医薬品

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医薬品とは

医薬品とは、傷病の治療を目的とした薬の総称。医師の処方箋を要する薬を医療用医薬品と言い、医師の処方箋なくして入手可能な薬をOTC医薬品(正確には一般用医薬品)と言う。OTC医薬品は更に、効果・副作用の程度により、上から順に第1類、第2類、第3類の3種類に分けられる。OTC医薬品の中には、もともと医療用医薬品であった「スイッチOTC医薬品」と呼ばれる薬もある。

傷病の予防・治癒等に高い効果を持つと認定された薬

内服薬であれ外用薬であれ、高い予防・治療効果を持つと認定された薬のことを、広く医薬品と呼ぶ。当該薬品が医薬品となるか否かについては、その効果や副作用の度合いに照らして厚生労働省が決める。

なお、傷病の予防・治癒等に効果的な成分を含むものの、その効果や副作用が非常に穏やかなものについては、医薬部外品と呼ばれる。医薬品と区別して理解する必要がある。

以下、中外製薬公式ホームページ、および武田薬品工業「タケダ健康サイト」を参照に、医薬品に関する基本的な知識をまとめる。[注1][注2]

医薬品の種類

医薬品は、大きく「医療用医薬品」と「OTC医薬品」に分かれる。さらに「OTC医薬品」は、その効果や副作用の強さに応じて種類が細分化される。

【医療用医薬品】

医療用医薬品とは、医師が常駐する病院・クリニックなどで処方される薬。患者の状態を診察した医師が、その専門的な判断に基づいて処方する薬である。医師の処方箋に基づき、薬剤師の調剤を通じて患者に提供される。

医療用医薬品は、他のあらゆる種類の医薬品に比べて、その治療効果は高い。効果が高いからこそ、副作用のリスクも高い。ただし、医師は患者の体質や状態を的確にチェックして薬を選択しているので、副作用を過剰に恐れる必要はない。

なお、医師の処方箋に基づいて薬剤師が患者に薬を提供する際、薬剤師から患者に対し、必ず「服薬指導」が行なわれる。「服薬指導」とは、薬の使用タイミングや回数、使用量、保管方法、副作用など、薬の基本情報の提供である。

この「服薬指導」において薬剤師が患者から拾った声は、医師に還元されて記録・保管される仕組みとなっている。

【OTC医薬品】

OTC医薬品とは、「Over The Counter医薬品」の略。カウンター越しで購入できる医薬品、という意味である。正確には「一般医薬品」という。薬局やドラッグストアで入手できる風邪薬、頭痛薬、目薬などはOTC医薬品に属する。

OTC医薬品は、医師の診察を経ずに購入することができる。様々な体質、年齢、症状の患者が購入する可能性があるため、副作用のリスクを考慮して、医療用医薬品よりも効果を穏やかにしている点が特徴である。

効果が穏やかである以上、症状が初期段階であれば一定の治療効果を得ることができるが、症状が悪化した場合には改善効果が期待できない。

患者は、自身の症状とよく相談し、OTC医薬品で済ますべきか、それとも医師から医療用医薬品を処方してもらうべきか、早めに検討する必要がある。

2009年よりOTC医薬品は、その効果・副作用を基準に以下の3つの種類に分類されるようになった。それぞれ、販売方法における規定も設けられている。

第1類医薬品

OTC医薬品の中では、最も高い効果を持つとされる薬。効果が高い分、副作用のリスクも高い。よって販売に際しては、薬剤師による情報提供が義務付けられている。薬剤師の管理・指導の下でなければ、販売することができない。

一般にも著名な第1類医薬品としては、胃酸を抑える内服薬「ガスター10」(第一三共ヘルスケア)、発毛を促進する外用薬「リアップX5プラス」(大正製薬)などが挙げられる。

第2類医薬品

薬剤師、または医薬品の登録販売者が常駐する店舗のみで提供が可能な薬。効果は第1類医薬品よりも穏やかで、第3類医薬品よりも強い。副作用のリスクも同じ位置である。

なお、患者に対する情報提供は努力義務であり、義務ではない。

一般的に著名な第2類医薬品としては、総合感冒薬の「パブロンゴールドA」(大正製薬)、痔の治療薬「ボラギノールA軟膏」(販売・武田薬品工業)などが挙げられる。

第3類医薬品

3種類の医薬品のうち、効果も副作用も最も穏やかな薬。購入者からの希望がある場合のみ、薬剤師からの情報提供がなされる。通信販売で提供しても違法ではない。

一般的に著名な第3類医薬品としては、うがい薬の「イソジンうがい薬」(明治)、目薬の「ロートCキューブ」(ロート製薬)などが挙げられる。

スイッチOTC医薬品について

OTC医薬品の中には、スイッチOTC医薬品と呼ばれる種類のものがある。

スイッチOTC医薬品とは、もともと医療用医薬品であったものが、のちにOTC医薬品にスイッチ。言わば、OTC医薬品に降格した元・医療用医薬品である。

OTC医薬品に降格したとは言え、もともとは医療用医薬品。効果が高い分、副作用のリスクも高いため、購入にあたっては薬剤師から詳細な説明を受ける必要がある。

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