プロペシア

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[最終更新日]2018/04/03
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プロペシアとは

プロペシアとは、フィナステリドを主要成分とするAGA治療薬である。アメリカの製薬会社メルク社が開発した。臨床試験によると、プロペシアの服用によって「AGAが改善した被験者」「AGAの進行が止まった被験者」は、合算すれば約100%。極めて高い効果を発揮している。服用による副作用のリスクがゼロではないものの、心配するほどの発症率ではない。

世界で最も有名なAGA治療薬「プロペシア」

プロペシアとは、米国の製薬会社メルク社が開発したAGA(男性型脱毛症)の治療薬である。米国内や日本はもとより、世界で最も有名なAGA治療薬として知られる。

プロペシアに配合されている主要成分はフィナステリド。アメリカやメキシコに自生する植物「ノコギリヤシ」からエキスを抽出し、これに化学的な処理を加えて作られる成分である。

プロペシアにAGA改善効果があることは確実だが、効果の程度、効果が現れるまでの期間については個人差がある。

以下、臨床試験に基づくプロペシアの効果をデータで確認する。

【国内臨床試験におけるプロペシアのAGA改善効果】

試験方法

被験者に対し、「プロペシア1.0mg」を1~3年間にわたり服用させた。[注1]

試験結果(1)

  • 「1年間の服用によってAGAが改善した被験者」…58%
  • 「2年間の服用によってAGAが改善した被験者」…68%
  • 「3年間の服用によってAGAが改善した被験者」…78%

試験結果(2)

  • 「1年間の服用によってAGAの進行が止まった被験者」…40%
  • 「2年間の服用によってAGAの進行が止まった被験者」…31%
  • 「3年間の服用によってAGAの進行が止まった被験者」…20%

試験結果(1)(2)を合算すると、プロペシアを服用した被験者のほぼ100%が、AGAの改善、または進行停止を体感している。

【効果のメカニズム】

5αリダクターゼの働きを阻害してAGAを改善に導く

男性ホルモンの一種であるDHTが毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体と結合すると、毛周期(髪の毛の生まれ変わりのサイクル)が乱れる。毛周期が乱れると抜け毛が増加してAGAが進行していく。AGAを改善するには、DHTの働きを抑制する必要がある。

DHTとは、もともとは男性ホルモンのテストステロンである。テストステロンが5αリダクターゼという酵素と結びつくことにより、DHTが生まれる。

プロペシアに含まれる主要成分のフィナステリドには、5αリダクターゼの活動を阻害する働きがある。5αリダクターゼの活動が阻害されれば、DHTが過剰生産されることはない。DHTが正常な量に収まれば、毛周期も正常化。もって抜け毛が減る、というメカニズムである。

なお、プロペシアに「新たな髪の毛を作り出す効果」はない。プロペシアの効能は、あくまでも「毛周期を整える」という段階にとどまる。よって、すでに毛母細胞が消滅してしまった毛穴から新たな毛が再生してくることは、断じてない。

ただし、毛周期が整えば、毛母細胞が生きている毛穴からは髪が再生する。また、細く弱っていた毛も、やがて太く丈夫になる。外見上は、髪が増えたことと同様の効果を得られる。

プロペシアの副作用

プロペシアの添付文書[注2]によると、重篤な副作用として肝機能障害が挙げられている。発症の頻度は不明だが、すでに肝機能に異常を有する者は、服用に際して十分に医師に相談をすべきである。

また、リビドー減退(性欲減退)が1~5%未満、勃起機能不全・射精障害・精液量減少が1%未満で発症したとのデータがある。発症頻度が不明なものとして、過敏症、生殖器の異常、肝機能の異常、その他の異常が認められている。

いずれの副作用についても、プラセボ(偽薬)を使った際の臨床試験と大きく数値が変わらないことから、プロペシアの副作用についてはほぼ心配する必要がない。

プロペシアを服用すべきではない人

同じくプロペシアの添付文書より、以下に該当する者は、プロペシアを服用すべきではない。

出産前後の女性

妊婦、妊娠の可能性のある女性、授乳中の女性は絶対に服用してはならない。男児の生殖器官の発達に影響を及ぼす恐れがあるからである。また、主要成分であるフィナステリドは経皮吸収するため、粉砕された錠剤に触れてはならない。

もとより、プロペシアには女性の薄毛に対しての改善効果はないとされる。

小児等

小児等における服用の安全性・有効性は確認されていない。

高齢者

高齢者は生理機能が低下している可能性があるため、服用の際には十分に注意する。

肝機能障害を有する者

上記の通り、肝機能障害を有する者がプロペシアを服用すると、その障害が悪化する恐れがある。服用を検討する場合は、医師に十分相談すべきである。

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