ミノキシジル外用薬の副作用について

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副作用について

ミノキシジル外用薬は、頭皮に直接塗布するタイプの薬です。薄毛治療の際には飲むタイプの治療薬であるプロペシアと併用して使われることも多いミノキシジルですが、副作用も報告されています。ミノキシジルを使用することで起こる副作用にはどのようなものがあるのでしょうか?

ミノキシジル外用薬の副作用について

かゆみ

ミノキシジルの副作用として多く報告されているのがかゆみです。かゆみのレベルには個人差がありますが、中には頭皮をかきむしってしまうほどのかゆみを感じる人も少なくありません。

かゆみの原因は、ミノキシジルの血管拡張の働きによるものではないかといわれています。血管が拡張すると皮膚の温度が上がり、そのほてりがかゆみをもたらしているのです。

また、ミノキシジルは天然由来の成分ではなく、人工的に作られた成分を液体化したものです。そのミノキシジルを育毛剤として使用できるようにするために、アルコールや溶剤・保湿剤としての機能を果たすプロピレングリコールが含まれています。それらの成分がかゆみを誘発している可能性も考えられるでしょう。

ニキビ・肌荒れ

塗布するタイプのミノキシジルで、かゆみと同じくらい報告されている副作用がニキビと肌荒れ。ミノキシジルを塗った箇所に、ニキビや肌荒れが発生してしまうのです。

ミノキシジルは皮膚に刺激を与える医療発毛成分。そのため、皮膚が刺激に耐え切れなくなってニキビや肌荒れなどの炎症を引き起こします。

さらに、ミノキシジルの持つ血管拡張作用もニキビや肌荒れを引き起こす原因として考えられます。血管が拡張すると髪の毛を作り出す毛母細胞のほかに皮脂腺も刺激してしまいます。皮脂腺が刺激されると皮脂が大量に出てきてしまい、雑菌が繁殖しやすい頭皮環境になってしまうのです。

そうなってしまうと弱っている毛穴をさらに傷めてしまうことになり、抜け毛を促進させてしまうことにも繋がりかねません。

頭痛

ミノキシジル外用薬の使用によって頭痛が生じることがあります。ミノキシジルを使用すると頭皮の血管が一時的に拡張されます。塗布される場所によっては脳に近い部分の血管まで広がってしまい、その結果として脳内の神経に血管が触れてしまう可能性があるのです。これがミノキシジルによって起こる頭痛の原因といわれています。

ミノキシジルは血管を拡張させることで発毛効果を発揮する薬。その作用が強ければ強いほど発毛効果も強くなるもの。しかし、その一方で頭痛のリスクも高くなるということにもなりかねないのです。ミノキシジルを使用して副作用が発生した場合は、症状が悪化する前に使用を控えたほうが良いかもしれません。

局所発熱

ミノキシジル外用薬の副作用として、局所発熱という症状もあげられます。これは、ミノキシジルを塗布した部分が熱を持ってしまうという症状。目に見える症状はありませんが、本人は自覚できる副作用です。塗布した部分が熱を持つことで「効いている」と思う人もいるかもしれません。

ミノキシジルには血管を拡張させる作用があります。薬の力で血管を強制的に拡張させるので、その部位に血液が大量に流れ込むことになります。血液は温かいので、大量に血液が流れ込んだ部位の皮膚の温度は上昇します。その影響で患部が熱を持ち、ほてりなどの症状も伴うことに。発熱が起きているということは血管が拡張している、つまりミノキシジルが効いているということの現れでもあります。

しかし、この症状によって頭皮の炎症の原因となる皮脂や汗の過剰分泌も起こりかねないので要注意。場合によっては、薄毛に悪影響をおよぼす恐れも。ほてりを感じた場合は頭皮の様子を見て、もし炎症などの症状が見られるようであれば医師に相談しましょう。

性的不全

ミノキシジルの副作用として、性的不全を訴える人もいます。しかし、ミノキシジルが性的不全の直接的な原因になっているのかどうかは、現在のところはっきりしていません。というのも、ミノキシジルによって性的不全が起きるメカニズムは解明されておらず、根拠となるデータは存在しないのです。

現時点ではミノキシジルには精力減退に関わる成分が含まれていないと言われています。しかし、こういった症状を副作用として訴える人もいる、ということは覚えておいた方が良いでしょう。

突発性難聴

塗布するタイプのミノキシジルでは、突発性難聴が起きる可能性が指摘されています。突発性難聴はその名のとおり、耳が突然聞こえづらくなる病気です。ゆっくり衰えていくのではなく、いきなり聞こえづらくなります。

ミノキシジルが突発性難聴を引き起こしているとされる理由として、ミノキシジルの血管拡張作用が関係しているようです。頭皮の血管が拡張することで血圧が急激に変化し、耳の神経を圧迫しているのではないかといわれています。ただし、副作用が起きるのはミノキシジルの効果が発揮されている間だけと考えられているので、難聴に陥る時間は4~8時間、長くても24時間以上はかからないといわれているそうです。

心不全

ミノキシジルの副作用の一つに、心不全もあげられます。かゆみや性的不全などに比べて発症率は低く、ある育毛剤会社の調査データでも1件しか報告されていません。しかし、たとえ1人でも発症している以上、見過ごすことはできません。

心不全は心臓の機能に問題が出た際の総称として用いられる用語。心臓に何かしらのトラブルが出た際には、ほとんどが心不全にあたります。心不全の種類としては、不整脈、心筋症、急性心筋梗塞などです。

塗布するタイプのミノキシジルと心不全の因果関係は詳しくわかっていません。しかし、ミノキシジルの血管拡張による血圧の変化が関係している可能性は考えられます。

現時点では、ミノキシジルによって心不全が起きるのかどうか、はっきりとしたデータは公開されていません。しかし、低血圧気味の人や高血圧気味の人、薬に過敏に反応してしまう人は使用の際に気を付けたほうが良いでしょう。

プロペシアの副作用との比較

プロペシアとミノキシジルは、薄毛対策の際に併用して使用されることが多い組み合わせです。内服薬としてプロペシアを、外用薬としてミノキシジルを使用します。そのため、プロペシアは肝機能障害や癌など、体内で起きる副作用が多いのが特徴です。対してミノキシジルはかゆみや肌荒れといった体の外で起きる副作用が多く報告されています。

ミノキシジルとプロペシアの副作用に共通しているのが性的不全。しかし、性的不全が発症する確率はプロペシアの方が圧倒的に高く、ミノキシジルについてはまだはっきりとした因果関係がわかっていません。

ミノキシジル外用薬の副作用発症頻度

厚生労働省が発表したデータによると、平成21~25年までの間で行われた調査では3072人のうち271人、8.82%の人から副作用の報告があったと公表されています。20~70代までの年代別で副作用が起きた確率を見てみると、64歳以下が8.52%なのに対し、65歳以上では14.86%。およそ倍といってもよいくらいの差ができています。これにより、年齢が上がるにつれて副作用の発症頻度が高くなることがわかりました。

ミノキシジル外用薬とプロペシアどちらを選ぶべきか

ミノキシジルとプロペシアは使用方法が違う薬です。塗布するタイプのミノキシジルと飲み薬のプロペシアは治療の際に併用されることも多いので、頭皮の症状に合った使い方をするとよいでしょう。もちろん副作用が起きる可能性もあるので、使用する際は医師の診断や指示に従ってください。

ミノキシジル外用薬で副作用が起きたら

ミノキシジル外用薬を使用して副作用が出た場合、薬の使用によって症状が悪化していると判明したら使用を中止してください。時間をおいてから再開したときに何もなければ継続使用することは可能かもしれませんが、アレルギー反応などの場合、また同様の副作用が出てしまう可能性が高いでしょう。副作用が出た時には無理に使用せず、医師と相談するのが最善です。

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