プロペシア処方時に血液検査をするのはなぜ?

TOP » 治療薬 » プロペシア処方時に血液検査をするのはなぜ?
[最終更新日]2018/06/13
631 views

AGA治療を始めようと病院に行ってみると、カウンセリングと共に血液検査を受けることがあります。血液を調べることで薄毛に関する何がわかるのでしょうか。血液検査の理由や費用、方法などを解説します。

プロペシア処方前に血液検査をやる理由

血液検査

血液検査を行う理由は大きく2つあります。

  1. プロペシアを処方しても問題ないか
  2. 患者の健康状態はどうなのか

これらを知ることで、今後のAGA治療の方向性も変わってくるようです。では詳しい内容をお伝えします。

①プロペシアを使っても大丈夫かどうか

プロペシアを服用すると、副作用として肝臓への負担が考えられています。そのためプロペシアを処方する前に、血液検査によって肝臓に病気がないか、服用し続けても問題ないかを調べているのです。

●プロペシアは肝臓にどんな負担をかけるのか

なぜプロペシアが肝臓へ負担をかけるのか簡単にお伝えすると、プロペシアは肝臓で分解されるため。実はプロペシアに限らず、薬は肝臓で分解されます。肝臓は処理工場として常に働いており、そこに負担が重なると機能不全が発生する可能性があります。

●血液で肝臓を何がわかるのか

血液で肝臓の何がわかるかというと、肝細胞や胆管細胞など、肝臓の細胞に問題が起きていないかどうかがわかります。肝臓の細胞である肝細胞や胆管細胞の近くには血管が通っており、肝臓内の物質が血液に流れ出てきます。血液中に肝臓から出た物質の量・種類を見ることで、肝機能が正常か判断できるのです。

参考:田辺三菱製薬
http://kankinou.net/wakaru/

②健康状態の把握

基本的な健康状態や食生活、ストレス状況が血液からわかります。睡眠不足や乱れた食生活はAGA治療の敵です。男性ホルモンが大きな要因となっているAGAですが、不健康な生活習慣は少なからず薄毛の進行を促します。薄毛の進行を止めるためにも、健康状態を改善する必要があるのです。

そのため、血液から健康状態を見た結果、健康状態が乱れており薄毛の要因と考えられたら、サプリメントの処方や生活習慣の指導が治療として取り入れられます。サプリメントを処方してもらうかどうかは自分で判断できるため、足りない栄養素だけ聞いて自分で調達しても問題ありません。

男性ホルモン以外の薄毛の要因を潰しておくことで、プロペシアの効果もより実感できるはずです。

血液検査の方法

血液検査までの流れとかかる費用を簡単に紹介します。検査に不安を感じる人は参考にして下さい。

AGAの血液検査の流れ

ほとんどのクリニックが、初回来院時に血液検査を行っています。細かい流れは以下の通りです。

①カウンセリング

看護師から問診表を受け取り、簡単に薄毛の状態や悩みを記載します。治療の予算や方向性を希望できることも多いので、希望がある場合は記載しておきましょう。

②問診

診察室に通されて医師からの問診を受けます。頭皮チェックやAGAタイプの診断、他の原因がないかどうかの診断を行います。

③血液採取

ここで血液採取が行われます。健康診断のように血液を採取し分析にかけるようです。

そこで、肝機能の数値から肝機能が正常かどうか、血糖値やコレステロール値から生活習慣によるAGAの原因はないかを判断されます。

血液検査にかかる費用

血液検査の相場は5,000円~20,000円です。価格はクリニックによって変わるため、いくらほどかかるのかをクリニックを訪ねる前に聞いておくと良いでしょう。

また、3ヶ月以内に受けた血液検査の結果があればそちらを持参しても問題ありません。足りていない審査項目があると再検査の可能性もありますが、おおよそ問題ないとされています。是非活用しましょう。

遺伝子検査との違い

クリニックによっては、血液検査と同時に遺伝子検査をすすめられることがあります。遺伝子検査では何を調べるのかというと、5αリダクターゼの分泌量を調べています。

おさらいをすると、5αリダクターゼはAGAの原因となる物質。5αリダクターゼが男性ホルモンに働きかけることで、髪の毛のサイクルを乱して薄毛を引き起こします。プロペシアにより5αリダクターゼが抑制されることで、乱されていた髪の毛のサイクルが正常に戻っていくのです。

そのAGAの原因・5αリダクターゼの分泌量は遺伝によって決まります。遺伝子検査で5αリダクターゼの分泌量がわかれば、プロペシアがAGA治療にどのくらい影響するのかがわかるのです。

分泌が多い人であれば、プロペシアの服用により大きな効果が期待できます。逆に少ない人はプロペシアの他にも別の方法を検討したほうが良いかもしれません。

またAGAを発症していない人でも、5αリダクターゼの分泌が多いかどうかは遺伝子から分かるため、今後AGAになるかどうかを判断できます。

遺伝子検査はAGA治療の効き具合を知るために受けておくと良いでしょう。価格は、20,000円~30,000円ほど。保険が適用されないため料金は少し割高です。

もし血液検査を受けなかったら…考えられるリスク

もし、自分の肝臓が弱い場合、知らずにプロペシアを飲み続けてしまうと最悪の場合、肝硬変や肝不全に至ることも考えられます。

プロペシアの添付文書にも以下のような注意が書かれています。

肝機能障害のある患者〔本剤は主に肝臓で代謝されるが、肝機能障害のある患者に投与した場合の安全性は確認されていない。〕

引用元:プロペシア添付文書
http://database.japic.or.jp/pdf/newPINS/00051088.pdf

肝機能障害とは、文字通り肝臓機能に障害が起こっている状態。血液検査を受けずにプロペシアやプロペシアに含まれるフィナステリドを含む薬を服用することは、思った以上に危険なのです。

クリニックによっては3ヶ月や半年ごとに血液検査を行うこともあります。服用することにより肝臓へ変化が起きていないかを詳しく見ているのです。影響している場合は、医師の判断で服用ストップがかかることも。命と比べると当然の判断です。

しかし、素人判断だとその当然の判断ができません。ネット販売している海外製品でフィナステリド配合がされている薬を買う人もいますが、その場合血液検査を受けずに自己判断で服用することとなります。

薬を自己判断で服用する危険性について改めて考えて慎重に行動しましょう。

参考:社会福祉法人 恩賜財団 済生会
http://www.saiseikai.or.jp/medical/disease/hepatic_dysfunction/

安全に治療するなら病院へ

プロペシアを服用するのであれば、血液検査を受けるようにしましょう。命にかかわってからでは遅すぎます。安心して治療するためにもクリニックへ相談することをオススメします。

関連記事