永久染毛剤

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[最終更新日]2018/04/20
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永久染毛剤とは

永久染毛剤とは、髪のカラーリング剤の一種。大きく「酸化染毛剤」と「非酸化染毛剤」に分けられる。酸化染毛剤は、黒い髪でも明るい髪でも目指すことができるというメリットがあるが、頭皮にアレルギー反応が発生しやすいというデメリットもある。非酸化染毛剤は、アレルギー反応が発生しにくいというメリットがあるが、黒い髪しか目指すことができないというデメリットもある。いずれも毛髪・頭皮に強い働きをもたらすため、抜け毛・薄毛の者には推奨されない。

医薬部外品に指定されているカラーリング剤

カラーリング剤には、大きく分けて、永久染毛剤、半永久染毛料、一時着色料(一時染毛料)、脱色剤・脱染剤の4種類があるが、これらのうち、唯一医薬部外品に指定されているのが永久染毛剤である。

永久染毛剤は、その性質に応じて「酸化染毛剤」と「非酸化染毛剤」の2種類に分けられる。

酸化染毛剤とは

酸化染毛剤とは、数あるカラーリング剤の中でも、最も染毛力が強いもの。一度染毛をすると、2ヶ月の長期にわたり染毛効果が持続する点も特徴である。

アルカリ剤によって毛髪の表面を覆うキューティクルが開き、酸化染料が毛髪内部に浸透。酸化染料とアルカリ剤で分解された過酸化水素が、毛髪を発色させる。あわせて、もともと毛髪の内部に存在したメラニン色素の脱色も進む。発色と脱色のダブルのプロセス経て毛髪のカラーを美しく仕上げる、というメカニズムである。

酸化染毛剤による染毛は、現状あるカラーリング方法においては、世界で最も多く採用されている方法であり、メリットの多い染毛法でもある。その一方でデメリットもある。

以下、酸化染毛剤のメリット・デメリットを確認する。

【酸化染毛剤のメリット】

  • 一度の使用でしっかりと髪が染まる
  • シャンプーをしても色落ちしない
  • 黒い髪を明るい色の髪にすることもできる
  • 染毛効果は約2ヶ月持続する
  • もともとの髪の色に関わらず美しく染毛することができる

【酸化染毛剤のデメリット】

  • 体質によっては、頭皮等にかぶれが生じることがある(アレルギー反応)
  • 染毛後の髪は傷みやすいので、十分な髪のケアが必要となる
  • 毎回、パッチテストが必要となる
  • 酸化染毛剤の使用で頭皮等にアレルギー反応が生じた場合、以後のカラーリングによって、さらに症状の重いアレルギー反応が生じることがある。

    非酸化染毛剤とは

    非酸化染毛剤は、主に白髪染めに採用される染毛法。薬剤の性質上、黒い髪、または黒に近い髪を目指すことしかできない。逆に明るい色を目指すことができる酸化染毛剤に対し、用途の幅が狭い。

    毛髪表面のキューティクルを開いたのち、毛髪内部にポリフェノールが浸透。鉄イオンとの反応によって、毛髪内部が黒く染まるメカニズムである。

    以下デメリットにも挙げているが、非酸化染毛剤はパーマとの相性が悪い。鉄イオンとパーマの還元剤とが化学反応を起こし、パーマがかかりにくくなることがある。

    以下、非酸化染毛剤のメリットとデメリットをまとめた。

    【非酸化染毛剤のメリット】

    • 酸化染毛剤に比べると、頭皮がかぶれにくい
    • 染毛効果が1ヶ月ほど持続する

    【非酸化染毛剤のデメリット】

    • 黒、または黒に近い色を目指すしかできない(脱色効果がない)
    • パーマがかかりにくくなることもある
    • 毎回、パッチテストが必要となる
    • 臭いが強い

    酸化染毛剤に比べると非酸化染毛剤にはデメリットが多いため、近年、非酸化染毛剤による染毛法は多くは採用されていない。

    永久染毛剤と抜け毛・薄毛との関係

    永久染毛剤を使用することで、抜け毛・薄毛が著しく悪化することはない。ただし、強い成分を含む薬品である以上、抜け毛・薄毛に悩む者は十分に注意が必要である。

    以下、永久染毛料の影響による抜け毛・薄毛の可能性について検討する。

    【過酸化水素が毛髪内のタンパク質を劣化させる】

    酸化染毛剤の染毛プロセスには、過酸化水素が主役として登場する。この過酸化水素は、毛髪内部の主成分であるタンパク質の結束を弱めるとされている。毛髪1本1本が弱くなり、抜け毛や切れ毛を起こしやすくなるリスクがある。

    【頭皮の炎症が原因の抜け毛も想定される】

    染毛の際、頭皮に薬剤が付着してしまった場合、上記デメリットにも挙げられている通り、頭皮に炎症が発生する恐れがある。炎症が悪化し、毛穴の内部まで拡大すると、場合によっては抜け毛を発症する。

    以上2つの理由で、抜け毛・薄毛を発症している頭髪・頭皮は、永久染毛剤との相性が良いとは言えない(必ずしもハゲる訳ではない)。薄毛の発症・進行を抑えたい者は、できるならば永久染毛剤を使用しないほうが良い。

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