ヒノキチオールの育毛効果

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[記事公開日]2018/06/25
[最終更新日]2018/07/11
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化学記号

ヒノキチオール

様々な育毛薬品・育毛商品に配合されている成分

ヒノキチオールは、ヒノキなどに含まれている成分の一つ。1936年、著名な化学者であった野副鉄男(元・東北大学名誉教授)氏が、当時赴任していた台北で発見した成分です。ヒノキチオールにはいくつかの作用があることが確認されていますが、中でも有名な作用が育毛。毛根を活性化する作用や頭皮の殺菌作用があるとされ、「カロヤンS」を始めとする様々な育毛薬品・育毛商品に配合されています。

なお、ヒノキチオールの育毛効果が研究されるようになったきっかけは、「ヒノキの木こりたちに薄毛が少なかったから」と言われていますが、その真偽は定かではありません。

ヒノキチオールが対応できる抜け毛の種類

対応できる症状

  • 男性型脱毛症(AGA)
  • 円形脱毛症
  • 産後脱毛症
  • 抜毛など[注1]

対応できない症状

  • 脂漏性脱毛症
  • 粃糠性脱毛症など

ヒノキチオールの効果

毛根賦活作用と殺菌作用で脱毛症を改善

ヒノキチオールを配合した脱毛症治療薬として、古くから第一三共の「カロヤンS」が知られています。同薬品の添付文書によると、ヒノキチオールには毛根賦活作用と殺菌作用があるとのこと。[注2]

毛根賦活作用の「賦活」とは、活力を与えるという意味。弱った毛根に活力を与え、脱毛症の改善に役立てるのが「カロヤンS」の薬効です。

また、AGAを始めとした各種の脱毛症を悪化させる要因に、頭皮における細菌の働きがあります。殺菌作用のあるヒノキチオールを塗布することで、頭皮環境の改善から抜け毛が減ることが期待できるでしょう。

ヒノキチオールの使い方

ヒノキチオールのエキスを直接頭皮に塗布するのではなく、ヒノキチオールを配合している育毛剤等を頭皮に塗布して成分を浸透させます。

上記「カロヤンS」の場合、一般的なシャンプーとコンディショナーなどで洗髪をしたのち、乾燥させて頭皮のほてりを冷ましてから、薬剤を頭皮に塗布。塗布した薬剤を皮膚から浸透させるイメージで、しっかりと頭皮マッサージをします。

効果が出るまでの期間

毛根賦活作用と殺菌作用が奏功する場合でも、毛髪はヘアサイクルの影響下にあります。ヘアサイクルを考慮する場合、短くても6ヶ月程度の使用は必要でしょう。できれば1年以上使用し、その効果の有無を判断してください。

ヒノキチオールの想定されている副作用やデメリット

皮膚におけるトラブル

接触皮膚炎

俗に「かぶれ」と言われる症状のことを、正式には接触皮膚炎と言います。何らかの原因物質が皮膚に触れることで、発赤、腫れ、水疱などが見られる症状です。

ヒノキチオールの接触が原因とされる接触皮膚炎は、東京都職員共済組合青山病院皮膚科にて2例報告されています。わずか2例ではありますが、明らかにヒノキチオールが原因とされる症状であったため、皮膚科学会では著名な副作用として知られています[注3]

ヒノキチオールの利用を注意すべき人

アレルギー体質の人

「カロヤンS」の添付文書では、アレルギー体質の人、過去に薬や化粧品でアレルギー症状を起こしたことがある人、および家族がアレルギー体質の人は、使用前に医師・薬剤師に相談するよう注意喚起しています[注4]

ヒノキチオールが入っている製品

カロヤンS

塩化カルプロニウム水和物、ヒノキチオール、パントテニールエチルエーテル、酢酸トコフェロール、サリチル酸など、有名な育毛成分を複数配合した育毛促進剤。有効成分の濃度が比較的高いため、第2類医薬品に分類されています。

入手方法

通信販売

ドラッグストアなど

U-MA(ウーマ)シャンプー

馬油、フコイダン、加水分解ケラチン、アミノ酸BCAA、グリチルリチン酸2Kなど、育毛に良いとされる成分を豊富に配合。髪のハリ、コシ、ボリュームのアップを目指します。頭皮にやさしいアミノ酸系シャンプー。

入手方法

通信販売

ヒノキチオールを利用した人の口コミ

AGA治療と並行してヒノキチオールシャンプーを使っています

頭皮環境が悪化してきたため、いや、簡単に言えばハゲてきたため、AGA専門のクリニックで治療を行ないつつ、普段はヒノキチオール配合のアミノ酸系シャンプーを使っています。病院の治療効果もあると思うのですが、とりあえず抜け毛が減り、ボリュームもアップしてきましたね。かなり良くなりました。

使用1ヶ月で抜け毛がだいぶ減ってきました

ヒノキチオールを配合したスカルプシャンプーを使い始めて1ヶ月が経ちました。もちろん、まだ髪が生えてきたという実感はありませんが、抜け毛はだいぶ減りましたよ。以前使っていたシャンプーは洗浄力が強すぎたので、そのせいで抜け毛が多かったのかも知れません。今後は「生える」ことに期待して、使い続けてみようと思います。

まとめ

ヒノキチオールは、歴史と信頼のある育毛促進剤「カロヤンS」の主要成分の一つ。「カロヤンS」に育毛効果が全く見られなかったならば、すでにこの薬は世の中から淘汰されていたいことでしょう。ヒノキチオールには一定の育毛効果が期待できる、ということです。

その一方で、ヒノキチオールには、一部で副作用が確認されたことも事実。昨今多くなったとされるアレルギー体質の方々は、ヒノキチオール配合の育毛剤や育毛シャンプーの使用に際し、十分に注意しなければなりません。

現代は、「カロヤンS」が誕生した時代に比べて、発毛・育毛理論が著しく発展しています。薄毛を本気で改善させたいと思うならば、効果と安全性が確認されている本格的な治療を受けるべく、専門の医療機関を受診すべきでしょう。

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