Hamilton-Norwood分類

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Hamilton-Norwood分類とは

Hamilton-Norwood(ハミルトン・ノーウッド)分類とは、アメリカの医師Hamilton(ハミルトン)氏が提唱したAGA(男性型脱毛症)の進行別・タイプ別分類基準。のちNorwood(ノーウッド)氏が分類に改良を加え、現在ではHamilton-Norwood分類(HN法)として、広く医療現場で知られている。AGAの代表的な症状には、いわゆるM字ハゲやO字ハゲなどの数種類が一般に知られているが、Hamilton-Norwood分類では、AGAの症状を、より細かく13種類に分類している。どの分類に属するかにより、治療法の種類を変えることが薄毛改善には有効である。

Hamilton-Norwood分類によるAGAのタイプ

Hamilton-Norwood分類における13種類のAGAのタイプについて、それぞれ詳しく確認する。

I 型

M字の剃り込み部分において、まだ毛髪の後退が認められていない状態。薄毛を発症する可能性があるものの症状が現れていないタイプ、または、将来的にも薄毛を発症しないタイプである。

II 型

M字の剃り込み部分において毛髪の後退が認められるものの、その後退距離は、比較的短い段階にあるタイプ。具体的には、耳の上端と頭頂部の頂点をつないだラインから薄毛までの距離が、概ね2cm以上ある場合をⅡ型に分類する。初期のM字ハゲである。

II vertex 型

Ⅱ型の基準を満たしながらも、併せて頭頂部にも脱毛が見られるタイプ。Ⅱ型の亜系とされている。

II a 型

前頭部からの毛髪の後退が認められるものの、その後退距離は、Ⅱ型で示したラインから、まだ2cm以上あるタイプ。このタイプもⅡ型の亜系である。

III 型

M字の剃り込み部分において毛髪の後退が認められ、かつ、その後退範囲はⅡ型で示したラインから2cm以内まで迫っているタイプ。頭頂部に脱毛は見られない。それなりに薄毛が進行している外観を呈する。

III vertex 型

Ⅲ型の基準を満たしながらも、併せて頭頂部にも脱毛が見られるタイプ。Ⅲ型には頭頂部の脱毛が見られないことが一般的であることから、Ⅲ型の亜系に分類されている。

III a 型

前頭部からの毛髪の後退が認められ、かつ、その後退距離はⅡ型で示したラインから2cm以内に迫っているタイプ。Ⅲ型の亜系である。

IV 型

M字の剃り込み部分において毛髪の後退が認められ、かつ、その後退範囲がⅡ型で示したラインから近距離まで迫っているタイプ。加えて、頭頂部にも脱毛が見られるものの、頭頂脱毛部と前頭脱毛部との間には、まだ明確な有毛部分が存在する。

IV a 型

前頭部からの毛髪の後退が認められ、かつ、その後退範囲はⅡ型で示したラインの近距離まで迫っているタイプ。Ⅳ型の亜系である。

V 型

M字の剃り込み部分の後退範囲がⅣ型の基準を満たし、かつ、頭頂部にも広範な脱毛が見られるタイプ。併せて、頭頂脱毛部と前頭脱毛部との境界線上においても脱毛が始まっているが、その境界線上にはまだ毛髪が存在している。

V a 型

前頭部からの毛髪の後退が認められ、かつ、その後退範囲は頭頂部付近まで迫っているタイプ。頭頂部脱毛と全頭部脱毛との境界線には毛髪が残っているものの、すでにその部位においても脱毛が始まっている。

VI 型

前頭部の脱毛が進行し、かつ頭頂部の脱毛も進行し、両脱毛範囲が完全につながっているタイプ。側頭部の毛髪が頭頂部に向けて尖っているような外観を呈する場合がある。

VII 型

前頭部と頭頂部の脱毛範囲が完全につながり、かつ、側頭部に尖ったような有毛部位も見られない。後頭部と側頭部に帯のような毛髪を残した状態である。Ⅶ型に至り、通常は脱毛の進行が終了する。

各タイプに応じた適切な治療を受けることが大事

AGAの治療方法の選択基準の一つとして、Hamilton-Norwood分類のどのタイプに属するかを参考にしている医師は多い。もちろん薄毛治療は、この分類基準のみで方法を決めるほど単純なものではないものの、治療法の選択における一つの目安にはなる。

Ⅰ~Ⅱ型、およびその亜系に適した治療法

内服薬プロペシアや外用薬ミノキシジルの使用でも、体質によっては、十分に毛髪が再生する可能性がある。クリニックのオリジナル処方薬やオーダーメイド処方薬を利用すれば、なお高い発毛・育毛効果を実感できるであろう。並行して、育毛剤や育毛シャンプーの使用も推奨される。

Ⅲ~Ⅳ型、およびその亜系に適した治療法

内服薬や外用薬でも一定の発毛・育毛効果を得られる場合があるが、外観的に満足できるほどの改善は期待できない場合が多い。医師の指導を参考に、薬と併せて育毛メソセラピーやHARG療法などの施術系治療を受けることが推奨される。

Ⅴ~Ⅶ型、およびその亜系に適した治療法

毛母細胞が残存している部位においては、内服薬・外用薬などで一定の改善を見ることもあるが、一般的には、薬での大きな治療効果は望めない。育毛メソセラピーやHARG療法などが効果を発揮する場合も多いが、毛母細胞自体が死滅している頭皮に対しては、その効果は限定的である。残された方法は自毛植毛、またはカツラの着用などである。自毛植毛に利用する側頭部の毛髪には限りがあることから、たとえ植毛を受けても、若い頃のようにフサフサの全頭を取り戻すことは難しい。

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