老人性多毛

TOP » 用語辞典 » 老人性多毛
[最終更新日]2018/06/20
225 views

老人性多毛とは

老人性多毛とは、主に年配の男性において、耳や鼻、眉などの毛が極端に太く、かつ長くなる現象のこと。若い男性においては多くは見られないことから、老人性との名称が付されている。女性においてもほとんど見られず、年配・高齢の男性に特有の症状と言って良い。老人性多毛は病気ではないので、そのまま放置していても何ら問題ない。ただし身だしなみの一環として、何らかの処理を施している人は少なくない。

高齢男性に特有の症状

老人性多毛とは、加齢によって生じる耳毛、鼻毛、眉毛の硬毛化である。主に高齢男性において頻発する。政治家など、著名人の中にも老人性多毛を生じている例が散見されるため、その症状については漠然とイメージできる人も多いことだろう。

かつて、「高齢者の原宿」の異名で知られる巣鴨において、某テレビ局が道行く高齢男性を10名チェック。結果、10名中10名が、一目で分かるほどの濃い耳毛を呈していた。このことからも、老人性多毛は決して珍しい症状ではなく、むしろ高齢男性においては一般的な症状と判断することができる。

老人性多毛は、年齢を問わず女性にはほとんど見られない。また若い男性においても、概ね見られない。よって老人性多毛の原因は、高齢男性に特有の何らかの身体的変化である、と推察できる。

老人性多毛の原因には諸説ある

老人性多毛の原因は、不明である。医師や医療機関が単独で各種の見解を示してはいるが、それらは学会の統一見解ではない。そもそも老人性多毛は、心身の健康に何ら被害をもたらす症状ではないため、今後も医学的な検証がなされる可能性は低い。

以下、老人性多毛に関する医療機関からの見解として、銀座総合美容クリニック、および赤坂ビューティークリニックにおける認識を紹介する。ともに毛髪に関連する治療実績が豊富な医療機関である。

銀座総合美容クリニックの認識

一部に、老人性多毛の原因は男性ホルモンだとする見解があるが、一般に男性は、加齢とともに男性ホルモンの量が減少する。その中において老人性多毛は発症する以上、男性ホルモンと老人性多毛との関連性は低いと考えられる[注1]

赤坂ビューティークリニックの認識

老人性多毛の原因には2つある。
1つめが男性ホルモンである。ヒゲや胸毛など、男性ホルモンの影響によって左右される毛のことを「性毛」と言うが、鼻毛や耳毛なども「性毛」に分類される。よって、男性ホルモンの多い高齢者は老人性多毛を起こす傾向がある。
2つめが毛周期(毛が生まれ変わるサイクル)の変化である。通常、鼻毛や耳毛は産毛の段階で抜けてしまう毛周期を持つが、高齢になると毛周期が長くなるため、結果として太く長い毛まで成長してしまう。

それぞれの認識のうち、どちらが正しいのかという点については、現状、不明である。かつ、今後も不明であり続ける可能性もある。
そもそも老人性多毛の原因を解明することに、医学的な意味は薄い。むしろ、老人性多毛は多くの男性に生じるものという前提に立ち、その具体的な対策法について検討することのほうが有意義である。

身だしなみの一環としての老人性多毛への対策

老人性多毛が原因で、何らかの病気が生じる訳ではない。よって、多毛を生じている本人が不具合を感じていないならば、特に何ら対策を行なわずとも良い。
ただし、多少の外観上の問題はあると言わざるを得ない。中には、眼前の高齢者における老人性多毛に対し、不快感を覚える人もいるであろう。身だしなみの一環として、多毛を生じている本人には何らかの対策が望まれる。

老人性多毛の具体的な対策、および推奨されない対策について紹介する。

老人性多毛の具体的な対策

鼻毛・耳毛専用のハサミ

鼻毛や耳毛などをカットする専用のハサミが販売されている。小型で、かつ先端が丸みを帯びた形状をしている。100円ショップでも販売されているので、何かのついでに購入されると良い。

理容院における剃毛

耳毛の場合、理容院で剃毛してもらうことが可能である。耳毛専用のカミソリを用意している理容院もある。ただし、自治体によっては理容院における耳毛の剃毛を禁じている場合があるため、事前に確認されたい。なお、美容院ではカミソリによる剃毛を行なっていない。

電動の鼻毛・耳毛カッター

家電量販店では、電動式の鼻毛・耳毛カッターが販売されている。自身でハサミを使用してカットするよりも、安全・確実に鼻毛や耳毛の処理が可能である。

医療レーザー脱毛

美容外科や美容皮膚科において、医療レーザー脱毛を受ける方法もある。ただし、鼻の穴や耳は皮膚が薄いデリケートな部位なので、症例の多い信頼できるクリニックを選ぶようにされたい。鼻毛・耳毛の脱毛を行なっていないクリニックも少なくない。

推奨されない方法

毛抜き

鼻の穴や耳は皮膚の薄いデリケートな部位である。毛抜きによって皮膚を傷めてしまう恐れがあるので、なるべく毛抜きは使用しないほうが良い。

除毛クリーム・脱毛ワックス

除毛クリームや脱毛ワックスは、商品によっては皮膚に強い刺激をもたらす。デリケートな鼻の穴や耳に使用した場合、思わぬ肌トラブルが生じる恐れがあるので使用は避けたい。

関連記事