ケラチン

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[記事公開日]2018/03/12
[最終更新日]2018/06/08
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ケラチンとは

ケラチンとは、アミノ酸が結合して生成されるタンパク質の一種。毛髪、皮膚、爪などの主要な成分として知られている。ことに毛髪においては、その90%がケラチンで構成されているため、抜け毛・薄毛・軟毛などに悩む者においては、ケラチンは極めて重要な成分ということになる。また、ケラチンを効率的に生産するためには、亜鉛の存在も極めて重要となる。

18種類のアミノ酸が合体したタンパク質の一種

ケラチンは18種類のアミノ酸が合体したタンパク質の一種である。

私たちが食事から摂取したタンパク質は、体内で様々な種類のアミノ酸に分解される。それぞれのアミノ酸は、目的に応じ、必要な種類と必要な量だけで再結合をする。これら結合体のうち、18種類のアミノ酸が再結合して生まれたタンパク質が、ケラチンである。

毛髪の約90%はケラチンで構成されている。よって、ケラチンが体内に不足すると、健康的な毛髪は維持されなくなる。薄毛の兆候がある者においては、その進行を早める可能性もある。

なお、ケラチンは毛髪だけではなく、皮膚や爪の主要な原料ともなっている。

ケラチン不足が髪に与える影響

ケラチンが不足すると、髪には、たとえば次のような影響が現れる。

  • 髪の成長スピードが遅くなる
  • 髪が細くなる
  • 髪が弱くなる
  • 髪の艶がなくなる

原料なくして、いかなる製品も生まれない。ケラチンが不足すれば、髪の成長に著しい悪影響を及ぼすことは、容易に想像ができるであろう。薄毛の者はケラチン不足に陥らないよう、タンパク質を多く含む食材を積極的に摂取することが大切である。

ただし、木材があっても釘がなければ家が建たないことと同様、タンパク質だけ摂っても他の補助成分がなければケラチンは合成されない。ケラチンを効率的に作り出すためには、タンパク質と合わせて、亜鉛とビタミンB6も積極的に摂る必要がある。

ケラチンを効率的に増やすためには

ケラチンを効率的に増やすためには、まず上記のたとえにおける木材が必要である。木材となる18種類のアミノ酸のうち、主要なアミノ酸は「シスチン」「グルタミン酸」「ロイシン」の3種類である。これら3つのアミノ酸は、日常的な食材の中にも豊富に含まている。以下の食材を積極的に摂取されたい。

シスチン

穀物類(米、小麦粉など)、豆類、肉類、魚介類

グルタミン酸

昆布、椎茸、魚介類、チーズ、豆類、小麦粉、緑茶、トマト、ゴマ

ロイシン

牛肉、レバー、鮭、鯵、ほうれん草、大豆製品、乳製品

以上に加えて、アミノ酸を合成する際に不可欠な補助成分が以下である。

亜鉛

牡蠣、煮干し、するめ、豚レバー、乳肉、卵黄、ゴマ、パルメザンチーズ

ビタミンB6

唐辛子、米、ニンニク、パセリ、小麦粉、ピスタチオ、かぶ、バナナ

これら成分のうち、アミノ酸を摂取することが大切なことは言うまでもない。その一方で、薄毛改善を目指す上では、特に亜鉛の摂取は大きなポイントとなる。亜鉛は薄毛治療薬の中にも配合されることがあるほど、極めて重要な成分である。

薄毛改善における亜鉛の重要性

薄毛改善を目指すにあたり、亜鉛の重要性について、AGAヘアクリニックの水島豪太院長は以下の2つを挙げている。[注1]

ケラチンの合成に不可欠な成分

上で説明した通り、毛髪の原料となるケラチンを合成する際、亜鉛は不可欠な成分となる。亜鉛不足に陥ると、毛髪は細く弱っていく。

5αリダクターゼの働きを抑制する

AGA(男性型脱毛症)の原因物質はDHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる物質。この物質は、男性ホルモンであるテストステロンと、酵素の一種である5αリダクターゼが結合することで生まれる。

亜鉛には、5αリダクターゼの活動を抑制する働きがある。結果、DHTの生産量も減少し、AGAの予防・改善に貢献する。

ただし水島医師は、亜鉛の摂取において以下の点が重要であると強調する。

発毛にとても大切な亜鉛の存在ですが、亜鉛はもともと吸収しにくい栄養素で、ただ摂取するだけでは十分に体に行き渡らせることができません。そこで大切なのが亜鉛の吸収を助けてくれる、クエン酸とビタミンCを摂取することです。[注2]

また、同じく水島医師は、以下の成分が亜鉛と競合するとして、同時摂取を勧めていない。

カルシウム

カルシウムを過剰摂取した場合、亜鉛の体内吸収を悪くすることがある。

食物繊維

食物繊維と亜鉛が結合してしまい、摂取した亜鉛の一部が排泄されてしまう。

食品添加物

ポリリン酸やフィチン酸といった食品添加物は、亜鉛の働きを抑える。

ケラチンの効率的な生成に向け、亜鉛に関する以上の知識も身に付けておきたい。

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