ヒノキチオール

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[最終更新日]2018/06/08
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ヒノキチオールとは

ヒノキチオールとは、1936年に台湾で発見された天然成分。タイワンヒノキと呼ばれるヒノキ科の樹木に含まれていたことを理由に、ヒノキチオールと命名された。現在、国内の育毛剤等に配合されているヒノキチオールは、主に青森ヒバから抽出されたヒノキチオールである。

ヒノキチオールには様々な薬効があるとされているが、中でも特に抗菌作用は有名。副作用のリスクが低いことも特徴です。

ヒノキチオールと育毛作用

ヒノキチオールには育毛作用があるとされ、現在、市販されている多くの育毛剤・スカルプシャンプーにその成分が配合されている。

第2類医薬品に属する発毛促進剤「ヘアニング」(ホーユー株式会社)にも配合されていることから、その作用の信憑性は決して低くはない。[注1]

ヒノキチオールに育毛作用があるとされる根拠は、その成分が持つ「殺菌・抗菌作用」と「毛母細胞への刺激」を根拠とする。

殺菌・抗菌作用

ヒノキチオールには、高い殺菌・抗菌作用があることで知られている。人間に対する医薬品成分だけではなく、動物(牛)に対する医薬品としても利用されている。[注2]

抜け毛や薄毛の原因には様々なものがあるが、大きな原因の一つに、頭皮環境の悪化がある。過剰に分泌された皮脂を餌にした常在菌が異常繁殖し抜け毛を助長する、というものである。適宜、殺菌・抗菌作用のあるヒノキチオールを頭皮に塗布することは、育毛にプラスの効果をもたらすであろう。

毛母細胞への刺激

複数の情報源によると、ヒノキチオールには毛母細胞(毛髪の原料となる細胞)を活性化させる働きがあるという。仮に、本当に毛母細胞を活性化させることができれば、ヒノキチオールには薄毛を改善させる効果が期待される。

しかしながら、同作用に関する信頼に足るデータは確認できない。

ヒノキチオールにおける副作用の有無

結論から言えば、ヒノキチオールを配合した育毛剤等を使用しても副作用のリスクは、ほとんどない。万が一副作用らしきものを自覚した場合、その原因はヒノキチオールではなく、配合される他の成分である可能性が高い。

以下、ヒノキチオールの副作用に関して、化粧品の成分解説に詳しい「化粧品成分オンライン」を参照してまとめた。[注3]

アレルギー反応の有無

皮膚科の医療現場においては、ヒノキチオールがアトピー性皮膚炎の治療成分に用いられることがある。よって、むしろアレルギーを改善させる作用があると考えられる。

ヒノキチオールの安全性を証明する試験データは確認できないが、一方で、ヒノキチオールの使用による重篤な副作用の報告も確認できない。

催奇性の有無

催奇性とは、胎児の奇形を誘発する可能性という意味である。かつてマウス実験において、ヒノキチオールの投与を原因とした奇形が見られた。

実験において投与されたヒノキチオールの最小量は190mg/kg。仮に妊婦の体重が50kgだった場合、一度に9.5kgものヒノキチオールを摂取すれば、胎児に危険が生じるリスクがある。考えにくい摂取量である。

育毛剤や育毛シャンプーに含まれるヒノキチオールの影響で催奇性が生じるリスクは、極めて低いと考えて良い。

ヒノキチオールを配合する薬品・化粧品

以下、ヒノキチオールを配合している育毛商品である。数々の著名な商品に、ヒノキチオールは配合されている。

カロヤン プログレ(第一三共)

価格:4,320円/120ml

ヒノキチオールとパントテニールエチルエーテルが主成分。CMでも著名になった育毛剤である。

浸透型発毛促進剤 薬用ナノアクションD(サントリーウエルネス)

価格:10,000円/90ml

ヒノキチオールの他にも、酢酸DL-α-トコフェロール、センブリ抽出液、ニンジンエキス、オウゴンエキスなど、育毛に良いとされる成分が豊富。

薬用発毛促進剤 新髪24(はぴねすくらぶ)

価格:4,200円/250ml

ヒノキチオール、ニコチン酸アミド、ニンジンエキス、パントテニルエチルエーテルなど、実に19種類の育毛成分を配合。

U-MAシャンプー(ゼロプラス)

価格:3,800円/300ml

馬油を主成分としたスカルプシャンプー。ヒノキチオール、センブリエキス、ニンジンエキス、大豆エキスなどの育毛成分も配合。

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