ロゲイン

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[記事公開日]2018/03/07
[最終更新日]2018/06/12
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ロゲインとは

ロゲインとは、ミノキシジルを主要成分としたAGA(男性型脱毛症)治療用の外用薬である。1日2回患部に塗布することで、数ヶ月後には多くの者に発毛効果がもたらされる。同じミノキシジルを配合したAGA外用薬「リアップ」の臨床試験では、被験者の97.9%において薄毛の改善効果が確認された。[注1]発毛効果のメカニズムは不明だが、発毛効果が存在すること自体は、データからも明らかである。重篤な副作用を発症する可能性は極めて低い。

ミノキシジルを配合したAGA外用薬

ロゲインはアップジョン社(現ファイザー社)が1980年代に発売したAGA治療用外用薬である。配合される主要成分はミノキシジル。フィナステリドと併称される有名なAGA改善成分である。

もともと同じアップジョン社は、血圧降下剤(降圧剤)としてミノキシジルを配合した内服薬を販売していた。ところが、服用者の多くに多毛症の副作用が発症。この副作用を応用して開発された外用薬が、ロゲインである。

また、日本国内においても同じミノキシジルを配合したAGA外用薬として、大正製薬よりリアップが発売されている。ロゲインもリアップも、ミノキシジルの配合率は5%(男性向け商品の場合)なので、それぞれの薄毛改善効果は同等と考えられる。あわせて副作用の種類や発症も、概ね同様であろう。使用方法についても、ロゲイン、リアップ、ともの1日2回の患部への塗布となる。

なお、ロゲインは現在、日本の厚生労働省の認可薬ではない。入手するためには、個人輸入代行業者や一部の医療機関を通じる。

ロゲインの発毛効果

ロゲインとリアップを同じ薬剤と仮定し、以下では、大正製薬による「リアップX5」における発毛効果の臨床試験[注2]について紹介する。

以下の数値については、患者本人の発毛実感率ではなく、医師による客観的評価に基づく発毛発現率である。

使用12週間後

  • 「軽度改善した」…59.2%

使用から約3ヶ月後には、すでに過半数の被験者が、頭皮に何らかの変化を発現している。

使用24週後

  • 「顕著改善した」…2.1%
  • 「中度改善した」…47.9%
  • 「軽度改善した」…41.7%

中度改善とは、薄くなった頭皮から発毛が始まった状態を指し、顕著改善とは、薄くなった頭皮が毛髪でほぼ覆われた状態を指す。使用から約半年後には、被験者の91.7%において薄毛の改善効果が得られている。

使用52週後

  • 「顕著改善した」…11.1%
  • 「中度改善した」…66.7%
  • 「軽度改善した」…20.0%

使用から1年後には、被験者全体の実に97.8%が毛髪状態の改善効果を得た。極めて高い改善率と言える。

効果のメカニズムは不明

ロゲインが薄毛改善効果を有することは確実と考えて良いが、その効果のメカニズムについては、いまだ不明瞭な部分が多い。以下、ロゲインを含むミノキシジルの発毛効果のメカニズムについて紹介するが、いずれも詳しいことまでは判明していない。有力な推論という位置づけである。

【増殖因子の生産性をアップさせる】

ミノキシジルには、IGF-1やVEGFなど、毛乳頭細胞の活動を活性化させる増殖因子の生産性を高める働きがある、と言われている。

【毛母細胞のアポトーシスを抑制する】

ミノキシジルには、毛母細胞のアポトーシス(自死行為)を抑制する働きがある、と言われている。毛母細胞のアポトーシスが抑えられれば、ヘアサイクルが正常化に向かう可能性がある。

また、豊富なAGAの治療実績を持つ聖心美容外科クリニックでは、ロゲインの発毛効果のメカニズムについて、次のように説明する。

ロゲインを頭皮に塗布すると、ミノキシジルの作用により、頭皮の血行が良くなります。薄毛の人は頭皮の血行が悪く、毛根にある毛乳頭に十分な酸素や栄養が送られていません。そのため髪の生育がうまくいかず、毛周期が崩れて薄毛になってしまいます。したがって、頭皮の血行をよくすることは育毛の必要条件となります。また、ミノキシジルには発毛因子を増やす作用があるともいわれています。[注3]

なお、血行促進を有する他の薬剤において発毛効果が見られないことから、この見解に対しては否定的な意見も少なくない。

ロゲインの副作用

ロゲインの主要成分となるミノキシジルには、いくつかの副作用が確認されている。同じミノキシジルを配合するリアップの添付文書[注4]を参照に、可能性のある副作用について列挙する。

皮膚

頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、使用部位の熱感等

精神神経系

頭痛、気が遠くなる、めまい

循環器

胸の痛み、心拍が速くなる

代謝系

原因のわからない急激な体重増加、手足のむくみ

いずれの副作用についても、重篤に至るケースは極めて少ない。

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