育毛

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育毛とは

育毛とは、頭皮環境を良好に維持することによって、現在ある毛髪の質を高めることである。AGAなどで抜けてしまった髪の毛を再生させることではない点、正しく理解されたい。なお、毛髪の存在していない部分から毛髪を再生させることは、育毛ではなく発毛と呼ぶ。育毛剤と発毛剤の違いを明確に区分して理解しておく必要がある。

頭皮環境を整え現在ある毛髪をより強く育てること

育毛は各種の方法によって頭皮環境を整えることで、現在ある毛髪をより強く育てることを指す。具体的には、頭皮に残留する過剰な皮脂を除去したり、頭皮の血行を促進したり、頭皮の健康維持に良いとされる成分を塗布したりすることを、育毛と言う。

育毛に似た用語に、発毛がある。育毛と発毛の概念は全く異なるので注意されたい。

発毛とは、毛髪が存在していない部分に毛髪が生えるよう促すことである。具体的には、内服薬や外用薬、施術などによって毛乳頭細胞等を刺激し、細胞分裂を促すなどして毛髪の再生を促すことを、発毛という。

AGAを始めとした薄毛症状を改善するためには、育毛も発毛も、ともに大切である。育毛だけ行なっても毛乳頭細胞が活性化するわけではない。逆に、発毛だけ促しても、頭皮環境が不健全であれば毛髪の成長は制限される。

薄毛を改善させるためには、育毛も発毛も大切である。

以下、育毛の概念を明確化するために、育毛剤と発毛剤との違いを具体的に確認する。

育毛剤は医薬部外品、発毛剤は医薬品

育毛の概念を明確化するためには、育毛剤と発毛剤の違いを理解することが近道である。

人間の健康や美容の維持・向上を目指す成分を、厚生労働省は「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」の3種類に分けている。これらのうち、育毛剤は「医薬部外品」、発毛剤は「医薬品」に属する。具体的な違いを見てみよう。

【入手ルートの違い】

医薬部外品たる育毛剤は、薬局の他にもスーパーやコンビニなどで入手可能である。副作用のリスクが低いため、薬剤師などの専門家を介入せずとも購入できる仕組みとなっている。

それに対して医薬品たる発毛剤は、クリニック、薬局、ドラッグストアのみで入手可能である。かつ、医師や薬剤師の介入のもとでしか入手できない。副作用のリスクが高いため、素人のみを経由しての購入はできない。

【効果の違い】

育毛剤は、副作用のリスクが低い分、育毛効果は小さい。薄毛の改善を目指すにあたり、まったく意味がないわけではないが、新たな毛髪の誕生を促すことはできない。薄毛の改善を目指す際の補助的な位置づけ、と考えて良い。

それに対して発毛剤は、副作用のリスクが高い分、発毛効果も高い。毛髪の存在しない部分から新たな毛髪の誕生を促すには、発毛剤(または発毛施術)を採用することが第一選択となる。

【安全性の違い】

上記の通り、育毛剤の副作用のリスクに比べると、発毛剤の副作用のリスクのほうが高い。ただしこれは両者を比較した場合での話であり、発毛剤が危険であるという訳では全くない。

育毛剤や育毛サプリメントに配合されている主な成分

市販されている育毛剤や育毛サプリメントには、育毛に良いとされる様々な成分が配合されている。これらの中でも、とりわけ知名度が高いものが、以下の3成分である。

ノコギリヤシ

北米からメキシコにかけて自生している植物の一種。この植物から抽出されたエキスが薄毛、特にAGAの改善に良いとされている。著名なAGA治療薬「プロペシア」の原料ともなっている。

臨床試験によると、ノコギリヤシには、AGAの発症原因に絡む5αリダクターゼや男性ホルモン受容体の働きを阻害すると言う。さらなる医学的検証が望まれている。

亜鉛

毛髪を構成する主原料はケラチンであるため、体内にケラチンが不足すると脱毛症を発症することがある。亜鉛はタンパク質に働きかけ、ケラチンの合成をサポートする。

コラーゲン

コラーゲンには、皮膚の潤いを保つ働きがある。頭皮も皮膚である以上、髪の健全な育成を目指す上ではコラーゲンが不可欠である。

なお、育毛サプリメントの中には、コラーゲンを含んだものが多く見られるが、コラーゲンを経口摂取しても、その大半は体内でアミノ酸に分解される。よって、育毛サプリメントに含まれているコラーゲンについては、少なくとも育毛の視点から見れば効果を期待できない。

育毛メソセラピーは「発毛メソセラピー」、リアップは「発毛剤」

AGA治療などにおける発毛治療の一つの中に、育毛メソセラピーと呼ばれる施術がある。発毛に有効な成分を配合した薬剤を、注射器や専用の機器などを使用し、頭皮に直接注入する施術である。育毛メソセラピーには高い発毛効果があるとされ、中には「発毛実感率99%」を謳うクリニックもある。

育毛メソセラピーは、あくまでも発毛を目指す施術であるため、厳密には「発毛メソセラピー」と呼ぶべきである。

一方、大正製薬から販売されている「リアップ」については、タレントを起用したテレビCMなどの影響から、一部では育毛剤との認識がある。しかし「リアップ」は、ミノキシジルという成分を配合した発毛剤である。医師や薬剤師を介入してのみ入手できる薬剤であるため、スーパーやコンビニでは購入できない。

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