ふけ

TOP » 用語辞典 » ふけ
209 views

ふけとは

ふけとは、頭皮や毛髪に存在する白色系の物質のこと。主に、頭皮から剥がれ落ちる角化細胞や皮脂によって構成される。乾いた状態のものを「乾性ふけ」と言い、湿った状態のものを「湿性ふけ」という。

ふけが多い者を指して「ふけ症」と言うことがあるが、医学的な意味での「ふけ症」とは、脂漏性皮膚炎の状態を指している。よって、たとえばアトピーを原因としたフケの多量発生について、医学的に「ふけ症」とは言わない。[注1]

ふけの種類 ~乾性ふけと湿性ふけ~

上記の通り、ふけは「乾性ふけ」と「湿性ふけ」の2種類に分けられる。それぞれの違いについて具体的に確認する。

【乾性ふけ】

乾性ふけの特徴

白い粉状をしたふけである。直径1mm以下であることがほとんど。髪を触ると、ハラハラと舞い落ちることがある。主として、乾燥肌の者に多い症状とされる。乾燥する季節(秋や冬)になると、乾性ふけに悩む者も少なくない。

乾性ふけの原因

乾性ふけの原因は、頭皮の乾燥である。頭皮が乾燥して皮膚表面の角化細胞が剥がれたとき、これを乾性ふけと言う。

なお、アトピー性皮膚炎などを原因として発生するフケについても、乾性フケの一種と分類される。

乾性ふけを防ぐ方法

洗浄力の強いシャンプーを避け、かつシャンプーは1日1回までとする。あわせて、頭皮の乾燥を防ぐためのオイルやローションの使用も有効。

乾性ふけを生じる者の多くは、乾燥肌である。乾燥肌の対策と乾性ふけの対策は、ほぼ同じと考えて良い。

【湿性ふけ】

湿性ふけの特徴

湿ったカサブタ条のふけである。直径1mm以上であることがほとんど。脂を含んだ状態で頭皮や髪に付着しているため、軽く触った程度で落ちることはない。主として、脂性肌の者に多い症状とされる。症状の程度は、年中安定的である。

湿性ふけの原因

体質的に脂性肌の場合は、湿性ふけが生じやすくなる。また、体質以外にも、栄養バランスの偏り(特にビタミンB2、B6の不足)、脂分の多い食材の過剰摂取、精神的ストレスなどが原因で湿性ふけの症状を悪化させることがある。

湿性ふけを防ぐ方法

毎日のシャンプーで頭皮の皮脂を落とすことが前提。その上で、脂の多い食材を避けたり十分な睡眠をとったりなど、生活習慣を改善していくことで、概ね症状を抑えることができる。

なお湿性ふけが進行し、後述する粃糠性に発展した場合には、クリニックにおける治療が必要となる。

湿性ふけが悪化すると粃糠性脱毛症になることも

湿性ふけ自体が脱毛症の直接的な原因となることはない。しかしながら、湿性ふけを放置することで、結果として粃糠性脱毛症という症状が生じることはある。

以下、日本皮膚科学会専門医・岡田里佳医師の監修記事を一部参照し、粃糠性脱毛症の症状・原因・治療法・予防法について確認する。[注2]

粃糠性脱毛症の症状

粃糠性脱毛症とは、ふけ症(つまり脂漏性皮膚炎による多量のふけ)と脱毛症とが合併した症状である。乾性ふけではなく、湿性ふけと併発する。

外観上は、男性型脱毛症(AGA)や円形脱毛症とは異なり、頭髪が全体的に薄くなっていく。

粃糠性脱毛症の原因

粃糠性脱毛症の原因には不明瞭の部分が多い。しかしながら、脂漏性皮膚炎の治療を施すことで症状が改善することから、原因は脂漏性皮膚炎と同じく頭皮の炎症ではないか、と推察されている。

脂漏性皮膚炎における頭皮の炎症は、頭皮に常在するマラセチア真菌の異常繁殖が原因である。頭皮の皮脂が過剰に分泌された時、この皮脂をエサにするマラセチア真菌が急激に増殖。真菌が皮脂を分解する過程で、頭皮に炎症が生じて抜け毛を誘発する、と考えられている。

粃糠性脱毛症の治療法

粃糠性脱毛症の治療は、薬物の投与、および生活習慣の改善の2つのアプローチで行なわれる。

薬物については、ステロイド外用薬や抗真菌薬、ビタミン剤、抗ヒスタミン剤などを使用。生活習慣については、シャンプーや食生活、運動、睡眠などの指導が行われる。

粃糠性脱毛症の予防法

クリニックで粃糠性脱毛症の治療が完了したとしても、その後の生活習慣次第で症状が再発する恐れがある。一度、粃糠性脱毛症を発症した者は、再発予防のために、治療中に指導を受けた生活習慣を継続していくようにする。

関連記事