メラノサイト

TOP » 用語辞典 » メラノサイト
[記事公開日]2018/04/25
134 views

メラノサイトとは

メラノサイトとは、皮膚や毛髪の「色」を作り出している細胞のこと。メラニン色素細胞とも言う。皮膚が紫外線を浴びると、紫外線の有害性から自らを守るべく、皮膚内部ではメラノサイトが活性化する。その結果、日焼けやシミが発生する。

毛髪の色を司る細胞組織もまた、メラノサイトである。以下、毛髪の色に関係しているメラノサイトについて詳しく解説する。

毛髪におけるメラノサイトとは

毛髪を着色するメラノサイトには2種類がある。ユーメラニンとフェオメラニンである。

ユーメラニンとは

ユーメラニンとは、黒褐色系の色素を生み出すメラノサイトのこと。ユーメラニンが多ければ多いほど、毛髪は黒色に近づく。

フェオメラニンとは

フェオメラニンとは、黄色系や赤色系の色素を生み出すメラノサイトのこと。フェオメラニンが多ければ多いほど、毛髪は黄色と赤色が混じり合った色に近づく。

これら両方のメラノサイトの総量が多ければ、たとえば日本人のように濃い黒髪となる。逆に、両方のメラノサイトの総量が少なければ、たとえば北欧人のように金髪となる。また、両方のメラノサイトの働きが低下すると、いわゆる白髪の数が増える。[注1]

なお、毛髪は毛根内にある「毛母細胞」が細胞分裂をして生まれる組織だが、生まれたばかりの段階では、毛髪の色は白である。毛髪の成長過程において徐々にメラノサイトからメラニン色素が送られ、やがて黒やブロンドへと着色される。[注2]

メラノサイトの活動が低下すると白髪が生まれる

白髪が発生する原因は、まだ完全には解明されていない。いくつかの原因が指摘されているが、いずれの原因においても「メラノサイトの活動が低下することによって白髪が発生する」という最終メカニズムについては共通している。

以下、メラノサイトが活動を低下させる原因と考えられているものを4点紹介する。[注3][注4]

遺伝

白髪の原因に遺伝があることについて、医学的に証明された訳ではない。しかしながら、黒髪の両親から金髪の子供が生まれることはほとんどないことからも、個人のメラノサイトの特徴は、遺伝の影響も受けるものと考えられる。

また、白髪は生活習慣等の影響で発生する場合もある。家族は似たような生活習慣を送る傾向があるため、白髪の原因の一つには環境遺伝もあると推測される。

ストレス

古くから、白髪の原因としてストレスが指摘されている。ストレスが白髪を生み出すというメカニズムが医学的に証明された訳ではないが、仮説段階では有力な白髪の原因の一つとなっている。

ストレスを受けると、人の体内では活性酸素が急増する。急増した活性酸素が体内の細胞に攻撃する過程の中で、毛髪のメラノサイトも攻撃し白髪に至る、という説である(フリーラジカル説)。

加齢

人間は、加齢にともなって体中の細胞機能が緩やかに低下していく。メラノサイトもまた、加齢にともない機能が低下する。結果として、白髪が増える。

栄養不足

メラノサイトは細胞組織である以上、活動をするうえで栄養素が必要となる。また、メラノサイトがメラニン色素を生み出すとき、チロシナーゼと呼ばれる酵素の働きが必要になるのだが、このチロシナーゼを活性化させるためにも栄養素が必要である。

過度なダイエット等により体内に栄養素の絶対量が不足すると、白髪が生れることがある。

メラノサイトを活性化させて白髪を防ぐ

メラノサイトは、食生活の工夫によって活動を活発化させることができる。白髪の原因が遺伝であれストレスであれ加齢であれ、特定の栄養素を意識的に摂ることで、少しでも白髪の発生率を低下させることが可能と考えられている。以下、メラノサイトの活性化に貢献する代表的な栄養素をまとめた。[注4]

ヨード(ヨウ素)

昆布、ヒジキ、ワカメ、イワシ、鰹、ブリなどに多く含まれている。昔から、俗に「海藻は髪に良い」と言われているが、この俗説はある程度正しい。

大豆、ゴボウ、ニンニク、モロヘイヤ、そば、さつまいも、海老、蟹などに多く含まれている。銅は、上述したチロシナーゼを活性化させる働きを持つ。

チロシン

乳製品、バナナ、加保角、鰹、鮪、アーモンド、大豆、落花生などに多く含まれている。チロシンは、メラニン色素の原料の一つである。

関連記事