ミノタブの効果と使用時の注意点

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ミノタブ

体内で吸収されるミノキシジルの内服薬

ミノタブ(ミノキシジルタブレット)というのは、発毛成分ミノキジルを配合した内服薬の通称。ミノキシジルを体内から吸収することで、血管拡張作用によって頭皮の血行を改善し、髪の成長を促してくれる内服薬です。

ミノタブとは?

●高血圧の治療薬から生まれた血行改善に効果的な治療薬

ミノタブ(ミノキシジルタブレット)は、もともとは高血圧を改善する薬として作られたもの。しかし、服用した患者に全身の毛が濃くなるという効果が発見され、薄毛治療薬として注目されるようになったのです。当初、ミノキシジルの薄毛治療薬は外用薬として開発されましたが、ミノキシジルは頭皮に塗るだけでは十分に吸収されないという問題があります。そこで、より高い改善効果を得るために、薄毛治療でもミノキシジルを内服薬として使用されるようになったのです。

ミノキシジルには血管を拡張させる働きがあり、頭皮の血行を良くすることで毛乳頭に栄養が届き、発毛を促進するという仕組みです。AGAの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)を抑制して抜け毛を止める治療薬とは異なる働きの薬なので、プロペシアやザガーロと併用することも可能。こうした使い方は、抜け毛を抑える効果と発毛を促す効果を同時に取り入れることで、より高い改善効果が期待できそうです。

ミノタブが有効な部位

ミノキシジルタブレットは頭頂部、つむじまわりの薄毛に効果を発揮しやすいといわれています。なぜなら、頭頂部の薄毛は血行不良が原因であることが多いからです。ミノキシジルは頭皮の血流を改善して毛母細胞を活性化させてくれる成分なので、このタイプの薄毛には効果的。特に体内から吸収されるミノキシジルタブレットであれば、高い改善効果が見込めるでしょう。

また、生え際が薄くなるM字はげにも効果はありますが、生え際は遺伝や男性ホルモンの影響が強い部位。しかも生え際、前頭部は他の部位よりも血行が悪い傾向があります。そのため、プロペシアなどの治療薬を併用してDHTを抑えないと、改善効果は出にくいかもしれません。

ミノタブが対応できる脱毛の種類

AGA型脱毛症

ミノキシジルタブレットは男性型脱毛症に効果があります。AGAとは、男性ホルモンであるテストステロンに5a-リダクターゼという酵素が結合することでDHT(ジヒドロテストステロン)という物質が生まれ、これが原因となって起きる薄毛のことです。AGA治療薬として有名なプロペシアは、このDHTの発生を抑える働きによってAGAの進行を食い止めてくれるもの。ミノキシジルタブレットには脱毛を抑える働きはありませんが、発毛自体を促進する効果があるので、すでに進行してしまっているAGAにも効果があると言われています。

円形脱毛症

ミノキシジルタブレットはAGAの原因物質を抑制する薬ではなく、頭皮の血行改善をすることで発毛を促進する薬。そのため、AGAとは異なる原因で発症する円形脱毛症にも効果があります。円形脱毛症の原因のひとつとしてストレスがあげられますが、これはストレスを受けることで自律神経が乱れ、血行不良によって脱毛が起きてしまう仕組みです。ミノキシジルは血行を改善してくれるので、こういったケースの薄毛には効果的といえますね。

ミノタブが対応できない脱毛の種類

脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症は、増えすぎた皮脂などが原因となって真菌であるマラセチア菌が繁殖してしまい、炎症や毛穴の詰まりによって髪の毛が抜けてしまう症状。そのため、まずは炎症を治療する必要があるのです。頭皮が炎症を起こしている状態でミノキシジルタブレットを服用しても皮膚炎の原因は解消されず、むしろ悪化させてしまう可能性があります。治療には抗真菌剤やヒスタミン剤を投与するのが一般的です。

抜毛症

抜毛症とは、ストレスなどが原因で、自分で髪の毛を抜いてしまう病気です。頭皮や毛髪に異常が起きているわけでないので、頭皮に働きかけるミノキシジルタブレットでは対応できない症状なのです。やめようと思っても自分ではなかなか止められないので、改善が困難な場合には精神科や診療内科などを受診する必要があります。

薄毛に有効なミノタブの配合成分

●ミノキシジルが血行を促進し、毛母細胞を活性化する

ミノキシジルタブレットの主成分であるミノキシジルとは、血管を拡張して血のめぐりを改善する働きを持っています。血流によって頭皮に十分な栄養が行き渡ることで、髪の毛を作る毛母細胞や毛乳頭細胞を活性化する働きがあります。

実はミノキシジルの働きについてはまだ解明されていない部分も多いのですが、ミノキシジルには毛包に直接作用するという特徴があることがわかっています。新しい髪の毛を成長させるとともに休止していた毛包の活動を活性化することで、髪の毛が活発に作られるようになり、ヘアサイクルに変化が起こります。髪の毛が生えて、成長して、抜け落ちるという周期が長くなり、その結果として薄毛が改善していくのです。

効果の現れ方

服用開始~3ヶ月

●初期脱毛

服用開始後10日ほど(遅い人だと2~3週間後)に、初期脱毛という現象が起こります。初期脱毛とは、髪の毛が生えてくるどころか、逆に抜け毛の量やスピードが増していく症状のこと。初めてミノタブを服用する人にとっては、精神的な登竜門とも言えます。

そもそも薄毛の人は、薄毛ではない人に比べて日々の抜け毛の量が多いわけですが、初期脱毛が始まると、さらにいつもの3~4倍ほどの抜け毛が発生します。シャンプーのときのシャワーの排水溝や、起床したときの枕を見ると、いつも以上に抜け毛が多くなっていることに気づくでしょう。中には初期脱毛によって、頭髪がスカスカになる人もいるようです。

しかし、ここはグッと我慢が必要な時期。初期脱毛を経なければ、理論上、髪の毛が再生してくることはないからです。

3~6ヶ月

●毛周期の正常化

初期脱毛を過ぎて服用から3ヶ月~半年ほど経ったころ、多くの人が新たに生えてくるうぶ毛を確認することでしょう。

この時期になって髪が生え始めてくる背景には、毛周期の正常化があります。毛周期とは髪の毛の生まれ変わりのサイクルのことで、このサイクルが乱れていることが抜け毛・薄毛の原因です。

初期脱毛によって乱れた毛周期の髪の毛を排除。そして毛母細胞が正しい毛周期を思い出すのが、ミノタブを服用してから3ヶ月~半年後、ということなのです。 ここからいよいよ、本格的な頭髪再生のサイクルへと突入します。

服用開始~∞

●服用を中止すると抜け毛が再発するので要注意

せっかく毛周期が正しい状態に戻ったとしても、ミノタブの服用を途中でやめると、また毛周期は乱れていきます。毛周期が乱れれば、ふたたび抜け毛・薄毛が進行していきます。

ミノタブによる発毛・育毛効果を維持させたい人は、服用をやめずに飲み続ける必要があります。

処方される方法

病院での処方

医師からミノタブの効果、およびリスク等について細かい説明があります。その後、ミノタブが体質に合うかどうかを確認するため、血液や血圧などの検査を実施。問題なしと判断された場合、医師からミノタブが処方されます。なお、服用効果の確認、健康チェック、および薬の再処方のため、1~2ヶ月に1度のペースで継続的な通院が必要となります。

●メリット

AGAの治療薬として高い効果が期待できるミノタブですが、副作用などのリスクもあるとされています。病院では、専門の知識を持った医師が状態に併せて処方してくれるので、安心・安全に服用できる確かな薬を入手できます。

処方してもらった薬で、万が一副作用などのトラブルが起こった場合でも、すぐに専門医に相談ができるというのも、病院で処方してもらうメリットです。育毛に関するアドバイスも受けられるので、やはり安心感があります。

●デメリット

ミノタブの処方は保険適用外となるため、保険適用の処方薬に比べ費用は高くなります。また薬代以外にも、初診料や検査費用などその他の費用も加わることが多く、薬だけの購入よりも確かに高額な出費となってしまいます。

病院でミノタブを処方してもらう場合、必ず病院へ足を運んで医師に処方箋をもらわなければなりません。そのため、定期的に来院する時間を確保しなければならず、仕事などで時間を作るのが難しい人には大変になります。

個人輸入業者からの購入

個人輸入代行業者などを通じ、国内のネット通販と同じ要領でミノタブを購入することができます。ミノタブは種類によって成分の含有量が異なるため、事前に基本的な知識を習得したうえで注文するようにしてください。もちろん、副作用の知識も必要です。なかなか一般の方には対処できないようなケースも想定されるので、正直、あまりおすすめはできません。個人輸入での薬の購入は法的に問題がないものの、購入によって生じたトラブル(商品が届かない、偽薬だった、重篤な副作用が生じた…)については、すべて購入者の自己責任で解決すべきものとされています。

●メリット

個人輸入できる海外製の薬は、病院で処方してもらうよりも安く購入できるというのが大きなメリットです。ただし、サイトによっては送料などがかかることがあり、かえって高くついてしまうこともあります。

個人輸入代行業者のサイトからネット注文を行うので、自宅のPCから好きな時間にできるというのもメリットとして挙げられています。仕事などで時間が不規則だったり、時間に余裕のない方にとってはとても助かります。

●デメリット

個人輸入で薬を購入する場合、偽造の薬品を買わされてしまうという場合もあります。信頼性の高い輸入代行業者ではそのようなリスクも低いですが、中には悪質な業者もあるということなので、注意が必要となります。

個人輸入の場合病院での処方薬とは違って、服用後に万が一何かトラブルがあったとしても、製造元や代行業者は何も対応してくれません。薬に関わる全てのことが自己責任となるので、その点をしっかり理解しておきましょう。

用量・用法について

1日2.5~10mgの服用が基本

ミノタブを効果的に、かつ安全に服用するためには、用法と用量を守って継続して服用することが必須。1日2.5~10mgの服用が基本だと言われていますが、実際に10mgを服用する人はまれ。特に初めてミノタブを飲む人は、最初から10mgでスタートすると強い副作用に襲われる可能性があるので注意してください。

効果や副作用と相談しながら、人により用量を調整しているようですが、ほとんどの人は1日2.5~5.0mgを服用しているようです。

1日1回、または2回服用

1日1回、または2回服用します。できれば1日2回に分けたほうが、高い効果を得られるとされています。

1日の用量を2.5mgにする場合には、1日1回2.5mgを1錠服用します。1日の用量を5.0mgにする場合には、1日2回2.5mgずつ計2錠服用するか、または1日1回5.0mgを1錠服用します。

なお、飲む間隔が狭い場合、一時的に用量を超えてしまう可能性があるので注意してください。1日1錠と決めている人が、夜に1錠飲んで翌朝に1錠飲んだ場合、確かに「1日1錠」の服用にはなりますが、一時的な過剰摂取に陥り、副作用が強く出る場合があります。1日1錠の場合は次の服用が24時間後、1日2錠の場合は次の服用が12時間後、という具合に、時間を基準にして服用するようにしましょう。

ミノタブを服用する上での注意点

服用してはいけない人

●低血圧の人

そもそもミノタブは、AGAの治療薬ではなく降圧剤(血圧を下げる薬)です。よって低血圧の人がミノタブを服用すると、さらに血圧が低下して危険な状態に陥ることもあります。健康診断で低血圧を指摘されている人は、ミノタブを服用しないようにしましょう。 なおWHOによる低血圧の定義は「最高血圧100mmHg以下、最低血圧60mmHg」となります。

●降圧剤を飲んでいる人

高血圧の改善のため、普段から降圧剤を飲んでいる人は、ミノタブを服用しないようにしてください。さらに血圧が下がり、危険な状態に陥る恐れがあります。

併用を避けるべき薬

●イブプロフェン

市販の鎮痛剤や風邪薬などに含まれていることがあります。

●スマトリプタン

片頭痛の薬に含まれていることがあります。「プタン」で終わる薬は、すべてミノタブとの相互作用のリスクがあります。

●バイアグラ

EDの治療薬です。シリアスなど他の種類のED治療薬も相互作用があるため、飲み合わせは禁物です。

その他

●アルコールについて

アルコールを摂取すると、その直後は一時的に血圧が上昇するものの、やがて血流が良くなって血圧が低下します。ミノタブもまた血圧を低下させる薬なので、併用することで血圧が下がりすぎるリスクがあります。飲み会の後など、つい癖でミノタブを飲まないよう十分注意してください。

なお、アルコールの影響は半日以上も残ることがあります。深酒をしてしまった日には、当日はもちろん、翌日もミノタブを抜いたほうが良いかも知れません。

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