毛母細胞

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[記事公開日]2018/06/06
[最終更新日]2018/06/12
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毛母細胞とは

毛母細胞とは、毛根の根元に存在する毛乳頭を、取り囲むようにして存在している細胞群のこと。中央にある毛乳頭から栄養素や酸素を受け取りつつ、毛乳頭からの発毛・育毛指示にしたがい細胞分裂を行なう。細胞分裂を行なった毛母細胞は、「角化」しながら皮膚の上に登場。これが毛髪である。毛母細胞の分裂回数は40~50回が上限。分裂が行なわれなくなると毛髪の成長が終了し、その本数が増えるにつれて薄毛が進行する。

髪の毛を作り、かつ髪の毛に着色する組織

毛母細胞の役割は、大きく分けて2つある。毛髪を作り出す役割と、毛髪に着色をする役割である。[注1]

毛髪を作り出す役割

毛髪を作り出す役割というよりも、毛髪そのものになる役割と言ったほうが正しい。

毛母細胞は、毛髪成長の司令塔である毛乳頭から栄養素と酸素を受け取りながら、細胞分裂を繰り返す。細胞分裂が繰り返されれば、必然的に組織は大きくなる。大きくなった組織は皮膚の上に押し出される訳だが、これが毛髪である。

なお毛母細胞は、毛根に関与している「バルジ領域」という組織の働きによって生まれる。よって毛乳頭と「バルジ領域」が健在であるうちは、毛母細胞が存在・分裂し続けることになる。

毛髪に着色をする役割

皮下において毛髪が生まれた段階では、毛髪は無色である。毛母細胞が分裂する過程で、メラノサイトという組織から黒色のメラニン色素を毛母細胞が受け取り、毛髪を徐々に黒へと着色する。つまり、毛髪の色の正体はメラニン色素であるものの、着色の過程において毛母細胞は不可欠な存在、ということである。

毛母細胞を活性化させるためには生活習慣の見直しが必要

健全の毛髪の成長のためには、毛乳頭・毛母細胞・バルジ領域の三組織を健全に保つ必要がある。いずれの働きが劣化しても、抜け毛・薄毛は必然的に進行する。以下、毛母細胞を健全に保つための生活習慣について解説する。

栄養バランスの良い食事を摂る

毛髪も身体の一部である以上、栄養バランスが崩れると健全な成長プロセスを失う。毎日、栄養バランスの取れた食事を三食摂ることが望まれる。

特に、以下の成分を含む食材を意識的に摂ることは、毛母細胞の活性化につながるとされている。

  • 亜鉛…生ガキ、ウナギ、レバー、ナッツ類など
  • タンパク質…鶏肉、魚、大豆製品、卵など
  • ビタミンB群…豚肉、ウナギ、マグロ、レバーなど
  • ビタミンC…キウイ、赤ピーマン、アセロラなど

軽い運動をする

毛髪の成長に必要な栄養素を十分に摂取しても、その栄養素が毛乳頭や毛母細胞まで十分に運ばれない限り、毛髪の健全な成長はない。栄養素を運搬は血液の役割である。よって、血行不良の状態では十分に栄養素が毛母細胞まで届けられない。

血行を促進する効果的な方法は、軽い運動である。ウォーキングなど、継続できそうな運動を習慣化すべきである。

頭皮を乾燥させない

頭皮環境が悪化する原因の多くは、頭皮の乾燥である。洗浄力の強いシャンプーや紫外線の影響により、頭皮は乾燥する。なるべく洗浄力がマイルドなアミノ酸系シャンプーを使用し、かつ頭皮専用の紫外線対策グッズを使用されたい。

睡眠不足をなくす

毛母細胞の修復・分裂は、体内で分泌される成長ホルモンの働きによって促進される。成長ホルモンは夜間の睡眠中に多く分泌されるため、毛母細胞活性化のためには、睡眠不足の習慣を見直すべきである。

ストレスをためない

ストレスが蓄積すると、交感神経が活発化する。交感神経とは、自律神経の一種である。交感神経が活発化すると筋肉の硬直などが起こり、全身の血行が悪化する。血行が悪化すると、必要十分な栄養素が毛母細胞まで運ばれない可能性がある。

毛母細胞を活性化させると言われる育毛成分

世の中には多数の育毛剤・育毛シャンプーが存在する。それら製品には、育毛作用があるとされる各種の成分が配合されている。いわく「血行促進」「毛母細胞活性化」「男性ホルモンDHTの抑制」などである。

以下では、育毛剤・育毛シャンプーによく見られる成分のうち、「毛母細胞活性化」の効果があるとされている成分をピックアップして解説する。

センブリエキス

リンドウ科の植物の一種「千振」から抽出したエキス。血行促進作用や毛母細胞活性化作用などがあるとされている。

バイオポリリン酸

毛母細胞の活性化に必要となるFGF(タンパク質の一種)を、安定化させる作用があると言われているす。育毛剤「薬用ポリピュア」の特許成分。

褐藻エキスM-034

血行促進作用、抗炎症作用、DHTの生成抑制作用などに加え、毛母細胞の働きを阻害する「退行誘導因子」の働きを抑える作用があるとされている。

ペンタデカン酸グリセリド

毛母細胞に栄養素を届ける際のサポート成分と言われている。栄養素が届けられた毛母細胞は、その活力を取り戻すとされている。

ビオチン

ビタミンB群の一種。毛母細胞の働きを活性化させ、毛髪の成長効果や白髪の予防効果をもたらすとされている。

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