女性の円形脱毛症の症状と対策

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[最終更新日]2018/06/01
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女性にも円形脱毛症は発症する

円形脱毛症は頻繁に耳にすることのある脱毛の症状です。しかし誰しも自分にその症状が襲い掛かるとは思っていないのが正直なところ。特に女性は髪が長く円形脱毛症の症状が出ている事にも気づかない場合があります。しかし、万が一円形脱毛症が出たらどうすればいいのでしょうか。考えられる原因と治療法についてまとめました。

頬を触る女性

ある日突然おこる円形脱毛症

ある日、髪の毛がごっそりと抜ける、気が付くと10円玉程度のハゲが出来ていた、全体的に薄くなるわけでは無く何か所もまだらにハゲがある、生え際に沿って地肌が剥き出しになるほど髪の毛が無くなっている。

これらは全て円形脱毛症の症状です。性別や年齢関係なく突然発症する抜け毛の症状です。原因ははっきりとは解明されてはおらず、生まれたての赤ちゃんにまで現れる事もある謎の多い脱毛症です。

女性にとって髪はとても大切な体の一部。円形脱毛症になると、髪型のお洒落が楽しめないばかりか、気持ちが落ち込み塞ぎがちになってしまいます。

しかし、円形脱毛症は保険適用で治療ができる脱毛の症状でもあります。突然起こった髪の毛のトラブルに驚いたり落ち込んだりするかもしれません。しかし円形脱毛症は、症状によっては早期に完治する可能性もあります。

まずは慌てずに円形脱毛症の症状や原因、治療法について確認してみましょう。

びまん性脱毛症との違い

女性にの薄毛に多い症状として、びまんせい脱毛症があります。

びまん性脱毛症は、髪の毛が全体的にまんべんなく抜けていく脱毛の症状です。ですので脱毛部の境目がはっきりせず、髪全体のボリュームが落ちて、髪の毛の隙間から頭皮が透けて見えるような状態になります。

それに対して円形脱毛症は脱毛の境目がハッキリしており、地肌が完全に見えるほど脱毛している状態です。

なお、びまん性脱毛症はホルモンバランスの乱れや、過度のダイエット、加齢、ストレスなどにより起こる女性の脱毛症の特徴で、AGAクリニックなどではFAGA(女性男性型脱毛症)として治療を受ける事も出来ます。

女性に起こる円形脱毛症とは?

円形脱毛症の症状と特徴

円形脱毛症はコイン大のハゲが頭部に1つ出来るイメージがありますが、実はひと口に円形脱毛症といっても様々な症状があります。

単発型

円形脱毛症の中でも最も多くみられるタイプが単発型です。

ある日突然円形または楕円形の脱毛斑ができるもので、頭髪だけでなく眉毛や体毛にも発生する場合があります。

約80%の方が1年以内に治癒すると言われていますが、まれに次のステージである「多発型」に移行する場合があります。

多発型

単発型の脱毛斑が2つ以上発生するものを多発型と言います。適切な治療を行っても完治まで半年あら2年ほどかかる場合もあると言われており、さらに脱毛斑が拡大する場合もあります。

蛇行型

脱毛斑が細長く結合し、生え際に沿って蛇行して脱毛斑が広がるものです。治療期間が複数年にわたる場合もあり、かなり症状が進行している状態と言えます。

全頭型

頭部全体の髪が完全に抜け落ちてしまう症状です。脱毛斑が徐々に広がり最終的に頭髪全体に広がります。

完治が難しく、長期の治療が必要になる場合が多いため、ウィッグなどを利用して円形脱毛症と上手に付き合う工夫が必要となります。

汎発型

汎発型は、さらに症状が進行し頭髪だけでなく眉毛、まつげ、体毛など全身の体毛が脱毛してしまう症状です。

円形脱毛症の最も重度なタイプと言われており、全頭型と同じく治療に長い時間が掛かります。

女性の円形脱毛症の原因

円形脱毛症の原因には所説あり、まだ完全な原因究明には至っていないのが現状です。

しかし、近年では自己免疫細胞が誤って自身の毛根組織を攻撃してしまう、自己免疫疾患が原因であると考える説が有力です。

免疫機能の異常を発生させる原因として、疲れやストレス、その他の病気やホルモンバランスの変化など様々な要因があります。

自己免疫疾患

「自己免疫疾患とは」体を守る為に外部からの侵入物を攻撃する免疫機能が正常に働かず、自分の体の一部を異物とみなして攻撃してしまう病気の事です。

何故、自分の身体の一部を異物とみなす異常が発生するかの根本的な原因は未だ明らかになってはいません。

他の病気と併発の可能性

円形脱毛症は、甲状腺疾患、尋常性白斑、SLE、関節リウマチ、重症筋無力症などの各種自己免疫疾患と併発する場合があります。

円形脱毛症の症状が現れた場合、こういった病気が隠されている可能性もある為、まずは病院に相談することをお勧めします。

ストレス

円形脱毛症の症状が起こると、一番最初に思い浮かぶ原因が「ストレス」では無いでしょうか。

特に、女性は人間関係や、仕事、家庭など様々なストレスに囲まれて生活をしています。

過度のストレスを受けることで、それに抵抗するべく交感神経が活性化されます。

しかし、ストレスを長く受け続ける事で、活性化された交感神経が異常を来してしまい、血管や筋肉を収縮させ、髪の毛へ栄養を送りにくくさせてしまいます。これが、脱毛を引き起こす原因になると考えられています。

また、ストレスは自律神経を乱し毛根への栄養補給を妨げるだけでなく、自己免疫異常を引き起こすきっかけになるとも考えられています。

アトピー性疾患

円形脱毛症を発症している方の実に40%以上がアトピー性疾患を患っていると言われています。

また、アトピー性疾患を発症していなくても、本人や家族にアトピー素因が認められているケースは半数以上です。はっきりとした要因や仕組みはまだ解明されていませんが、アトピー素因と円形脱毛症には深い関わりがあると考えられています。

遺伝

円形脱毛症の遺伝は人種や性別、年齢を問わずに発生すると言われています。中国での大規模免疫学調査では、患者の8.4%に家族内発症があり、等身が近いほど発生率が高いという結果が出ていますし、欧米の調査でも一等親以内での円形脱毛症の発生率は10倍にもなるという結果がでています。

この事から、円形脱毛症が発生する原因は遺伝も大きく関わっていると考える事が出来ます。

出産によるホルモン変化

出産後の女性ホルモンの減少も円形脱毛症が発生する原因の一つだと考えられています。

妊娠中は体内の女性ホルモンが通常の100倍以上に増加し、出産後それが急激に減少します。その為、今まで保ってきたヘアサイクルが乱れ、産後3~4か月後に毛髪が大量に抜け落ち始めます。

これは、一般的な産後の薄毛の症状と変わりありませんが、産後の脱毛に加えて本人がアトピー素因を持っていた場合、それが加速され円形脱毛症になるというデータがあります。

また、ホルモンバランスの変化だけでなく育児のストレスや睡眠不足、産後のダイエットなどの栄養の偏りが原因で自律神経が乱れて、自己免疫疾患を誘発する可能性もあります。

女性の円形脱毛症の治療

円形脱毛症は数ある脱毛の症状の中でも、保険適用による治療が可能な脱毛症です。円形脱毛症を発生した場合は、一人で悩まずにまずは皮膚科医に相談しましょう。

円形脱毛症に効果があるとされる治療方法をいくつかご紹介します。

ステロイド局所注射

ステロイドは炎症や免疫機能を抑える効果があり、脱毛斑に注射をして治療を行います。

単発型や多発型のいずれの症状に有効であるとされていますが、未成年や子供の治療例は無く基本的には成人向けに行われる治療です。

デメリットとして、注射部位の皮膚が委縮するケースがあるため、治療の際は注意が必要です。

局所免疫療法

人工的にかぶれを起こす化学試薬を使用して、かぶれを起こして発毛を促す治療方法です。

比較的広範囲に脱毛した患者に行われる治療で、発毛の効果は高く、約9割に発毛効果があるとされています。子供でも使用する事ができますが、まだ日本では保険適用の認可が下りておらず、局所免疫療法の治療を受ける場合には自費での治療となります。

また、デメリットとして、かぶれやじんましんリンパ節腫瘍などの副作用の危険性があり、アトピー性皮膚炎、湿疹、じんましんがある患者の場合は一時的に症状が悪化する可能性があります。

その他の治療法

  • 内服薬治療
  • 冷却治療
  • 紫外線療法
  • スーパーライザー療法(直線偏光近赤外線照射療法)
  • 点滴静注ステロイドパルス療法など

まずは医療機関に相談し、医師と治療方法について相談しましょう。

まとめ

円形脱毛症はある日突然起こります。女性にとって髪は見た目を左右する大切な身体の一部ですので、円形脱毛症に気づいた時のショックははかり知れません。

しかし、円形脱毛症は保険適用で治療が出来る脱毛の症状です。円形脱毛症が発生した場合は一人で悩まずに速やかに皮膚科医に相談しましょう。

女性の円形脱毛症の原因まとめ

  • 自己免疫疾患
  • 他の病気との併発の可能性
  • ストレス
  • アトピー性素因の所持
  • 遺伝
  • 産後のホルモンバランスの変化

円形脱毛症の治療方法まとめ

  • ステロイド局所注射
  • 局所免疫療法
  • 内服薬治療
  • 冷却治療
  • 紫外線療法
  • スーパーライザー療法(直線偏光近赤外線照射療法)
  • 点滴静注ステロイドパルス療法

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