出産後脱毛

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[最終更新日]2018/04/24
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出産後脱毛とは

出産後脱毛とは、出産の直後(2ヶ月以内)から脱毛が著しくなる症状のこと。多くの場合、半年~1年で症状は収束する。脱毛の主な原因は、産後における女性ホルモンの急激な変化。妊娠中に増加していた女性ホルモンが、出産後、急減に減少することによって脱毛が生じる。基本的には放置していて問題ないが、症状を悪化させないためにも、生活習慣やストレス等には注意する。

出産の直後に発生する脱毛

出産後脱毛では一般に、出産2ヶ月目くらいまでの間に脱毛が始まり、出産1年ほどで脱毛は止まる。分娩後脱毛症、産後脱毛症と呼ばれることもある。出産を経た女性のうち、約半数が出産後脱毛を経験するとされる。

例外的な症例ではない限り、出産後脱毛は自然な現象である。病気ではないので、仮に出産後脱毛が生じたとしても、不安になることはない。

出産後脱毛の症状

出産後しばらくして、毛髪が大量に抜け落ちる症状である。入浴時に大量の毛髪が手に絡んでいたり、起床時に枕に大量の毛髪が抜け落ちていたりすることで気付く。毛髪が抜け落ちるだけではなく、髪質自体が細くなることもある。

脱毛が発症する場所には個人差があるものの、主に前髪、生え際、つむじが多いとされる。いずれも、皮膚が薄い、毛根が小さいなどの理由で、他の場所に比べて脱毛しやすいところである。

よって中には、「おでこが広くなった」と感じる女性や、「頭頂部のボリュームが減った」と感じる女性もいる。

なお、出産後脱毛は頭部だけではなく、目立たないものの全身で生じている。よって「出産後に全身の体毛が薄くなった」と自覚する者もいる。

出産後脱毛の主な原因は

主産後脱毛の主要な原因は、出産後における女性ホルモン分泌量の急激な変化である。

【出産後脱毛の原因】

女性ホルモン分泌量の急激な変化

妊娠中、胎児の健やかな成長のために、女性ホルモンの分泌量が増大する。女性ホルモンには「毛髪の健康を維持する」という役割があるため、女性ホルモンの分泌量が多い妊娠中には、通常よりも脱毛の本数が少なくなる(通常は1日100本程度の脱毛がある)。

ところが出産後、女性ホルモンの分泌量は急激に元の量に戻る。結果、本来であれば妊娠中に抜けるはずだった毛髪が、一気に抜けていく。

睡眠不足

出産後、短くとも数ヶ月、長ければ1年ほど、親は安定した生活リズムの維持、ことに十分な睡眠時間の維持が難しくなることがある。夜間の授乳や、夜泣きなどのためである。

睡眠中には、毛髪の成長に必要な「成長ホルモン」が分泌される。適切な時間に十分な睡眠を取れない場合には、毛髪が弱って脱毛することもある。

毛髪に必要な栄養の不足

体のいかなる部位でも、適切な栄養素がなければ健全に成長しない。毛髪も体の一部である以上、健全な成長のためには必要十分な栄養素が必要である。

ところが出産後の女性の中には、妊娠中の体重増加を是正するため、急激なダイエットをする者もいる。結果、毛髪の成長に必要な栄養素は不足し、脱毛症状を助長することがある。

また、母乳育児を徹底している女性の中には、母乳からの栄養素流出を原因に栄養不足に陥る者もいる。

育児によるストレス

出産後、特に初産の場合は、育児の方法に困惑してストレスを抱えることが多い。ストレスは自律神経のバランスを崩し、血行不良などを招く。毛髪の成長に必要な栄養素を十分に摂取していたとしても、その栄養素を運ぶべき血流が悪化していては、頭皮に栄養不足が生じて脱毛することもある。

なお、出産に伴う骨盤の歪みも全身の血行不良を誘発する要因となる。

一過性の脱毛症状なので、放置しても基本的に問題ない

出産後脱毛の原因の大半は、女性ホルモンの急激な変化である。上記で説明した他の原因については、脱毛症状を助長している副次的な原因である。よって女性ホルモンの分泌量が妊娠前の状態まで安定すれば、通常、脱毛症状は徐々に治まる。一過性の脱毛と捉え、特別な対策を採らず放置しておくのが普通である。

ただし、上記の副次的な原因を取り除くことで、脱毛症状が緩和する可能性はある。症状を悪化させたいために、以下の点に注意して生活するよう推奨する。

【出産後脱毛を悪化させたいための対処法】

ストレスと上手に付き合う

育児にストレスは付きもの。ストレスのない育児など、存在しないだろう。だからこそ、ストレスとうまく付き合うことが大事である。

いかに育児が大変であれ、母親にとって一生に一度しかない瞬間である。大変さと向き合いつつも、そこに楽しみを見いだせる気構えも大切であろう。

また、赤ちゃんの様子が気になって眠れない場合でも、目を閉じて布団に横になっているだけでも、体はだいぶ休まることを知っておく。

食事をおろそかにしない

赤ちゃんの食事のことに気を取られ、自らの食事が二の次になっている女性も少なくない。

先に説明した通り、毛髪の健全な成長のためには、必要十分な栄養素が必要である。三食しっかりと食べるようにする。

なお、大豆に多く含まれるイソフラボンは、女性ホルモンと似た働きをすることで知られる。毛髪の成長をサポートすべく、大豆食品を積極的に摂取されたい。

【以下のような者はクリニックでの治療も検討する】

平均的な出産後脱毛に比べて症状が著しい場合や、脱毛が長期に続き終わる気配が感じられない場合、仕事等の理由で脱毛を放置できない理由がある場合、一刻も早く脱毛症状を改善させたい場合などは、薄毛治療を行なっている専門の医療機関に相談されたい。

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