ペンタデカン酸グリセリド

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ペンタデカン酸グリセリドとは

ペンタデカン酸グリセリドとは、休止期にある毛髪の毛乳頭細胞を活性化させる働きがあるとされる成分。多くの育毛剤の配合成分として知られている。

後に詳しく紹介するが、ペンタデカン酸グリセリドについては学術的な臨床試験も行なわれており、かつ高い育毛効果が確認されている。

なお、ペンタデカン酸グリセリドが持つ作用は、あくまでも毛乳頭の活性化である。AGAの主要原因である男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)に作用したり、または頭皮の血行改善に貢献したりする作用はない、とされている。

FAGAに対するペンタデカン酸グリセリドの有効性

ペンタデカン酸グリセリドの育毛効果を検証すべく、FAGA(女性男性型脱毛症)の患者を対象とした臨床試験が行われた。以下、同臨床試験の概要を説明する。[注1]

被験者

ワタナベ皮膚科(東京都新宿区)に外来する女性患者のうち、AGA(男性型脱毛症)を発症している者33名を被験者とした。

試験内容

ペンタデカン酸グリセリド2.5%、および、同じく育毛成分とされている酢酸トコフェロール0.2%を配合した製剤を、被験者の頭皮に1日2回、6ヶ月間にわたって塗布した。

なお、試験中は被験者に対し、他の育毛成分の塗布や育毛治療等を行わせないようにした。

試験結果

洗髪時の抜け毛量の変化、軟毛の発生、軟毛から硬毛への変化などの毛髪所見を行なった結果、被験者33名のうち26名(79%)において毛髪状態の改善が見られた。

また、被験者の毛髪外径を測定した結果、平均で4.1%増加した。毛髪が太くなった、ということである。

副作用

被験者における副作用は、1例も確認されていない。

試験結果による考察

ペンタデカン酸グリセリドには、FAGA(女性男性型脱毛症)の改善に対して優れた有効性を持つと考えらえる。

AGA(男性型脱毛症)を根本的に治す訳ではない

ペンタデカン酸グリセリドには、FAGA(女性男性型脱毛症)を改善させる働きがあることは、上記の臨床試験により示された。改善のメカニズムについては判然としない部分があるものの、概ね、毛乳頭細胞が活性化されるためであることは分かったようである。

毛乳頭細胞とは、毛髪の成長に必要な栄養素を受け取る組織。かつ、毛髪の成長を促す司令塔となる組織でもある。よって、毛乳頭細胞が活性化されれば育毛が促進されることは、理論上、無理がない。

一方で、AGA(男性型脱毛症)の原因は、毛乳頭細胞の不活性のみではない。主要な原因は、男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)の働きにある。また、頭皮の血行不良も大きな原因の一つとされる。

ペンタデカン酸グリセリドには、AGAの改善に一役買うことは想像できるが、これのみでAGAを根本的に治すことができる訳ではない点に注意されたい。

ペンタデカン酸グリセリドを配合している育毛剤

ペンタデカン酸グリセリドの育毛作用については、すでに育毛業界で著名である。よって2018年4月現在、多くの販売中の育毛剤にペンタデカン酸グリセリドが配合されている。以下、それらの中でも特に著名な育毛剤を紹介する。

毛髪力イノベート

上記の臨床試験において、ペンタデカン酸グリセリドに育毛作用があることを実証したのが、日用品の開発・販売で知られるライオン株式会社。毛髪力イノベートは、ライオン株式会社が販売している育毛剤である。医薬部外品なので、薬局に行かずとも通販で入手が可能である。

薬用毛髪力ZZ

同じくライオン株式会社から販売されている育毛剤が、薬用毛髪力ZZ。ペンタデカン酸グリセリドに加え、育毛成分として知られるサイトプリンも配合されている。こちらの商品も医薬部外品なので、通販で手軽に入手が可能である。

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