リアップ

TOP » 用語辞典 » リアップ
[最終更新日]2018/04/03
297 views

リアップとは

リアップとは、大正製薬から販売されている薄毛改善のための外用薬。壮年性脱毛症(AGA)を治療の対象としている。配合されている主要成分はミノキシジル。フィナステリドと並び称される著名な薄毛改善成分である。臨床試験によると、リアップの使用による薄毛改善率は97.8%。極めて高い効果である。ネット上では、リアップの副作用について誇張された噂も流れているが、それらの医学的・統計的根拠は乏しい。

ミノキシジルを主成分にした薄毛治療薬

抜け毛・薄毛に効果をもたらす主要成分はミノキシジル。フィナステリドと並び、ミノキシジルは薄毛改善効果の高い成分として知られる。

のちほど詳述するが、リアップの臨床試験における薄毛改善率は、軽度改善・中度改善・顕著改善を全て含めると実に97.8%と、極めて高い改善率を示している。

用法は、1日2回(1回1ml)を脱毛箇所に塗布するのみ。1日3回以上、もしくは1回1ml以上を使用しても、薄毛改善効果に変わりはない。

なお、同じくミノキシジルを配合した薄毛改善外用薬として、海外ではロゲイン(ファイザー)が販売されている。ロゲインもリアップも、同じ5%ミノキシジルを配合した外用薬なので、期待される効果には違いがない。

臨床試験における薄毛改善効果は97.8%

大正製薬が行なったリアップの臨床試験[注1]によると、1年間にわたるリアップの使用で、被験者の実に97.8%に薄毛改善効果が発現した。被験者本人による「発毛実感率」ではなく、医師が客観的評価に基づいて確認した「発毛発現率」である。

以下、大正製薬公式ホームページに掲載されている「ミノキシジル5%製剤の長期投与試験結果 医師の評価(使用52週)」である。

ミノキシジル5%製剤の長期投与試験結果 医師の評価(使用52週)の画像

画像引用元:大正製薬
http://www.taisho.co.jp/riup/riupx5/data/

ネット上などではリアップの効果について賛否が分かれるが、当データを見る限りは、リアップを使用したほとんどの人の頭髪に何らかの変化が生じることは、ほぼ確実である。

リアップを使用する際の注意点

「リアップ5Xプラス」の添付文書[注2]を参考に、本薬剤を使用する際の注意点についてまとめた。

【注意点/してはいけないこと】

以下に該当する者は、本薬剤を使用してはならない。

  • 本薬剤の使用により、または本薬剤の成分(ミノキシジル)によりあれれぎー症状を起こしたことがある者
  • 女性(女性はミノキシジル1%配合のリアップを使用する)
  • 未成年者
  • 壮年性脱毛症(AGA)以外の脱毛症の者

以下の部位には、本薬剤を使用してはならない。

  • 頭皮以外(特に内服は厳禁)
  • 傷、湿疹、炎症等がある部位

【注意点/医師または薬剤師に相談すること】

  • 薬や化粧品によるアレルギー症状を起こしたことがある者
  • 高血圧または低血圧の者
  • 心臓や腎臓に障害のある者
  • むくみのある者
  • 家族や兄弟姉妹に壮年性脱毛症(AGA)の者がいない者
  • 65歳以上の高齢者
  • 甲状腺機能障害の診断を受けている者
  • 本薬剤の使用によって副作用が生じた者
  • 本薬剤を6ヶ月以上使用しても薄毛改善効果が得られなかった者
  • 本薬剤の使用によって脱毛状態の悪化等が見られた者

【その他の注意点】

本薬剤を使用する際には、あらかじめ以下の3点を理解しておく。

  • 最低でも4ヶ月は使用する(使用期間が4ヶ月未満の場合、効果が認められない)
  • すべての者に薄毛改善効果が見られる訳ではない
  • 使用を中止すると、ふたたび薄毛が進行する

心臓への副作用との関係について

リアップの使用によって心臓に重篤な副作用が生じるのではないか、との噂が存在する。現に、すでに説明した通り、「リアップX5プラス」の添付文書には、心臓に障害を有する者は使用前に医師または薬剤師に相談すべき、との注意喚起がなされている。

実際、リアップに含まれる主要成分であるミノキシジルは、もともと血圧降下剤(降圧剤)として利用されていた。よって心臓に何らかの影響を与える可能性は否定できない(血圧低下)。

しかしながら、降圧剤としてのミノキシジルは内服薬であることから、その作用は外用薬に比べて高い。外用薬たるリアップが心臓に与える影響は、少なくとも内服薬よりは弱いと判断できる。

2017年10月、ある取材[注3]に対して大正製薬は「今のところリアップの使用による心臓への影響は報告されてない」と回答している。

リアップを原因とする死亡報道について

かつて、リアップの心臓への副作用による死亡例が報道されたことがあった。これに関して、リアップと死亡原因との関連性は確認できない。

リアップのユーザーは、すでに100万人を超えている。リアップを使用しているか否かに関わらず、人間を100万人集めれば、その中には心臓病で死亡する者もいるだろう。

よってこの件は、「心臓病で死亡した人が、たまたまリアップを使っていた」だけであり、「リアップを使ったから心臓病で死亡した」わけではない、と解釈したほうが統計感覚的には妥当である。

関連記事