プロペシアを服用すると太るって本当?

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プロペシアを服用すると太るって本当なの?

肥満

AGA改善効果が期待できる治療薬として使用されているプロペシアですが、服用したら太ったという声があるようです。実際、プロペシアが原因で太ることはあるのでしょうか。ここでは、確認されている副作用や、太る原因として考えられる可能性についてまとめているので、参考にしてください。

太るという科学的な根拠はない

プロペシアの服用で太ると噂されている理由は、男性ホルモンが関係していることが考えられます。ですが、プロペシアは男性ホルモンを減少させたり、ホルモンそのものに働きかけたりする作用はありません。AGAが発症する原因は、男性ホルモンによるヘアサイクルの乱れです。

Ⅱ型5α-リダクターゼという酵素が男性ホルモンの一種であるテストステロンと結合すると、DHT(ジヒドロテストステロン)に変換されます。そのDHTが髪の毛の成長を抑制することでヘアサイクルが乱れ、抜け毛や薄毛を招くのです。

プロペシアはあくまでⅡ型5α-リダクターゼを阻害する作用があり、DHTの生成を抑えてくれます。つまり、プロペシアは男性ホルモンに直接働きかけて減少させるわけではないということです。副作用としても正式に確認されていないので、プロペシアの服用によって太るという科学的根拠はありません。

報告されているプロペシアの副作用 

●性欲減退

プロペシアの副作用として最も知られているのが「男性機能の低下」です。その中でも性欲減退の発現率は1~5%と報告されています。数字だけで見ると低いと感じるかもしれません。ですが、プロペシアの服用患者は20万人以上いると言われているので、少なくても2,000人近くは発症していることになります。

●勃起不全(ED)

副作用のひとつである男性機能の低下に勃起不全があります。臨床試験において勃起不全の発現率は1.8%と報告されているそう。プロペシアの主成分であるフィナステリドにより男性ホルモンのバランスが不安定になります。そのため、睾丸から新たなホルモン分泌が抑えられ、性機能が低下します。

●肝機能障害

プロペシアの副作用でもっとも危険性が高いのが肝機能障害です。初期症状が出ないため、プロペシアの服用によって肝機能障害が起こっていることに気が付きません。そのまま気付かずに放置しておくと、肝臓の機能が低下する肝不全や、肝臓の一部が壊死する肝硬変を引き起こす恐れがあります。

●女性化乳房

発症率が不明な症状として報告されている副作用のひとつ。男性の乳房が女性の乳房のような状態になることで、発症する確率は低めですが、まれに起こることがあります。プロペシアの服用による、男性ホルモンのバランスの乱れが原因で発症する症状です。

●うつ

プロペシアの服用による副作用がひどくなると、うつの症状がみられる場合があることが報告されています。服用をやめても症状が軽減せず、後遺症として報告されているので注意が必要です。もし後遺症として残った場合、効果的な治療法が確認されていない状況なので、大きな問題となっています。

プロペシアで太る原因として考えられる可能性 

プロペシアの服用によって太るという科学的根拠はないと説明しました。ですが実際に「プロペシアを飲んで太った」という声は多いもの。可能性として考えられる原因について紹介します。

●消化器系の異常による体重増加

プロペシアには、吐き気や頻尿といった消化器系の副作用が確認されています。消化器系に異常が起きると、一時的に起こるのが食欲低下。その後、消化器系の異常が緩和していくと胃酸の分泌量が正常に戻り、体調が良くなった感覚になります。そのため、食欲がなかった時期の反動から、一気に食欲が増す可能性があるのです。プロペシアの服用による食欲低下から元に戻ることで一種のリバウンドのような状態が起こり、体重増加につながる可能性が考えられます。

LDLコレステロールの上昇による中性脂肪の増加

次に太る原因として考えられるのが、血中LDLコレステロール値の上昇です。LDLコレステロールとは俗にいう悪玉と呼ばれるもの。通常だと肉類・乳製品が中心の食生活や、運動不足などによって上昇するものですが、プロペシアの服用でもこの値が上昇するケースが確認されています。

LDLコレステロール値が上昇したからといって太るわけではなく、問題なのはコレステロールと中性脂肪が密接に関係していることです。LDLコレステロール値が増加すると、善玉であるHDLコレステロールが減少。その結果血液中の中性脂肪が増えるのです。

プロペシアを飲むことでLDLコレステロールとHDLコレステロールのバランスが乱れ、結果的に中性脂肪を増やしている可能性があります。

肝臓機能障害による代謝の低下

プロペシアの副作用として確認されている肝臓機能障害の1つに、脂肪肝という症状があります。脂肪肝は代謝の低下によって肝臓に中性脂肪が溜まる病気です。見た目では太ったように見えないため、いわゆる隠れ肥満になる可能性が考えられます。

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