である。せっかく十分な栄養素を摂っても、血行が悪ければ栄養素が頭皮に届けられにくくなり、成長期が短縮される。血行不良を改善させるためにも、ウォーキングなどの適度な運動習慣を維持したい。

十分かつ質の良い睡眠

睡眠中に体内で分泌される「成長ホルモン」は、毛髪の成長に大きく関与している。十分な睡眠時間を確保することはもとより、質の良い睡眠(深い眠り)をとることが大切である。

ストレス解消

ストレスを蓄積すると自律神経が乱れ、血行不良となる。血行不良が毛髪の成長を妨げることは、すでに説明した通りである。自分なりのストレス解消法を見つけ、かつ実践するようにされたい。

正しいヘアケア

洗浄力が強すぎるシャンプーを使用すると、頭髪の健全な成長に必要な皮脂まで洗い流してしまうことになりかねない。シャンプー液は、アミノ酸系などの洗浄力がやさしいタイプの商品を使用することが望ましい。また、シャンプーは1日1回までに止めるようにする。

禁煙

喫煙は毛細血管の血行不良を招く。また、毛髪の成長に不可欠なビタミンCを大量に消費するとも言われている。喫煙と薄毛との関連が医学的に解明された訳ではないが、可能であれば禁煙、もしくは減煙したほうが良い。

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