ミノタブの副作用について

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化学記号

副作用について

ミノタブ(ミノキシジルタブレット)の主成分はミノキシジルです。ミノキシジルと言えば、発毛外用薬の主成分。その成分を内服するわけですから、人によっては、比較的強めに副作用を感じる場合もあります。ここでは、ミノタブによく見られる副作用の種類、副作用の発症頻度、ミノキシジル外用薬との違いなどについて、詳しく解説します。

ミノタブの代表的な4つの副作用

毛深くなる

ミノタブが育毛効果をもたらすメカニズムの神髄は、血行改善と毛母細胞の分裂活性化にあります。服用することによって全身の血行が改善し、頭皮の血行も改善。血液によって、髪の毛の成長に必要な栄養素などが頭皮へと豊富に届けられることから、徐々に発毛・育毛効果を実感していきます。また、医学的な理由は不明なままですが、ミノキシジルには毛母細胞の分裂を活性化させる働きがあることも分かっています。

こうした効果が頭皮だけにもたらされれば良いのですが、内服薬の性質上、全身に同じ効果がもたらされることになります。そのため、髪の毛だけではなく、全身の体毛まで濃くなってしまうといった現象が起こります。

もともと体毛の濃いタイプの人であれば、さほど目立つことはないでしょう。しかしながら体毛の薄い人や普通程度の人の場合は、少し気になる程度に体毛が濃くなる、と言われています。

ただし、体毛が濃くなるということは、髪の毛を濃くする成分が効果を発揮しているという証拠でもあります。髪の毛を増やすという目的を考えれば、歓迎すべき副作用なのかも知れません。

なお、ミノタブの服用者が経験する副作用としては、この「毛深くなる」が最多となっています。

心臓への負担

ミノタブを内服すると、血行が良くなります。血行改善は体に良いことというイメージがありますが、並行して、心臓に負担をかけてしまうという側面があることも理解しておかなければなりません。

血液は心臓から全身にめぐり、心臓へと帰ってきます。つまり、血行の起点は常に心臓。その心臓を余計に働かせることを血行改善と呼んでいるのです。

健康な体であれば、ミノタブによる心臓への影響が大きな問題になることはありません。一部の服用者には動悸や息切れといった自覚症状が出ているようですが、大事にいたったという話はあまり報告されていません。

ただ、もとより心臓の弱い人や、すでに何らかの心疾患を抱えている人は、ミノタブによって心臓に大きな負荷を与えてしまう恐れがあるので、服用を避けておいたほうが良いでしょう。

むくみ

次いで多く聞かれる副作用が、むくみです。特に、顔や手足のむくみがひどくなった、という声が聞かれます。

これは、ミノタブの血管拡張作用による影響と考えられます。血管が拡張して血行が良くなると、血液の濃度が薄くなります。すると体は、血液を本来の濃度に戻すために、血液内の水分を血管の外に排出しようとします。排出された水分が、むくみとなって現れるのです。夜にミノタブを服用すると、決まって朝に顔がむくんでいる、という口コミも見られました。

なお、ミノタブの副作用によるむくみは、腎臓の機能が低下しために生じるむくみとは異なりますので、大きな心配をする必要はありません。

血圧の低下

ミノタブの主成分であるミノキシジルは、もともと降圧剤(血圧を下げる薬)として開発されたもの。降圧剤として使用している人たちの多くに「体毛が濃くなった」「髪の毛が生えてきた」という副作用が生じたため、以後、育毛薬として応用されたという経緯があります。そのため、ミノタブの服用で血圧が下がるのは当然です。

もともと血圧の低い人や、高血圧で降圧剤を服用中の人は、ミノタブの服用によってさらに血圧を下げてしまう恐れが大なので、十分に注意しましょう。

ミノキシジル外用薬の副作用との違い

ミノタブの主成分であるミノキシジルは、外用薬(塗り薬)としても使用されています。外用薬としてのミノキシジルも、薬である以上は副作用があります。

外用薬ミノキシジルにも様々な副作用がありますが、結論から言うと、重篤な症状に至るものはないと考えて差し支えありません。ミノタブに比べれば、副作用は非常に薄いと言えます。

外用薬ミノキシジルによく見られる副作用としては、頭皮のかゆみや湿疹、赤みなど。アレルギー症状を起こす人もいると報告されています。中には、普段以上に動悸が激しくなる人もいると言われていますが、頭皮にミノキシジルを塗って心臓に何らかの影響があるのかと言われると、その根拠は判然としません。

ミノキシジル外用薬の副作用については、ミノタブの副作用ほど心配する必要はないでしょう。

ミノタブの副作用発症頻度

ミノタブの副作用の発症頻度については、信頼できるデータがまだ得られていません。一般的には、ミノタブの服用者のうち1~2%程度の人が、何らかの副作用を経験すると言われています。ただし、これも何らかの統計に基づく数字ではありません。

なお、ミノタブを処方しているクリニックの医師によると、軽度の症状も含めれば、ミノタブを服用している人の半数近くに副作用が見られるとのこと。軽度とは言え、半数近くの人に副作用が見られるというのは、発症頻度としては高いと言わざるを得ません。

ちなみに、ミノキシジル外用薬の副作用の発症頻度は、軽度のものも含めて約8%とのデータが得られています。

ミノタブとミノキシジル外用薬
どちらを選ぶべきか

ミノタブとミノキシジル外用薬とを比較した場合、発毛・育毛効果については、ミノタブのほうが上と言われています。そのため、少しでも早く発毛効果を実感したいのであれば、ミノタブを選んだほうが理屈には適っているかもしれません。しかしながら、日本においてミノタブは未認可の薬である、という事実は覚えておきましょう。

日本の厚生労働省が認可している発毛薬・育毛薬は、有効成分にフィナステリドを配合した一部の内服薬と、有効成分にミノキシジルを配合した一部の外用薬のみです。ミノキシジルを配合した「内服薬」は、日本では認可されていないのです。

国内で薬を認可する場合、国内における十分な臨床試験を経て、効果のみならず、その安全性も確認しなければなりません。ミノタブが認可されていないということは、効果はさておき、少なくとも安全性は確認されていない、ということです。

海外でのミノタブの使用例を見ると、おそらく安全な薬であろうことは推察できます。しかしながら未認可の薬を日本で手に入れる場合は、個人輸入を経る形が主流となるでしょう。

個人輸入で手に入れた海外の薬は、非常にリスクが高いので避けるべきです。有効成分が配合されていない偽薬や、別の成分を配合した危険な薬などが極めて多く流通しています。どうしてもミノタブを手に入れたいなら、正規の購入ルートが確立しているクリニックで処方してもらうべきでしょう。

なお、厚労省未認可の薬の使用によって何らかの副作用が生じたとしても、すべて使用者の自己責任によって解決することになっています。ご注意ください。

以上の理由により、「ミノタブか、ミノキシジル外用薬か」という二択に臨んでは、「日本で認可されているミノキシジル外用薬を選ぶ」というのが妥当な答えとなるでしょう。

ミノタブを飲んで副作用が起こったら…

「毛深くなった」「顔がむくんだ」といった程度の副作用であれば、さほど心配する必要はありません。ただ「動悸が激しくなった」「血圧が急降下した」など、心臓に強い副作用が見られた場合には、すぐに服用を中止し、速やかに病院(循環器科など)の診察を受けてください。

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