O字型脱毛症

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O字型脱毛症とは

O字型脱毛症とは、頭頂部から円を描くように進行する脱毛症のこと。AGA(男性型脱毛症)の一種である。自らの視覚で頭頂部を確認することは難しいため、他人からの指摘がなければ発見が遅れる場合もある。発症の直接的な原因は、他のAGAと同様にDHT(男性ホルモンの一種)である。よってO字型脱毛症の改善を目指すには、DHTの生産量を抑えるための治療を受ける。併せて、良好な頭皮環境を維持するための生活習慣も大切である。

O字型脱毛症とは頭頂部から円形に進行する薄毛

O字型脱毛症は頭頂部の「つむじ」付近から薄毛が始まり、その後、徐々に円形を描きながら進行していく。O字型脱毛症について、AGAの治療実績を豊富に持つ水島豪太医師(AGAヘアクリニック院長)は、次のように解説する。

アルファベットのO字のようにつむじ部分から円形に薄毛が進行していくことから「つむじハゲ」とも呼ばれています。比較的日本人に多いタイプといわれ、自分では見えにくいつむじ部分から薄毛が広がるため、人から指摘されるまでAGAの進行に気づかないことも少なくありません。[注1]

この解説において注目すべきは、「人から指摘されるまでAGAの進行に気づかないこおとも少なくありません」という部分である。

家族と同居している男性がO字型脱毛症を発症すれば、家族の誰かがこれを指摘してくれるであろう。しかしながら一人暮らしの男性の場合、職場や学校の仲間も指摘しづらいという状況も手伝い、発見が遅れる。

他のいかなる病気とも同じように、AGAもまた早期発見・早期治療が改善に向けた重要なポイントとなる。親族にO字型脱毛症を発症した者がいるならば、遺伝のリスクを考慮し、定期的に頭頂部を確認されたい(スマートフォンなどで撮影して確認する等)。

O字型脱毛症の原因はジヒドロテストステロン(以下、DHT)

O字型脱毛症の直接的な原因は、男性ホルモンの一種であるDHTという物質である。DHTとは、男性ホルモンであるテストステロンが変質した物質。5αリダクターゼという酵素の働きによって、テストステロンがDHTに変質する。

DHTが毛乳頭細胞のレセプター(男性ホルモン受容体)と結合すると、ヘアサイクルが乱れる。ヘアサイクルとは、髪の生まれ変わりの繰り返しのこと。DHTの作用によってヘアサイクルが乱れると、O字型脱毛症を始めとしたAGAへと発展する。

O字型脱毛症の真犯人は2型5αリダクターゼ

5αリダクターゼには、1型と2型の2種類がある。これらのうち1型5αリダクターゼは、主に側頭部や後頭部の皮脂腺付近に多く存在する。それに対して2型5αリダクターゼは、前頭部と頭頂部の毛乳頭細胞付近に多く存在する。

後頭部や側頭部に薄毛が進行することはまれであることを考えると、O字型脱毛症を始めとするAGAの真犯人は、2型5αリダクターゼである(最近では1型も薄毛に関与する場合があることが指摘されている)。

O字型脱毛症を改善させるための治療と生活習慣

O字型脱毛症を改善させるためには、薄毛専門クリニックや美容外科、美容皮膚科、一般皮膚科などで治療を受けることが前提となる。その上で、良好な頭皮環境を維持するための生活習慣を持つ。

【医療機関での治療法】

医療機関では、O字型脱毛症の改善を目指し、主に以下のような治療を選択的に行なう。

内服薬の処方

2型5αリダクターゼの働きを阻害する内服薬を処方する。代表的な薬は「プロペシア」である。

外用薬の処方

臨床的に発毛効果が確認された外用薬(塗り薬)を処方する。代表的な薬は「リアップ」である。

施術

頭皮に有効成分を注入する育毛メソセラピー、毛髪再生医療であるHARG療法、最終手段としての自毛植毛などがある。

【良質な頭皮環境を維持するための生活習慣】

治療による薄毛改善効果をより高めるため、生活習慣にも注意する必要がある。

十分な睡眠

夜更かしをせず毎日決まった時間に就寝し、最低でも1日6時間の睡眠時間は確保する。髪の成長に不可欠な成長ホルモンは、夜間の睡眠中に多く分泌されるからである。

栄養バランスの取れた食事

髪の成長に必要な栄養が不足しないよう、バランスの取れた食事を心がける。サプリメントの活用も有効である。

適度な運動

適度な運動を習慣化することで、常に良好な血行を維持する。頭皮に必要な栄養素は、血液に乗って運ばれるからである。

禁煙

ニコチンやタールはAGA発症の直接的な原因ではない。ただし、既に発症したAGAの進行を早める、と言われている。

ストレス解消

ストレスを溜めると自律神経のバランスが崩れ、血行不良となる。自分なりのストレス解消法を見つけるようにする。

正しいシャンプー

洗浄力の強いシャンプーを使用したり、1日に何度もシャンプーをしたりすることは避ける。頭皮の皮脂を過剰に洗い流すことは、薄毛進行の一因となるからである。

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