ザガーロの副作用について

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[記事公開日]2018/02/22
[最終更新日]2018/03/07
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副作用について

プロペシアよりも脱毛効果や発毛効果が高いとされるザガーロですが、反面で副作用についての危険性も指摘されています。それでは、ザガーロの服用で起こる可能性のある副作用はどのようなものがあるのか、ご紹介しましょう。

ザガーロの副作用について

性的不全

プロペシア同様、ザガーロの代表的な副作用として、性欲減退や勃起不全、射精障害など性的不全症状が起こる可能性があるとされています。ザガーロの有効成分であるデュタステリドは、フィナステリドと同じく5aリダクターゼの働きを阻害しDHTの生成を抑制する作用を持っています。こうした男性ホルモンへの作用が、男性機能の低下を促してしまうのではと考えられているのです。

しかし実際には、デュタステリドは男性機能に関わる男性ホルモン・テストステロンには直接作用しないとされているため、正確な因果関係というのはわかっていません。ですが服用してこのような性的不全症状が副作用として現れたという声は、正直少なくありませんので、何らかの関係があることは間違いないようです。

症状の現れ方については個人差があり、一時的で治まる人もいれば、症状が強く出てしまう人もいるそうです。ですので、これから子供を望まれる方などは、服用を避けた方がよいとされています。

肝機能障害

食物や飲み物(アルコールを含む)、薬剤などは肝臓で分解が行われます。つまり、そうしたものが体内に入ると、それを分解するために肝臓は活発に働くわけです。ですので例えば暴飲暴食やアルコールの多量摂取などで、体内に入ってくる量が増えればその分肝臓はより多く働かなければならず、大きな負担となってしまうのです。

負担の増加は肝機能の低下に繋がり、結果として肝機能障害など重篤な症状を引き起こすきっかけとなりかねません。もちろん、ザガーロも例外ではありません。ザガーロは長期間にわたって服用する必要がありますから、当然肝臓には負担をかけることになります。

肝臓に持病をお持ちの方や、肝機能低下が疑われる方、アルコールをたくさん飲まれる方などは、服用による肝臓への負担が重篤な症状へと発展する危険性が高まる可能性がありますので、事前に医師と服用について相談するか、服用を避けるように注意されています。

女性化

ザガーロを服用することで、男性の身体の一部が女性化する副作用が指摘されています。特に言われているのが、乳房腫大です。これは、乳腺が一時的に肥大して、乳頭部(乳首)にしこりができてしまう症状です。

また、胸が女性のように膨らむ女性化乳房や、身体に脂肪がつきやすくなり、しかも肥満というのではなく女性のような付き方をするという症状も報告されています。この副作用についても確実なメカニズムというのは解明されていませんが、2つのことが原因ではないかと考えられています。

その一つが、肝臓の機能が低下することで女性ホルモンの分解が遅れ、体内の女性ホルモンの割合が高くなることで起こるのではないかということです。もう一つの原因がプロペシアと同様に、男性ホルモンを抑制する作用で女性ホルモンを優位にさせてしまっているために起こるのではないか、ということです。どちらの理由だったとしても、ザガーロの服用を中止することで症状は回復するとのことです。

ザガーロの有効成分であるデュタステリドは、もともと前立腺肥大症の治療のために研究・開発された成分です。そのため、ザガーロを服用することで、前立腺が縮小してしまう可能性があります。この作用によって前立腺機能に何らかの影響が出るということはほとんどないのですが、前立腺がんの検査である腫瘍マーカーの数値が半分になってしまうため、正確に検査することが難しくなる、ということが起こります。

ザガーロを服用することの副作用には、前立腺がんや乳がんのリスクが高まる可能性が挙げられています。ザガーロを飲むと必ず癌を発症する、というわけではありませんが、服用されている方には定期的な検査が勧められています。

ですが、先にも述べたとおり、検査には誤差が出る可能性があります。検査を受ける際は、医師に必ずザガーロを服用中であることを告げるようにするとともに、ザガーロの服用が検査の数値に影響を与えることを覚えておきましょう。

うつ

気分の落ち込みなどといったうつ症状も、ザガーロの副作用の一つとして挙げられています。男性ホルモンには、男性機能を保つといった働きの他に、気力や活力を維持するといった働きもあります。

特に気力や活力維持に関係しているのが、DHT(ジヒドロテストステロン)と言われています。DHTはこれまでにご紹介したとおり、AGAを引き起こす大きな原因です。ザガーロは、このDHTの生成を抑制することで、AGAの症状を改善していく内服薬です。DHTの低下は薄毛に対して大変有効ですが、気力や活力が低下させてしまう可能性もあると考えられているのです。

また、ホルモンバランスの変化は自律神経を見出してしまう可能性もあり、そうしたことからもうつ症状が起こりやすいとされているのです。うつ症状が重くなってしまうと、日常生活にも影響を及ぼしてしまうため、服用を始めてからどうもやる気が起きないなどの変化を感じたら、速やかに服用を中止して医師に相談するようにしましょう。

ザガーロの副作用と比較

ザガーロはプロペシアとほぼ同じ「性的不全」「肝機能障害」「女性化乳房」「癌」「うつ」などといった副作用が起こる可能性があると報告されています。AGA治療薬は男性ホルモンに働きかけることでAGAを改善するもの。ザガーロも男性ホルモンに影響を与えるため、男性機能に副作用が生じやすいという特徴があります。

また、プロペシアよりも薄毛に対して効果が高いと期待されているザガーロですが、米国皮膚科学会が発行する「JAAD」の臨床試験データによると、917人を対象に12~24週間ザガーロを服用させた結果、その発毛効果はプロペシアの1.6倍という結果が出たそう。その一方で、ザガーロは副作用でも数倍の結果が出ているのです。

副作用の症状自体はプロペシアと同じ傾向ですが、ザガーロは男性ホルモンへの働きがプロペシアより強い分、副作用もそれに比例して強くなっているものと考えられます。

副作用の発症頻度

国内で行われた約1年にわたる長期投与試験では、プロペシアを服用して副作用が出た人が全体の4%なのに対して、ザガーロは16.7%という結果が出ているとのこと。もちろん、細かい条件などが違うため一概には言えませんが、治療薬選びの参考にはなるでしょう。

また、ある海外の臨床試験では、副作用の発症頻度はプロペシアとほとんど変わらなかったという結果も出ているそうです。ザガーロはまだまだ新しいAGA治療薬なので、今後のデータにも注目が集まりそうですね。

どちらを選ぶべきか

ザガーロは効果も副作用も大きいという特徴があります。ザガーロもプロペシアも、どちらも効果が実証されているAGA治療薬ですが、初めての治療としては副作用リスクが低いプロペシアからスタートするのがオススメ。

ザガーロの方が効果は高いとはいわれていますが、プロペシアも約90%の改善効果が報告されているのです。服用してみて効果が実感できなければ、より強力なザガーロに変えるといったプランを持って治療を行うという手段も考えられますね。何よりも大切なことは、専門の医師にしっかりと診断してもらって自分にマッチした薬を選ぶことです。

注意が必要な飲み合わせ

ザガーロを服用するときには「CYP3A4阻害薬」と言われる薬の併用に注意する必要があります。CYP3A4阻害薬は、代謝酵素を抑制する働きを持つ薬。ザガーロの有効成分であるデュタステリドの代謝も抑えてしまうため、デュタステリドの血中濃度が上昇し、肝機能の低下などを引き起こす危険があります。以下のような薬が「CYP3A4阻害薬」です。併用していないかチェックしてみてください。

  • プロテアーゼ阻害薬(リトナビル・インジナビル・ネルフィナビル・サキナビル)
  • マクロライド系抗生物質(クラリスロマイシン・テリスロマイシン・エリスロマイシン)
  • アゾール系抗真菌薬(ケトコナゾール・イトラコナゾール、フルコナゾール)
  • カルシウム拮抗剤(ベラパミル・ジルチアゼム)
クリニックで治療を受ける場合、問診の際に常用薬の記入欄が設けられています。併用が危険な薬もあるので、適切に記載して医師からの指導を受けましょう。

20歳未満の使用は危険

ザガーロは、20歳未満の人が使用した場合の安全性と効果が実証されていません。小児に関しては服用が禁止されているほどで、20歳未満の使用は危険が伴うことを覚えておいてください。

ザガーロが生成を抑制する男性ホルモン(DHT)は、AGAの原因。その一方で、男性器の正常な発達に重要な役割を担っています。成人男性が服用したときも男性機能の低下を招く危険性があるほどなので、身体が未発達である20歳未満の人が服用すると成長に著しい影響が出る可能性が考えられます。未成年の男性と一緒に生活している場合は、取り扱いに十分注意するようにしてください。

女性へのリスク

そもそも男性型脱毛症(AGA)の改善のために作られたザガーロには、女性の薄毛を治す効果はありません。女性の薄毛は女性ホルモンの減少によって生じるものがほとんどなので、もともと少ない男性ホルモンの量を抑えたところで改善を期待することはできないのです。

効果がないだけならまだしも、妊娠している女性の服用は胎児の成長を妨げてしまう危険があります。ザガーロによって男性ホルモンの働きが抑えられてしまうことにより、男児の生殖器が正常に形成されない可能性があるのです。

しかも、ザガーロの主成分であるデュタステリドは皮膚からも吸収されるので、服用だけでなく薬剤に触れないようにする注意も必要。妊娠しているパートナーがいる男性は服用を中止するか、割れた錠剤を放置することがないよう厳重に注意してください。

副作用のリスクを抑えるには

代表的なAGA治療薬であるプロペシアと比べても、効果の高さに定評があるザガーロ。しかし、そのぶん副作用のリスクも高いと言われています。摂取した成分は血液中に6ヵ月ほど残ることもあり、服用をやめてもしばらく副作用に悩まされることも考えられます。安全性の高さを優先させるなら、まずは副作用のリスクが低いプロペシアを使用するのも一つの手でしょう。

いずれにせよ、AGA治療薬の服用には少なからず副作用のリスクがあるもの。体調の変化や体質によって最適な治療法が変わるので、副作用のリスクを抑えたいならクリニックでしっかり診断してもらうのが1番です。医師の指導のもと、安全に薄毛改善を目指しましょう。

副作用が起こったら…

副作用は必ず起こるというものではなく、また起こったとしても症状の現れ方は様々です。個人差はありますがもし起こってしまったら、速やかに服用を中止してください。また病院を受診されている方は、担当の医師に必ず相談してください。

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