プロペシアの副作用について

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[最終更新日]2018/03/13
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プロペシアの副作用

プロペシアは男性ホルモンを抑制することで、AGAの薄毛症状を改善していく治療薬ですが、服用することでいくつかの副作用が起こるともされています。そこで、ここではプロペシアの副作用についてご紹介しようと思います。

プロペシアの副作用について

性的不全

プロペシアを服用することによって、精力低下や勃起不全などの性的不全症状が起こる副作用が報告されています。プロペシアの有効成分フィナステリドは、5a-リダクターゼ(5a還元酵素)を阻害し、男性ホルモンからAGAの原因であるDHTを生成するのを抑制する作用があります。これは、男性ホルモンに悪影響を与えるような作用ではないのですが、もともと前立腺肥大症の治療薬として使われていた成分ですので、全く影響を与えないかとは言い切れないのが実情です。副作用の発症率は非常に低いとされていますが、実際に性欲が減退した、勃起機能が低下した、といった症状が出てしまった方は少なくないようです。しかし副作用が出たのは服用当初だけで後はもとに戻った、という方もいらっしゃるので、程度には個人差はあるようです。このように、プロペシアを服用し性的不全の副作用が起こる可能性はゼロではないため、これから子供をと考えている方は服用を避けるように注意されています。

肝機能障害

プロペシアの副作用の中で、最も危険性が高いものとして挙げられるのが肝機能障害です。食物やアレルギー、医薬品など身体に摂取された成分は、肝臓で分解・解毒が行われます。そのため、暴飲暴食やアルコールの過剰摂取をしてしまうと、肝臓に過剰な負担をかけダメージを及ぼすことになります。これと同様に、毎日の服用を継続する必要のあるプロペシアには、肝臓に負担をかける可能性が指摘されているのです。肝機能障害の副作用には、命の危険性のある重篤なケースも報告されており、決して軽んじることができないのが実情です。しかも肝機能障害は、自覚症状が現れないまま徐々に悪化していくので、気付いた時には症状が重い状態になっていることもあります。ですので、肝臓に持病を持っている方はもちろん、アルコールを多く飲まれる方など少しでも肝機能に不安のある方は、医師によく相談してから服用するべきかどうかを決めるようにしてください。

女性化

プロペシアを服用し続けることで、身体の一部が女性化するといった副作用が起こる場合があります。この副作用は、本来筋肉質であるべき男性の身体に脂肪がつきやすくなり、体型が変わってしまうというものです。特に女性のように乳房が膨らんでしまう事例が多いのですが、体全体が丸みを帯び女性のようなフォルムになるといった症状も報告されています。この副作用が起こる詳しいメカニズムはまだ解明されていませんが、性的不全と同様に男性ホルモンを抑制する働きのあるフィナステリドの作用が関係していると考えられています。そのため、プロペシアの服用を続けることで、身体の中の男性ホルモンよりも女性ホルモンが優位となり、女性化が起こるのではないかということが理由ではないかと言われています。もしも薬を服用している間に、このような体型の変化が現れた時は、すぐにプロペシアの服用を中止して、専門の医師に相談するようにしましょう。

プロペシアの副作用の中で、見逃せないものが癌の発症の可能性です。プロペシアの影響で特に発症する恐れのあるのが、「胃がん」と「前立腺がん」といわれています。プロペシアはもともと、前立腺肥大症の治療薬として開発された薬です。ところがアメリカの食品医薬品局によれば、前立腺肥大症の治療薬には癌の発症リスクを高める可能性があるそうなのです。特に前立腺がんのリスクが高まると報告されており、まさにプロペシアがそれに当てはまると考えられるのです。もう一つの胃がんについても、発症率を高める可能性があることが、医学的に指摘されています。ただし、プロペシアが癌を発症させる、その正確な因果関係はハッキリしていません。症例もそれほど多くはなく、プロペシアの服用が必ずしも癌に繋がるとは、断言できないのが実情です。しかし可能性のある以上、プロペシアを服用していくには定期的な検診を受けるなど、身体の健康面へのチェックをしていくことが、大切になってくるようです。

うつ

プロペシアに挙げられる副作用の中でも、あまり知られていないのがうつ症状です。プロペシアを使用している人の中には、やる気が起きなくなった、気分が落ち込むなどの症状を訴える人が少なくありません。プロペシアを服用することで、精神疾患であるうつ症状が出てしまうのには、やはりホルモンバランスが大きく関係しているようです。プロペシアでAGAの治療を行う場合、男性ホルモンに働きかけるためバランスが乱れてしまうのでは、ということが指摘されています。そのため、自律神経に乱れが生じ交感神経と副交感神経のバランスも崩れ、その結果精神的に不安定な状態となり、うつ症状が発症してしまうということが考えられています。薄毛治療を行う前に、ストレスなどで気分が不安定になっている場合は、服用することでうつ症状を重くしてしまう可能性も考えられます。もしも服用して気分の落ち込みがひどくなったら、プロペシアの使用は一時中断した方がよいかもしれません。

アレルギー症状

プロペシアの中にアレルゲンとなる成分が含まれていた場合、アレルギー症状による副作用が発生します。プロペシアの中には有効成分であるフィナステリド以外にも複数の成分が入っているため、どれかの成分が体質に合わない場合にはアレルギー症状が出てしまうのです。あらわれる症状としては、身体のカユミや皮膚がぽつぽつと赤くなる蕁麻疹(じんましん)などが一般的。重症になると顔や口内、喉がむくみやすくなり、呼吸困難におちいることも。プロペシアの副作用でそこまで重い症状が出るケースは少ないと言われていますが、アレルギー体質の人は特に注意して服用するようにしましょう。最初の数回は体調の変化を見ながら、慎重に利用するのがおすすめです。

ポストフィナステリド症候群

ポストフィナステリド症候群(PFS)はプロペシアの服用をやめた後も副作用が残ってしまう状態のこと。通常、プロペシアを服用することであらわれる副作用は服用をやめればすぐに回復するのですが、まれに服用を中止しても副作用が改善されないケースがあります。PFSの症状はプロペシアの副作用と同じで、ED・精子減少・女性化乳房・認知障害・うつ病など。日本ではあまり知られていませんが、海外では大きな問題にもなっているので注意しましょう。今のところPFSを効果的に治療する方法は見つかっておらず、副作用の症状に対する治療を行っても効果が得られにくいことがわかっています。一度発症したら完治が難しいPFSは、いかに予防するかが大切。プロペシアを服用するときは医師に相談し、適切な検査のもとで治療を進めるようにしてください。

副作用の発症頻度

副作用の発症頻度で見ると、プロペシアを服用した人のうち、全体の約1割にしか副作用が出なかったという報告があります。しかし、副作用の発症頻度が低いからと言って「とりあえず飲んでみよう」と安易に判断して服用することは危険です。人にはそれぞれ体質があり、どんなに優れた薬であっても合う人・合わない人がいます。そのため、プロペシアを飲んでも効果だけが得られる人もいれば、逆に副作用しか出ないという人もいるのです。また、プロペシアは妊娠を望む女性にとっては触ることさえ危険な薬と言われています。妻が妊娠を望んでいるのに、プロペシアが手の届く場所に置かれていたり、そのリスクを知らせていなかったりすると危ないですよね。しかし、プロペシアがAGA治療に効果的な手段であるのも事実。だからこそ、効果だけではなく副作用もあるということをしっかり理解する必要があります。

女性へのリスク

プロペシアは男性型脱毛症(AGA)を改善するためにつくられた薬です。AGAの原因である男性ホルモンの働きを抑制することで薄毛改善効果が得られるため、男性ホルモンが原因ではない女性の薄毛には改善効果がありません。飲んでもまったく意味がないのです。それどころか妊娠中の女性が服用すると、胎児に悪影響を及ぼす可能性があります。プロペシアが抑制する男性ホルモン(DHT)はAGAの原因ですが、胎児にとっては生殖器を形成するために欠かせない物質なのです。男の子を妊娠している女性がプロペシアを摂取してしまうと、胎児の生殖器が正常に発達しない危険性があります。妊婦の服用は絶対厳禁だと覚えておきましょう。また、プロペシアは皮膚からも吸収されてしまうため、服用しなくても、割れた錠剤に触れるだけで危険です。パートナーと一緒に住んでいる男性は取り扱いに十分に注意してください。相手の女性が妊娠中の場合は、服用を控えたり、手に触れないように管理を徹底したりすることをおすすめします。

ザガーロの副作用と比較

AGA治療薬のプロペシアには「性的不全」「肝機能障害」「女性化」「癌」「うつ」といった副作用が報告されています。AGA治療薬として確かな効果が実証されているプロペシアは、男性ホルモンに働きかけることで薄毛の進行を抑制することで知られています。プロペシアの強化版といっても過言ではない「ザガーロ」とは、副作用がどのように違うのか比較してみましょう。効能はほぼ一緒のプロペシアとザガーロですが、プロペシアでは制御することができなかった、I型のAGAにも効果があるといわれています。しかし、それだけ高い治療効果が期待できる薬であるだけに、副作用も高いということも臨床試験の結果であきらかになっています。ザガーロは、国内で行われた長期臨床試験では120件の症例中20件に副作用が報告されました。ちなみにプロペシアは276件中11件の副作用が報告されています。このように2つは同じような効能を持ちながら、その効き目や副作用リスクの程度は大きく違うことが分かりますね。

ザガーロとプロペシア、どちらを選ぶべきか

薄毛治療をするうえで不安がある方はm副作用の発生率が高いザガーロではなく、副作用が起こる可能性を少しでも抑えられるプロペシアを選んだ方が良いでしょう。また、副作用のリスクよりも効果を重視したいという人や、I型のAGAと診断された人にはザガーロがおすすめ。このように一人ひとりに合わせた治療薬を選ぶことが重要なのです。「薄毛だから何を飲んでも同じ」と自分だけで勝手に判断して服用することはやめましょう。プロペシアかザガーロか、どちらを選ぶにしても、正しく服用することでその発毛効果は高まります。AGA専門の医師と相談した上で治療方法や治療薬を決めることが薄毛治療の1番の近道なのです。

副作用のリスクを抑えるには

さまざまな副作用を引き起こす可能性があるプロペシア。そのリスクを抑えるには、クリニックの医師による適切な指導のもとで治療にあたるのが1番です。クリニックなら事前に血液検査をしたり、遺伝的なリスクを調べたりした上で、体質に合った薬を処方してもらえるので、副作用のリスクは最小限に抑えられます。治療中の経過も見てもらえるので、万が一副作用が出たときにもすぐに対応してもらえるでしょう。プロペシアはAGA治療の代表的な薬ですが、人によって向き不向きがあります。安全に薄毛を改善していくためには、クリニックでの適切な診断が大切です。

副作用が起こったら…

プロペシアの服用で副作用を発症することは、比較的低いとされています。しかし、実際に副作用を発症した人も少なくありませんので、もしも起こってしまった場合は服用をすぐに中止しましょう。病院で処方してもらっている方は、速やかに担当医に相談するようにしてください。

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