イソフラボン

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[最終更新日]2018/06/08
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イソフラボンとは

イソフラボンとは、大豆や大豆食品に多く含まれている成分の一つ。女性ホルモンのエストロゲンと分子構造が似ているため、摂取することでエストロゲンと同じような作用が期待できる、と言われている。イソフラボンが持つとされる一連の働きの中には、脱毛症の改善効果も含まれている。イソフラボンは毛髪の健康な育成に深く関与しているため、仮にこの説が正しいならば、薄毛に悩む男女にとっては朗報となる。

女性ホルモンのエストロゲンと分子構造が似た物質

イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと分子構造が酷似していることから、植物性エストロゲンと呼ばれることもある。

エストロゲンは毛髪の新陳代謝に深く関与していることから、体内にエストロゲンが不足すると、抜け毛などの症状を起こすことがある。エストロゲンに代わってイソフラボンを摂取することで、毛髪の健康が守られるという説もある。

【イソフラボンを多く含む食材】

イソフラボンを多く含む食材について、1食分を目安に比較する。

  • 大豆飲料(125ml)…69.0mg
  • 納豆(50g)…65.0mg
  • 豆腐(110g)…55.0mg
  • 油揚げ(75g)…52.5mg
  • 大豆煮(50g)…30.0mg
  • きな粉(6g)…15.6mg
  • 味噌(18g)…7.2mg

身近な食材としては、大豆飲料や納豆、豆腐、油揚げにおけるイソフラボンの含有量が際立って高い。もちろん、これらの原材料となっている大豆そのものにも、多くのイソフラボンが含まれている(枝豆など)。

イソフラボンが持つ様々な働き

イソフラボンは、人間の健康と美容を維持する上で様々な働きを持つとされる。以下、さらなる科学的根拠が必要なものも含めて、イソフラボンの働きとされているものを紹介する。

更年期障害の症状改善

更年期障害とは、加齢にともなって女性ホルモンのエストロゲンが減少することにより発症する。減少したエストロゲンを補う形でイソフラボンを摂取すれば、更年期障害の各症状が改善することがある。

肌や毛髪の美容を維持する

エストロゲンには、人間の肌や毛髪の新陳代謝を促す働きがある。イソフラボンを摂取することで、肌や毛髪の老化を抑える効果が期待できる。

ガンのリスクを低下させる

大豆食品を多く食する東洋人(日本人含む)は、欧米人に比べてガンの発症率が低いとされいる。これはイソフラボンによる影響の可能性があると指摘されている。

骨粗鬆症を予防する

イソフラボンにはカルシウムの流出を防ぐ働きがあるため、骨粗鬆症の予防に貢献するとされている。カルシウムを摂取する際には、大豆食品を共に摂ることが望まれる。

イソフラボンの働きについては、他にも様々なものが指摘されている。

特に女性の脱毛症改善に高い効果が期待されている

イソフラボンと毛髪の関係については、比較的多くの報告が見られる。これら報告を鳥瞰するに、イソフラボンは男性の脱毛症に対しても、女性の脱毛症に対しても、一定の改善効果が期待できることが分かる。特に女性の脱毛症に対する改善効果については、強く期待されるものとして取り上げられている。

【女性の脱毛症に対するイソフラボンの働き】

女性における脱毛症には、いくつかの種類がある。それらのうち、エストロゲンの減少を理由とした脱毛症においては、イソフラボンの摂取によって脱毛症の改善効果が期待できるとされている。

エストロゲンの減少を理由とする女性の脱毛症の種類は、第一に更年期障害による脱毛症。第二に出産後における脱毛症。いずれの脱毛症においても、不足したエストロゲンをイソフラボンがカバーするため、脱毛症状が改善に向かうことがある。

【男性の脱毛症の対するイソフラボンの働き】

男性の脱毛症の大半は、AGA(男性型脱毛症)である。AGAの原因物質はDHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる物質。DHTは、男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼという酵素と結合して生まれる物質である。

一部の報告によると、イソフラボンには5αリダクターゼの活動を抑制する働きがあるとされる。仮にこの説が正しいならばDHTの生成量が減少し、ある程度まではAGAの発症や進行を抑えることができるであろう。今後のさらなる研究が期待されている。

なお、上記の理由による薄毛改善効果以外に、イソフラボンは以下のような理由によっても薄毛改善に貢献すると言う。白石ガーデンプレイス皮膚科クリニック(札幌)院長、竹中ちひろ医師のコメントである。

ヒアルロン酸やコラーゲンの働きを促進し、うるおいのある頭皮環境を整え毛髪を生み出す毛母細胞を活性化させます。[注1]

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