オラミン

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オラミンとは

オラミンとは、殺菌剤として著名なピロクトンオラミンの原料となる化学物質である。ピロクトンオラミンには、殺菌効果のみならず、フケ防止効果や痒み防止効果、さらには脱毛症の予防・改善効果があると言われている。現在、非常に著名な育毛剤や育毛シャンプーの主要成分にも迎えられている成分でもある。抜け毛・薄毛に悩む者にとっては、注目すべき成分であろう。

エタノールアミンと呼ばれる化学物質

オラミンは一般にエタノールアミンと呼ばれる化学物質の一つである。化学式は C2H7NO。液体状で存在し、独特のアンモニア臭を放つ。

オラミンとピロクトン(ヒドロキサム酸誘導体)が結合すると、ピロクトンオラミンという有機化合物になる。ピロクトンオラミンは殺菌剤としてよく知られ、昨今では育毛剤の油工成分としても注目度が高い。育毛剤の「スカルプD」や、医師監修の育毛シャンプーの「バイタリズム」などには、ピロクトンオラミンが有効成分として配合されている。

以下、AGA・薄毛に関連して、ピロクトンオラミンに関する特徴を紹介する。

ピロクトンオラミンの効果・効能

ピロクトンオラミンの主な効果・効能には様々なものがある。以下、代表的な効果・効能を確認する。

痒み防止

皮膚の痒みを抑える効果がある。

フケ防止

頭皮から生じるフケの量を抑える効果がある。

抗菌

細菌や真菌の繁殖を抑制する効果がある。

殺菌

細菌や真菌を死滅させる効果がある。

皮脂分泌改善

皮膚から分泌される皮脂を正常に保つ働きがある。

なお、ピロクトンオラミンには毒性がない。そのため、副作用の発症リスクは極めて低く、安全性の高い成分と言える。

ピロクトンオラミンの薄毛改善メカニズム

ピロクトンオラミンは、複数の育毛剤や育毛シャンプーに含まれている有効成分として知られる。以下、ピロクトンオラミンが薄毛改善をもたらすメカニズムについて確認する。

【頭皮のマラセチア真菌の繁殖を抑制】

頭皮を始めとした皮膚の上には、常在菌と呼ばれる菌が多く生息している。これら常在菌のバランスが取れた状態の場合、皮膚は健全な状態を維持するが、何らかの理由で一部の常在菌が異常繁殖すると、皮膚は炎症を起こす。頭皮に炎症が生じた場合、脂漏性脱毛症や粃糠性脱毛症などの脱毛症状を呈することもある。

ピロクトンオラミンには殺菌・抗菌効果があるため、患部に塗布することでマラセチア真菌の繁殖を抑える効果がある。これにより炎症の発症や進行が抑えられ、脱毛が予防される。

<参考>脂漏性(しろうせい)脱毛症とは

頭皮の皮脂の分泌量が増えることで、皮脂を餌とするマラセチア真菌が繁殖。結果、頭皮に炎症(脂漏性皮膚炎)を発症し、脱毛へと至る症状である。

<参考>粃糠性(ひこうせい)脱毛症とは

フケ症と脱毛症が同時に発症する症状。原因は不明だが、脂漏性脱毛症と同じ治療法によって症状が改善するため、双方の関連性は高い。

【毛母細胞のアポトーシスを抑制】

人間を含めた多細胞生物の細胞には、アポトーシスと呼ばれる自然現象がある。生物の個体を良好な状態に保つ目的で、細胞が自死することをアポトーシスと言う。オタマジャクシがカエルに変態する際、アポトーシスによって尻尾がなくなる。あるいは、癌に侵された細胞は、アポトーシスによって癌の進行を防いでいる。

このアポトーシスは、毛母細胞内でも発生することがある。毛母細胞においてアポトーシスが頻発すると、抜け毛・薄毛につながることは避けられない。

ピロクトンオラミンには、細胞のアポトーシスを抑制する働きがあるとされる。結果、毛母細胞の数が減ることなく、抜け毛・薄毛を予防する。

ピロクトンオラミンはすべての薄毛に効果的か?

ピロクトンオラミンに抜け毛・薄毛を改善する働きがある点は、広く認知されていることである。そのメカニズムの解明には、まだまだ多くの研究が望まれるが、上記のメカニズムに照らし、抜け毛の予防・改善に一定の作用があることは推認できる。

しかしながら抜け毛・薄毛には、原因の異なる様々なタイプがある。AGA(男性型脱毛症)を筆頭に、FAGA(女性男性型脱毛症)、円形脱毛症、抜毛症などである。これらすべての脱毛症に対してピロクトンオラミンが効果的であるかどうかは、いまだ不明である。

いずれのタイプの脱毛症であれ、皮脂の過剰分泌によってマラセチア真菌が頭皮に繁殖した場合、脱毛症状は悪化する可能性が高い。その点において、抜け毛・薄毛を予防したい全ての者に、ピロクトンオラミンは推奨できる成分であろう。

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