IGF-1 理論

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[記事公開日]2018/06/18
[最終更新日]2018/06/21
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IGF-1育毛理論とは

IGF-1育毛理論とは、元・名古屋市立大学教授で、現・名古屋Kクリニックの院長を務める岡島研二医師らのグループによって開発された、従来型とは異なる新しい育毛理論。インスリンと似た働きをするIGF-1という成長因子を人為的に増やし、もって発毛・育毛を促進させるという発想である。カプサイシンなどにより胃腸の知覚神経を刺激することでIGF-1の分泌量が安全に増加することを、同グループは突き止めた。

そもそもIGF-1とは何か?

IGF-1とは、インスリンに似た構造を持つ成長因子(グロースファクター)の一つ。従来から、育毛や美肌、生活習慣病の予防、認知機能の改善、抗うつなどに有効な作用を持つことが知られていた。

しかしながら、確かにIGF-1が育毛に効果的であることは知られていたものの、その分泌量を安全に増加させる方法は確立されていなかった。
岡嶋研二医師らのグループは、血液学の研究をベースに、胃腸などの知覚神経を刺激することでIGF-1の分泌量が安全に増加することを発見。この基礎研究をベースに、育毛技術への応用技術を開発した。

カプサイシンとイソフラボンを利用したIGF-1育毛理論

IGF-1育毛理論における知覚神経の刺激には、唐辛子の辛味成分で知られるカプサイシンが利用される。補助的に、大豆に含まれるポリフェノールの一種、イソフラボンも投与される。

IGF-1育毛理論が薄毛を改善させるメカニズム

カプサイシンの摂取により胃の知覚神経が刺激されると、神経伝達物質の一種であるCGRPが放出される。CGRPは、脊髄から脳幹、さらには頭皮を含む全体に対し、胃における刺激情報を伝達。この情報を受け取った部位において、IGF-1の分泌量が増大する。頭皮においてCGPRの刺激を感知した場合、毛乳頭内にてIGF-1の分泌量が増加し、発毛・育毛を促進する。

イソフラボンを併用する理由

胃の刺激によりCGRPが放出されてIGF-1の分泌量が増加する訳だが、イソフラボンには、このCGRPの放出量を増加させる働きがあるとされる。カプサイシンと同時にイソフラボンを摂取することにより、効率的にIGF-1の分泌を増やすことが可能となる。

実際の治療ではプロペシアも併用する

IGF-1育毛理論は、言わば発毛・育毛のアクセルに該当する。それに対しプロペシアは、脱毛のブレーキに該当する働きを持つ。両者の働きがミックスされることで、より効果的かつスピーディな薄毛改善が見込まれる。名古屋Kクリニックの薄毛治療においては、カプサイシン・イソフラボン・プロペシアを3本柱とした処方を行なっている。

他のクリニックにおける薄毛治療でもIGF-1は利用されている

名古屋KクリニックにおけるIGF-1育毛理論は、患者自身のIGF-1の分泌量増加を目指す治療法である。それに対し、専用機器を使用して直接頭皮にIGF-1を注入する治療を行なっているクリニックもある。AGA(男性型脱毛症)治療の豊富な実績で知られる銀座総合美容クリニックでは、育毛メソセラピー(薬剤を頭皮へ注入する治療法)によるAGA治療において、注入薬剤の一つとしてIGF-1を配合している。

IGF-1を増やすために日常で意識したいこと

IGF-1育毛理論を提唱する名古屋Kクリニックの岡嶋医師は、自身のクリニックの公式サイトの中で、IGF-1の分泌量を増やすための生活上のポイントについて触れている[注1]

食事のポイント

毎日の食事の中に、胃腸の知覚神経を刺激する食材を採り入れる。具体的には、唐辛子、大豆、わさび、生姜、根菜類、海藻、亜鉛、カカオ、コーヒー由来のポリフェノールなど。米ぬか成分にも知覚神経を刺激する作用があるため、主食を玄米にすることも有効である。

睡眠のポイント

IGF-1は、睡眠中に増加する。特に午後10:00~午前2:00の間はIGF-1が多く分泌されると考えられるため、この4時間は眠っていることが理想的である。

日常生活のポイント

体を温めることでIGF-1の分泌量が増加する。運動や入浴などで体温を上げるとともに、温かい食べ物を積極的に摂るよう心掛けたい。

その他のポイント

適度の態様の光を浴びたり、酸性の温泉に浸かったりすることも育毛には有効。また、青色光はIGF-1の分泌量を増やす働きがあるとされることから、照明を白色LEDに替えることも検討されたい。ちなみに白色LEDとは、青い光を白く見せている照明装置である。

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