休止期

TOP » 用語辞典 » 休止期
[記事公開日]2018/03/14
[最終更新日]2018/04/24
161 views

休止期とは

休止期とは、いわゆる毛周期・ヘアサイクルにおける一段階。毛の成長が終わり、次の新たな毛が生まれるまでの約3ヶ月の期間を、休止期と言う。休止期を経た毛穴からは、新たな毛が生まれて元気に成長する。この期間を成長期と言う。成長期を終えた髪は、退行期を経て再び休止期へと入る。これら一連のプロセスが乱れ、成長期が本来の期間よりも短くなることがある。結果、相対的に退行期・休止期の毛の比率が増える。これが薄毛という状態である。

新たな毛が生まれるまでの期間

毛穴から毛が生まれると、数年間、その毛は伸び続ける。やがて毛は成長が止まり、抜け落ちる。毛が抜け落ちた毛穴から、数ヶ月後、再び新しい毛が生まれる。

これら一連のプロセスのうち、毛が抜け落ちてから新たな毛が生えてくるまでの数ヶ月間のことを、休止期と言う。

ちなみに、毛が成長を続けている数年間のことを成長期と言い、毛の成長が急激に鈍化する数日間のことを退行期と言う。

人の毛は、これら「成長期」「退行期」「休止期」を、生涯のうちに何度も繰り返す。この繰り返しのことを、毛周期またはヘアサイクルと言う。

以下、毛周期全体の視点から休止期の理解を深める。

毛周期には成長期・退行期・休止期がある

1本の毛は、成長期・退行期・休止期の3段階を経て、その生涯を終える。それぞれの段階について、詳しく解説する。

【成長期とは】

成長期とは、髪が生まれてから、力強く伸び続けている期間のことを言う。

血液によって運ばれた栄養素は、毛の根元にある毛乳頭細胞から吸収される。この栄養素を糧に、毛母細胞が分裂を起こす。細胞分裂によって押し出された組織が角化した状態を、毛を言う。

成長期の期間は、人により、または毛の個体により異なるが、概ね2~6年と言われている。頭髪全体の約90%は成長期の段階にある。

【退行期とは】

退行期とは、毛母細胞の分裂が鈍り、髪の成長が急激に鈍化している期間のことを言う。毛髪の成長のみならず、毛髪の色素を作り出す活動も鈍化する。

退行期の期間は、14日ほどである。頭髪全体の5~10%は、退行期の段階にある。

【休止期とは】

休止期とは、毛母細胞の分裂が完全に止まり、髪の成長がストップしている期間のことを言う。この間、毛穴の奥では、新たな毛を生むための活動が着々と進んでいる。

休止期に入り成長が止まった毛は、やがて新たに生まれる毛に押し出されるような形で抜け落ちる。

休止期の期間は、3ヶ月前後である。頭髪全体の5~10%は、休止期の段階にある。

早い段階で休止期を迎えると薄毛が進行する

新たな毛が生まれると、その後、2~6年はたくましく成長を続ける。しかしながら、何らかの理由によって、それよりも短い期間で成長期を終えてしまう毛がある。

そのような毛が多くを占めた場合、頭髪の外観はどのようになるだろうか?

人間の頭髪は、約10万本あると言われている。これらのうち9万本ほどが、成長期の段階にある毛である。残り1万本は、今にも抜けそうな弱った毛(退行期)、もしくは毛が抜けてしまった単なる毛穴である(休止期)。

仮に、何らかの理由で1万本の毛の成長期が短くなると、成長期の毛は合計8万本に減り、退行期・休止期の毛が合計2万本に増える。あるいは、何らかの理由で5万本の毛の成長期が短くなると、成長期の毛は5万本に減り、退行期・休止期の毛が5万本に増える。

このように、成長期の毛が本来の期間を全うしていない状態のことを「毛周期・ヘアサイクルが乱れる」と言う。毛周期が乱れて退行期・休止期に属する毛が増えた状態のことを、すなわち薄毛と言う。

「育毛」とは、毛周期を正常化させること

赤坂ビューティークリニック院長の青山秀和医師(美容外科)は、上記を前提にして、「育毛」を次のように定義している。

育毛というのは、薄毛の原因を取り除いて、ヘアサイクルを正常化することを意味しているのです。[注1]

皮膚科や美容外科、頭髪専門クリニックなどでは、内服薬や外用薬、施術などの様々な方法を通じて薄毛の改善を目指している。しかし、いかなる方法であろうとも、最終的に目指すところは毛周期の正常化である。成長期の毛の比率を増やし、退行期・休止期の毛の比率を減らすことである。

毛周期が乱れる原因は、人それぞれであり一様ではない。各患者の毛周期が乱れている原因を的確に診断し、それにふさわしい治療を提供することが、薄毛治療に携わる医師の仕事となる。

関連記事