ザガーロの効果と使用時の注意点

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[記事公開日]2018/02/22
[最終更新日]2018/03/22
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化学記号

ザガーロ

発毛・増毛が期待できる男性型脱毛症の承認治療薬

ザガーロは、デュタステリドを有効成分とするAGA(男性型脱毛症)の治療薬で、2015年に製造販売承認を取得している医薬品です。「進化した」「最後の砦」といった意味を込めて名付けられたザガーロについて、ご紹介しましょう。

ザガーロとは?

実績ある前立腺肥大症治療薬から生まれたAGA治療薬

ザガーロとは、イギリスのグラクソ・スミスクライン社が製造したAGA治療薬で、2015年に厚生省から製造販売承認を取得し2016年から販売が開始されました。主成分はデュタステリドといって、前立腺肥大症の治療薬にも利用されている成分です。この成分の働きが、プロペシア(フィナステリド)と同様にAGA(男性型脱毛症)の改善に有効であることが、臨床試験によって確認されています。フィナステリドと同様の効果というと、副作用など安全性について心配される方もいらっしゃるかと思います。しかしデュタステリドは、すでに世界102カ国以上で前立腺肥大症治療薬としての実績もあり、それほど心配する必要はないとも言われています。

ザガーロはプロペシア同様AGAの改善に効果的ですが、プロペシアが脱毛の進行を遅延されるのに有効であるのに対し、ザガーロは発毛・増毛に関しても有効であることが臨床試験で検証されているところが、大きな特徴として挙げられるポイントだと思います。

ザガーロが有効な部位

男性型脱毛症(AGA)に効果的といわれるザガーロ。男性型脱毛症の原因となる5α-リダクターゼの働きを抑制し、男性型脱毛症を改善していくことが可能です。男性型脱毛症といえば、M字ハゲなどといわれるように、生え際から毛が抜けていくという特徴があります。ザガーロはその進行を抑え、発毛を促すことが期待できる薬です。

ザガーロはM字ハゲに限らず、前頭部の薄毛に効果があるといわれています。特に、生え際が薄くなってきた人にぴったりの薬です。男性ホルモンの影響を大きく受ける前頭部ですから、ザガーロは非常に有効といえます。同じ理由で、頭頂部の脱毛も抑制してくれます。服用により血流を改善し、薄毛を防いでくれることでしょう。

ザガーロが対応できる脱毛の種類

AGA型脱毛症

男性型脱毛症(AGA)とは、男性ホルモン(テストステロン)に5a-リダクターゼ(5a還元酵素)が結合することで作られるジヒドロテストステロン(DHT)が、毛乳頭細胞に影響することで起こる薄毛症状です。DHTはヘアサイクルを狂わせるため、髪の毛の成長を阻害し細く短い状態で脱毛してしまうようになります。ザガーロの有効成分デュタステリドは、プロペシアの有効成分フィナステリド同様に、5a-リダクターゼを阻害しDHTの生成を抑制する働きがあります。5a-リダクターゼにはⅠ型とⅡ型があり、フィナステリドはⅡ型しか対応できないのに対し、デュタステリドはⅠ型Ⅱ型両方に対応が可能となっています。そのため、プロペシアはAGAの進行遅延がメインの効能となっていますが、ザガーロでは進行の遅延だけでなく、発毛・増毛効果も期待できるとされています。

ザガーロが対応できない脱毛の種類

円形脱毛症

円形脱毛症は、髪の毛の一部分が円形、または楕円形に抜け落ちてしまう症状のことを指します。円形脱毛症が起こる最大の原因は、ストレスと言われています。仕事や人間関係で過度なストレスがかかることが引き金となるため、AGA治療薬での改善は期待できないとされています。ストレスが軽減されれば、症状も徐々に回復するそうです。

脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症は、何らかの理由で頭皮の皮脂が過剰分泌され、それが毛穴につまり毛根が炎症してしまうことで起こる脱毛症状です。改善のためには、過剰となっている皮脂の分泌を抑えて、頭皮環境を清潔に整えることが肝心となります。まずは皮脂をコントロールする作用のあるシャンプーなどを使用して、改善していくことがおススメです。

機械性脱毛症

機械性脱毛症とは、頭皮に物理的な負荷がかかり続けることで起こる脱毛症状です。仕事上、髪の毛を縛っていなくてはならないとか、ヘルメットの着用が必須であるとか、長時間髪に負荷がかかっている人が発症しやすいとされています。改善、または予防するためには、毛髪を負荷から解放する時間を増やすことが勧められています。

抜毛症

抜毛症は、無意識から自分で髪を抜いてしまう症状を指します。抜ける箇所は人によりそれぞれで、形も違います。幼少期の子供に多いとされ一種の癖と見なされますが、どうやら精神的なストレスなどが引き金となっているようです。そのため、AGA治療薬での改善はほとんど望めず、ストレスの緩和が改善のポイントとなっているそうです。

薄毛に有効なザガーロの配合成分

5a-リダクターゼⅠ型Ⅱ型ともに阻害する成分

デュタステリドは、イギリスの製薬会社グラクソ・スミスクライン社によって、フィナステリドと同様に前立腺肥大症治療のために開発された成分です。前立腺肥大症は、DHT濃度が高くなると前立腺に作用して起こるとされているため、デュタステリドにも高いDHT抑制効果が認められていました。そこで、同様にDHT濃度が高くなることで発症率が高まるAGAの治療にも適しているとされ、研究・開発されたのです。ここまでの経緯は、プロペシアの有効成分フィナステリドとほぼ同じですが、デュタステリドをフィナステリドでは決定的な違いがありました。実は5a-リダクターゼにはⅠ型とⅡ型があり、このうちフィナステリドはⅡ型にしか作用しないのですが、デュタステリドはⅠ型Ⅱ型どちらにも有効に作用することが、臨床試験によって確認されました。そのためデュタステリドには、AGAの進行を抑制するだけではなく、発毛・増毛にも高い効果が期待できるとされています。

効果の現れ方

服用開始~3ヶ月

ザガーロの改善効果を時間経過でご紹介します!

ザガーロを服用してから3ヶ月くらいまでは、目に見える効果は少ない時期とされています。また、2週から1ヶ月くらいで初期脱毛が現れるということもあり、一時的にですが抜け毛の量が増えることもあり、そこで驚いてやめてしまう人も少なくないのだとか。しかし、その後は徐々に発毛が促進されていくため、続けることが肝心となるそうです。早い人では服用後3ヶ月の段階で、かなりの増毛実感が得られる場合もあるそうです。

3~6ヶ月

産毛が太くなり髪が伸びる・薄毛が目立たなくなり始める

ザガーロによって効果があるかどうかの目安となるのが、服用後6ヶ月だそうです。この頃になると、抜け毛の量が減り髪の毛も増えてきたと実感できるようになります。特に頭頂部の改善が見られ、薄毛がだいぶ目立たなくなってくるそうです。逆に、目安である6ヶ月までに特に改善が見られない場合、薬が合っていない可能性があります。そうした場合は、専門の医師に相談するなどして、更に続けて服用すべきかどうか検討してみましょう。

6ヶ月~1年

抜け毛が激減し薄毛の進行が止まる・毛髪にボリュームが出る

この頃になると、髪の量もそうですが太さもだいぶしっかりしてきます。そのため髪にボリューム感も生まれ、地肌も目立たなくなります。また、頭頂部に加え前頭部の症状にも、改善効果が見えるようになるそうです。抜け毛の量も激減し、美容院や理容院を利用した際、髪の変化を指摘されるようになり、薄毛の回復効果をより実感できるように。これからは発毛と言うよりも現状維持を目的に、服用をしていくことになります。

処方される方法

病院での処方

ザガーロは、皮膚科か薄毛の専門病院で処方してもらうことができます。処方してもらうにはまず予約を取って来院し、医師の問診・診察を受けた上で院内処方された薬は、帰宅する時に受付で受け取るようになります。

●メリット

AGAの治療薬として高い効果が期待できるザガーロですが、副作用などのリスクもあるとされています。病院では、専門の知識を持った医師が状態に併せて処方してくれるので、安心・安全に服用できる確かな薬を入手できます。

処方してもらった薬で、万が一副作用などのトラブルが起こった場合でも、すぐに専門医に相談ができるというのも、病院で処方してもらうメリットです。育毛に関するアドバイスも受けられるので、やはり安心感があります。

●デメリット

ザガーロの処方は保険適用外となるため、保険適用の処方薬に比べ費用は高くなります。また薬代以外にも、初診料や検査費用などその他の費用も加わることが多く、薬だけの購入よりも確かに高額な出費となってしまいます。

病院でザガーロを処方してもらう場合、必ず病院へ足を運んで医師に処方箋をもらわなければなりません。そのため、定期的に来院する時間を確保しなければならず、仕事などで時間を作るのが難しい人には大変になります。

個人輸入業者からの購入

ザガーロは医薬品ですので、病院で処方してもらう他には、個人輸入業者を介して海外製の薬を購入するしかありません。個人輸入代行業者のサイトから希望の商品を発注し、数週間後に直接自宅に届くという仕組みです。

●メリット

個人輸入できる海外製の薬には後発薬も多く、病院で処方してもらうよりも安く購入できるというのが大きなメリットです。ただし、サイトによっては送料などがかかることがあり、かえって高くついてしまうこともあります。

個人輸入代行業者のサイトからネット注文を行うので、自宅のPCから好きな時間にできるというのもメリットとして挙げられています。仕事などで時間が不規則だったり、時間に余裕のない方にとってはとても助かります。

●デメリット

個人輸入で薬を購入する場合、偽造の薬品を買わされてしまうという場合もあります。信頼性の高い輸入代行業者ではそのようなリスクも低いですが、中には悪質な業者もあるということなので、注意が必要となります。

個人輸入の場合病院での処方薬とは違って、服用後に万が一何かトラブルがあったとしても、製造元や代行業者は何も対応してくれません。薬に関わる全てのことが自己責任となるので、その点をしっかり理解しておきましょう。

用量・用法について

用量を守って継続して服用する

ザガーロを効果的に、かつ安全に服用するためには、用法と用量を守って継続して服用することが必須となっています。多く飲んでも効果が上がるわけではなく、かえって副作用の危険性を高めてしまう結果となりかねません。効果の持続時間は24時間とされていますので、1日に1錠の用法・用量をしっかり守って、継続していきましょう。

時間を決めて服用する

ザガーロの有効成分デュタステリドの効果持続時間は、24時間とされています。そのため効果を持続させ続けるには、24時間おきに薬を服用するように、コントロールしていくことが大切となってきます。ザガーロの服用には、特に食前食後などと言ったことは決められていません。自分で決めたタイミングで、規則正しく服用していきましょう。

服用する時の飲み物

薬を服用する時は、吸収率の高い水かぬるま湯で飲むことがお勧めです。その水ですが、高度の高いミネラルウォーターは、薬の吸収率が落ちてしまう可能性があるので、硬水ではなく軟水のミネラルウォーターを選んでください。また、アルコール類や牛乳、ジュース類は、薬の成分と化学反応を起こしてしまう危険性があるので避けましょう。

ザガーロを服用する上での注意点

服用してはいけない人

●妊娠中、もしくは妊娠している可能性がある女性

妊娠中、もしくは妊娠の可能性のある女性の体内に、ザガーロの成分デュタステリドが取り込まれてしまうと、男性胎児の生殖器官などの発育異常を起こす危険性が指摘されています。そのため、薬に触れるのも禁忌とされています。

●肝臓の疾患がある人

ザガーロを毎日服用し続けることで、肝臓にはどうしても負担がかかることになります。そのため、肝機能障害など、肝臓に疾患をお持ちの方や、お酒を日常的にたくさん飲まれる方などは、服用を避けた方がよいとされています。

●過敏症の既往歴がある人

薬剤に関する過敏症の既往歴がある人は、ザガーロを服用することで蕁麻疹などのアレルギー反応が起こる可能性があります。症状が出てしまった場合は、速やかに服用を中止して、医師の診察を受けるようにしてください。

●輸血、もしくは献血する予定がある人

ザガーロの服用中は、血中にデュタステリドが含まれるため、血液を提供する目的の輸血・献血はできません。服用を停止したとしても、最低でも6ヶ月程度は血中に成分が残るため、献血を避けるよう注意されています。

●未成年

成長期である未成年に関しても、服用に関する安全性が確認されていないため、使用は禁止されています。男性器などに悪影響を及ぼす可能性がありますので、女性と同様に触れることも避けるように言われています。

他の薬との併用

育毛剤や風邪薬などの併用について

プロペシアとの併用服用は、成分の性質が似通っているため、一般的にはありえません。また、ケトコナゾールなどとの併用は、体内の血中濃度が上昇してしまうため、過剰な副作用が現れる危険性があると指摘されています。

その他

アルコールについて、持病がある人についてなど

ザガーロを服用するにあたって、持病がある人は必ず医師に相談してから使用を決めるようにしてください。またアルコールは、薬の吸収を妨げたり、肝機能を低下させるので、服用中の飲酒には特別に注意が必要となります。

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